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【J1:第20節 柏 vs 広島 プレビュー】古巣・広島に対し無敗の実績を持つ柏の心臓・山根巌。そのジンクスを吹き飛ばす爆発を見せるか、広島の若い力(07.08.15)

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8月15日(水)J1 第20節 柏 vs 広島(19:00KICK OFF/柏)
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。

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1試合平均失点が0点台のチームは、G大阪・浦和・鹿島・横浜FM、そして柏の5チームだ。今年のJリーグの前半戦は、守備の固さが印象的ではあるが、ただこの5チームに対して「守備的」という評価は当てはまらないだろう。
特に柏に対しての印象を一言で言えば「アグレッシブ」。1トップに張るフランサのマジカルなプレーを中心に、李忠成・菅沼実らがどんどん飛び出してくる。「石崎サッカー」の代名詞である前線からの激しいプレスも健在。「守備とはゴールを守るのではなく、ボールを奪うこと」という石崎監督の哲学が、チームにしっかりと浸透している。このプレーイメージがあるから、リーグ12位の得点数であっても「守備的」という印象を与えないのだろう。
先週の浦和戦でも、柏は優勝争いを演じている昨年王者に対し、決して腰を引かない堂々たる戦いを展開。疲れが出た後半は、さすがに攻め込まれてチャンスを与えてしまったが、11人が身体を張った戦いを見せて浦和に2点目を与えることはなかった。

一方の広島は、日曜日の名古屋戦で内容では上回りながらも、結果的に3失点で敗戦。例えば前半、初めて相手に与えたチャンスで、FK時のマークを外してしまい、易々とゴールを失ってしまう。戸田和幸が試合後に語ったように、特に守備陣に大きな問題を抱えているわけではないのだが、しかし、「ここが危ない」「ここは守らないと」という試合のポイントを読む力がまだ甘く、そこを突かれて結果として失点するシーンが多い。前線の運動量はもちろんのこと、そういう「サッカーを読む」部分も柏との失点数の差となって現れていると言っていいだろう。

その「サッカーを読む」力が傑出しているのが、柏の心臓・山根巌である。ルーキーの頃に所属した広島時代は純然たるアタッカーで、守備にはほとんどかかわらない。運動量も少なく、ドリブルばかりを仕掛けるような選手だった。そんな山根が石崎監督と出会ってボランチに転向して以降、プレーの幅が大きく広がった。特に、試合の流れを読みきった的確なポジション取りとブレのないプレー選択が素晴らしい。「ここは無理をしてでも行くべきだ」「ここは我慢するべきだ」というゲームの中での選択は、言葉で言うほど簡単ではないのだが、山根はそれを90分間走りながら、やり続ける。オシム日本代表監督がよく「考えて走る」という言葉を使うが、その言葉を体現しているのは、この山根ではないだろうか。
川崎F時代から何度も古巣・広島と対戦している山根だが、対広島戦では2勝3分と実は一度も負けたことがない。2003年のJ2での激戦において、広島の至宝=セザール・サンパイオに対し、川崎Fの中盤を担った山根は堂々とわたりあった。そして、持ち前の鋭いパスカットから広島を何度も苦境に追い込み、得点の起点にもなった。
今季第2節、広島ビッグアーチでの戦いにおいても、柏木陽介や青山敏弘といった若くて生きのいいMFを相手に、老獪なプレーでミスを誘い、87分までリードする展開をつくっている。明日の試合でも、山根のクレバーかつ激しい動きが、フランサ・菅沼・太田圭輔・李といった能力の高い攻撃陣を活かし、広島を追いつめるはずだ。

現在4連敗中と、厳しい状況に陥っている広島とすれば、アウェイの柏サッカー場で勝点をあげ、何とかきっかけをつくりたいところ。しかし、柏サッカー場での広島は1999年以来勝利がない。石崎監督も対広島戦は7戦して3勝3分1敗。ホームゲームでは3戦全勝という相性の良さを誇る。さらにシステム的な問題もあり、広島は柏のような4−2−3−1のチームに対して脆さを見せているのも気になるところ。広島の武器である両サイドの攻撃を、柏のサイドアタッカーとサイドバックが数的優位性を利用して封じてしまえば、その相性の良さは現実のものとなるだろう。

各年代別代表チームに選手たちを供出したため、戦術的な修正や疲労の回復ができなかった広島の選手たちに対し、7月は和歌山でキャンプを張り、猛練習でチーム全体のレベル向上に務めた柏。そういう数々の「ジンクス」や「データ」は《柏優位》を示している。ただ、広島には、2人合わせて22得点を誇るウェズレイ・佐藤寿人の2トップに加え、U-20ワールドカップでの活躍で自信を付け、大きく成長した柏木陽介・槙野智章の若者もいる。彼らの潜在能力の大きさからすれば、数々のデータや計算などを吹き飛ばす爆発力があることも、また確かなのだ。


以上

2007.08.14 Reported by 中野和也
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