8月16日(木) 2007 J2リーグ戦 第34節
京都 2 - 3 札幌 (17:20/西京極/5,809人)
得点者:'38 西嶋弘之(札幌)、'44 パウリーニョ(京都)、'66 徳重隆明(京都)、'76 ダヴィ(札幌)、'78 石井謙伍(札幌)
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「ここまで勝てたのはスタートの11人だけの力ではないことを改めて感じました」と試合後コメントした札幌・三浦監督。これは途中出場の石井謙伍、砂川誠が勝負を決めた、その活躍への賞賛の言葉だった。札幌が一丸となって頂上決戦を制して勝点差を10に広げた。
日差しの残る17:20に始まった試合、気温34℃の中で「あまりリスクを負わない形で」(三浦監督)と両チーム守備的な入りを見せる。さらに「セットプレーしかチャンスはないと思った」(三浦監督)という通り札幌は、38分直接FKのこぼれ球を西嶋弘之が押し込み先制する。
守備的な流れは変わらないが、先制されたことでゴールへの意欲を見せたのが京都のパウリーニョだった。そしてそのパウリーニョが積極的にボールを奪いにいくことで前半終了間際の44分、ペナルティエリア内で曽田雄志のボールを奪った際に倒されPKをもらう。これをパウリーニョ自身が冷静に決めて京都は同点に追いつき、後半に入る。
後半、スコアを動かしたのは京都。66分、途中出場したアンドレ(56′)からパウリーニョに渡ると、それを追い越すように走りこむ徳重隆明。そこにパウリーニョがヒールで落とし、受けた徳重が札幌ゴールに突き刺し京都が2−1と逆転。
札幌は砂川誠(64′)、に続いて石井謙伍(68′)を投入、流れを引き寄せようとする。このフレッシュな選手の投入に京都DF陣は前線へのマークを緩くしてしまい札幌に何度か隙を与えてしまう。そして、76分、右サイドをえぐった藤田征也にクロスを許すと砂川がボレーシュート。これを京都GK平井直人が懸命に反応したものの、こぼれたところをダヴィに押し込まれ2−2の同点にされる。
さらに2分後、中央で石井謙伍がスルーしたボールが背後の砂川に、それをワンツーの形で前方に走りこむ石井謙伍に渡されて持ち込まれる。プレッシャーをかけてボールをルーズにさせたものの素早く反応され、飛び込んだ平井の脇を掠めるようにゴールを決められ、わずか2分で逆転を許し、札幌に3−2にされる。
逆転を許した京都は中払を投入し3バックで押し込むもゴールならず。結局逆転されて札幌に屈した。
後半失点をするまでは、札幌のストロングポイントであるサイドバックからのロングフィードを封じこんでいた京都。練習でも札幌の攻撃パターンを想定し繰り返していた成果が現れていた。しかし、砂川が投入され、中盤でつなぐ意識を札幌が高めたために石井謙伍や砂川へのマークが甘くなり、後手を踏む場面が多くなってしまった。わずかな隙がボディブローのように積み重なり穴となり、それを札幌に突かれての後半2失点だった。
フレッシュな選手を入れて攻撃を活性化させる試合巧者ぶりが光り、Jリーグ開始以来の西京極での未勝利記録を打ち破る、嬉しい金星を手にした札幌。しかし、曽田雄志、ダヴィが累積警告で次節出場停止となる。次の室蘭での湘南戦、正念場となるだろう。
逆に京都はこれで、8月に入り勝ち星無しが続くことになる。ただ、第3クールをみれば7試合を消化して4勝2敗1分で、快進撃を見せた第2クールよりも勝点を積み上げている(第2クールは7試合消化時点で4勝3敗)。引き分けを挟んで2敗はしたが、悲観することは全くないだろう。現在3位の福岡、5位の東京Vも連敗を経験し、それを挽回して順位を上げている。1度や2度の敗戦、落ち込むような状況では全くない。
試合後、選手、監督は落胆の色を隠せなかったが、今節の札幌戦の守備はここまでのC大阪、草津の中でも一番の出来だった。負けはしたが、出来たところは出来たと納得することも必要なはずだ。第3クールの4連勝は全て紙一重の差で勝ち切ってきた京都、そして今、逆にその紙一重で今度は苦しみを味わうことになった。この苦しみを乗り越えて強くなれるか、気持ちを新たにした次節に注目したい。
以上
2007.08.17 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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