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【J1:第19節 F東京 vs 大分 レポート】F東京先制するもリーグ再開初戦飾れず。大分に手痛い逆転負け(07.08.12)

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8月11日(土) 2007 J1リーグ戦 第19節
F東京 1 - 2 大分 (19:04/味スタ/20,689人)
得点者:'3 福西崇史(F東京)、'48 高松大樹(大分)、'57 高橋大輔(大分)

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F東京は、ホームで大分に1−2の逆転負け。肩を落としうつむくF東京と、鮮やかな逆転劇に歓喜の抱擁を繰り返す大分。試合終了後のピッチには、対照的な両チームの姿があった。F東京は前半3分に福西崇史のゴールで先制したものの、後半失点を重ね再開初戦を勝利で飾ることが出来なかった。

昨季までの“手堅い大分のサッカー”が戻ってきた。中盤でセカンドボールを拾い集め、ロングボールを主体に攻める。大分・シャムスカ監督は、チームに明確なタスクを与え、それを徹底させた。何より待ち望んだ男の帰還に、ゴール裏の大分サポーターは沸いた。昨年まで汗かき役として中盤でファイトし続けたチームの心臓・エジミウソン。「エジミウソンはもともと我々のチームに慣れた選手。フィットするまでに時間が掛かりませんでした」(シャムスカ監督)。この日も、ダブルボランチを組んだ藤田義明と抜群の連係を見せ、チームのために中盤でこぼれ球を拾い続けた。試合終了後、ゴール裏に挨拶に行ったエジミウソンは観客席に手が届くまで近づき、サポーターと喜びを分かち合った。

先に主導権を握ったのは、F東京だった。前半3分、スローインを受けたルーカスが中央にセンタリング。2列目から飛び込んだ福西がダイビングヘッドで先制点を奪った。だが、その後は前線までボールを運ぶことが出来ず。徐々にリズムを失っていく。

後半、大分は開始早々の3分の同点弾で勢いづいた。大分はショートコーナーから梅崎司が中央で待つ高松大樹にクロスを合わせて同点に追いつく。続く後半12分には、3バックの左に入った上本大海から高橋大輔に1本の長いパスが前線に送られる。「たった1回のチャンスが得点に結びついた。運が良かった」と謙遜した高橋だったが、右サイドからギアを変えて、F東京DF陣の死角に入る動きでピッチを斜めに横断。ワントラップから左足を振りぬくまでの一連の動作もパーフェクトだった逆転ゴールを決めた。

F東京の原監督も、次々にFW登録の攻撃的な選手を送り込み同点を狙ったが、フィニッシュまで至らず。残り時間14分から長身の平山相太を入れ、パワープレーも試みたが、それも実らず。巻き返しに向けて最も重要だった、再開初戦を落とした。

原監督も選手も、中断期のチームの仕上がりには手応えを感じていた。茂庭照幸が復調し、チームの方向性は定まった。最終ラインを押し上げ、チーム全体をコンパクトにするやり方は一人ひとりの距離も近くなり、F東京得意のサイドアタックに厚みが加わった。だが、ラインが高くなることで最終ラインの後ろには広大な危険エリアが広がってしまう。大分はそれを見逃さず、ロングボール1発で局面を打開して見せた。「裏をとられた時、どうしても飛び出しに対応が遅れる場面が紅白戦でもあったので心配していた」と原監督。水曜日のアウェー磐田戦までには修正して臨みたいところだ。

この日、F東京のシュートは6本に終わっている。勝負の刹那(せつな)、なりふり構わずゴールを目指すダイナミックなサッカーがハラトーキョーの信条のはず。その姿勢だけはどんな試合でも失って欲しくない。

以上

2007.08.12 Reported by 馬場康平
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