8月11日(土) 2007 J1リーグ戦 第19節
神戸 4 - 0 磐田 (19:05/ホムスタ/12,624人)
得点者:'21 レアンドロ(神戸)、'69 朴康造(神戸)、'73 レアンドロ(神戸)、'88 大久保嘉人(神戸)
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中断期明けのリスタートで激突した神戸と磐田。後半戦で、一刻も早くJ1残留を決めて、目標とする一桁順位、さらには上位進出を目指したい神戸。中位から優勝争いに向けて歩み出したい磐田。そのためのステップとなる大事な一戦に臨む両チームは、守備陣に出場停止の選手(神戸:エメルソントーメ、磐田:田中誠)がいたものの、現状でほぼベストの布陣を揃える。神戸では中断期に浦和から完全移籍した酒井友之がボランチの一角で先発。磐田では西紀寛が3月18日の第3節FC東京戦以来となるスターティングメンバー入りし、西とともに前回の第12節神戸戦(5月20日、磐田2-3神戸)でケガのため欠場していた前田遼一も1トップに入った。
日中の焦げ付くような暑さはさすがになかったものの、蒸し暑さの残ったホームズスタジアム神戸。しかし、キックオフ直後から、磐田のミスを突いた神戸FW近藤祐介がロングシュートを放ち、ゴールにはならなかったものの、どんよりした雰囲気を打ち砕くべく、試合の幕が勢いよく開ける。
序盤は神戸、磐田ともに決定機を作り出すが、酒井の左ボレーはポスト直撃、成岡翔の右ミドルはゴールをわずかに外れるなど、惜しい場面が続く。そんななか、先に均衡を破ったのは神戸。21分、ハーフウェーライン付近、磐田のつなぎが乱れたところを見逃さず、左サイドでボールを得た大久保嘉人が、前線のレアンドロにスルーパス。これが右ペナルティーエリア内の絶妙なコースに通り、走り込んだレアンドロも難しい態勢から右足でダイレクトシュートを打つと、磐田GK川口能活が一歩も動けず。ボールはゴールマウスに吸い込まれ、神戸が理想的なカウンターから先制点を得た。
先行を許した磐田は、その後、西やファブリシオにチャンスが来るも活かせず。「中盤にボールがきたとき、サイドを使って崩せばよかったものを、真ん中からボールを通そうとして引っかかってしまった」(アジウソン監督)と攻め急ぎが目立ち、逆に神戸のカウンターを食らう形が目立った。ただ、神戸も追加点を挙げるまでには至らず、このまま磐田1点ビハインドの形でハーフタイムを迎える。
後半開始早々は、磐田が反撃。48分には右からのクロスを受けた前田が切り返してから押し込もうとするも、神戸GK榎本達也の果敢なセーブに阻まれる。52分の太田のミドルはクロスバー直撃。ここでもチャンスを活かせなかった磐田は、次第にペースを奪われると、59分、近藤に対して危険なタックルを浴びせたファブリシオが一発退場。これで、数的不利となり、「相手(磐田)がひとり少なくなったことで、こちらは(悪い流れから)抜け出せた」(神戸・松田浩監督)と、結果的に神戸を活気付かせてしまった。
さて、ホームの神戸は、このチャンスを確実にものにする。「11人のときにしっかりと先に点を取っていたことで、優位に試合を運べた」(神戸・北本久仁衛)と、焦ることなく試合を進めた神戸。集中力が散漫になった磐田から、69分にはスローインを受けたレアンドロのスルーパスから朴康造、その4分後にもショートコーナーからの流れでレアンドロがゴールを決め、リードを広げていく。試合終了間際にも、トップの位置に上がっていた大久保が磐田のミスを逃さずゴールを決め、磐田の息の根を完全に止めて、神戸が4-0と大勝。ホームで、これ以上ない幸先のいいスタートを切った。
一方の磐田は第1節の柏戦同様、大事なスタートの試合で無得点、4失点と完敗。主将の川口も「あまりにも軽率なミスが多すぎた」と、最悪の形での船出に肩を落としていた。
見所のひとつだった神戸の新加入選手、酒井も指揮官に「期待どおり」と言わしめる働きで勝利に貢献。「試合をやって、やっと神戸の一員になったという感じがする」と、神戸でのプレーに手応えを感じていた様子だった。また、神戸の攻撃陣もレアンドロ、大久保、朴で4得点と期待にしっかり応える活躍ぶり。対照的に磐田の西、前田がシュートを1本ずつしか打てず、ゴールが遠かったことからも、神戸と磐田でこの試合の明暗がくっきり分かれたところとなった。
以上
2007.08.12 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第19節 神戸 vs 磐田 レポート】神戸がレアンドロの活躍などで大勝し、後半戦幸先のいいスタートを切る。磐田はミスが目立ち、開幕戦同様の完敗。(07.08.12)
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