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【J1:第19節 G大阪 vs 新潟 レポート】オウンゴールをきっかけに両者の明暗がくっきり。G大阪はJリーグタイの『ホーム25戦不敗』記録に並ぶ白星で、首位をがっちりキープ。(07.08.12)

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8月11日(土) 2007 J1リーグ戦 第19節
G大阪 3 - 1 新潟 (19:03/万博/18,112人)
得点者:'48 オウンゴ−ル(G大阪)、'58 バレー(G大阪)、'78 加地亮(G大阪)、'87 マルシオリシャルデス(新潟)

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 勝負の分かれ目を考えるなら、48分の『オウンゴール』に尽きる。
 前半から主導権を握り試合を運んでいたのは確かにG大阪だったが、だからといって、新潟もそう悪かった訳ではない。いつになくG大阪の中盤が窮屈そうにしていたのは新潟の守備力もあってのことだろう。だが、後半立ち上がりすぐのオウンゴールが両者のその後の流れを大きく変えてしまう。「前半から自分たちのペースで試合が進んでいたし、点が入れば…と思っていた(明神)」G大阪はこの先制で明らかに勢いを増し、DFラインを高く保つ中で両サイドが積極的に攻撃に顔を出しながらリズムを見出していく。

 13分、遠藤の絶妙なパスを受けたバレーのゴールは更にチームを加速させ、それは33分に右サイドから攻め上がったDF加地の「思い切って振り抜いたら入ってしまいました」という弾丸シュートで、新潟を撃沈させる。

 と同時に、その攻撃を支えたのが新潟の攻撃を完全に封じた守備力だ。両サイドを高く保ち、相手の最終ラインに徹底して圧力をかけることで、新潟の攻撃を支える2列目のMFマルシオ・リシャルデスやMF坂本らに仕事をさせず。FWエジミウソンはシュート1本、FW矢野がシュート0本に終わったことからも見てとれるように、新潟の持ち味を完全にシャットアウトした上で、攻撃のリズムを見出し、ゴールを重ねたことで結果が出たと言える。

 一方の新潟はといえば、何とかスコアレスで耐え忍んだ前半だったからこそ、後半立ち上がりすぐのオウンゴールが大きくのしかかったのだろう。足がピタリと止まり、イージーミスが目立つようになる。自陣ゴール前でも、G大阪選手に個のキープ力でボールを繋がれ、ボールを回されるシーンが目立ち、前回勝利した対戦時には徹底して2人以上で『囲み』、潰しにかかっていた守備力を示すことができず。そうなると、より形勢は苦しくなり…と悪循環を繰り返す。

 終了間際の87分にはMFマルシオ・リシャルデスが1点こそ返すものの、離れた点差を縮める勢いには繋がらず。試合後、鈴木監督は「ガンバ大阪に力負けした、の一言に尽きる」と振り返った。

 結果、G大阪が『首位』の座をがっちりキープする白星を奪取。これにより、G大阪のホーム不敗記録は、Jリーグタイに並ぶ『25』に。しかも次節にはこの記録に並ぶ宿敵・浦和を再びホームに迎える。1位と2位の天王山を、G大阪にとっての「特別な場所」で、記録で並ぶ相手と戦うことに「因縁さえ感じる(DF山口)」一戦。決戦は15日。3日後に迫っている。

以上

2007.08.12 Reported by 高村美砂
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