8月19日(日) 2007 J2リーグ戦 第35節
東京V 1 - 1 京都 (19:03/国立/6,070人)
得点者:'73 徳重隆明(京都)、'89 ディエゴ(東京V)
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ラモス監督いわく『サッカーの神様』がご褒美をくれたのは、4分間の後半ロスタイムに入ってからだった。距離はあったが東京Vに直接FKのチャンス。服部の蹴った緩やかな絶好球にディエゴがゴール正面で頭を合わせ土壇場で同点に追いつき、2位・京都と勝ち点「1」を分け合う結果となった。
この勝ち点1を前向きに捉えているのは、劇的な同点劇を演じた東京Vだ。
前節、試合開始すぐに2失点を喫しているだけに「特に慎重を心掛けた」(DF萩村滋則)という立ち上がりだった。京都がエース・パウリーニョへボールを入れてくる前に遮断し、決定的なパスを通させない。また、サイドからの攻撃に対してもしっかりとケアし、京都の狙いを封じ込める。
だが、一方では東京Vの攻撃も苦戦した。フッキの個人技で何度かゴール前に攻め込むシーンはみられたが、積極的に仕掛けたいはずのサイドをなかなか崩すことができない。それでも流れをつかみかけていたのは「前半はゲームプラン通りだった」と指揮官が語る東京Vのように見えた。
が、思わぬ事態が起こる。前半終了を告げるホイッスル後に唱えた審判への異議で、フッキに対し異例のハーフタイム・イエローが出てしまう。
そして後半に入って間もない2分、タッチラインを割ったボールを大きく蹴飛ばしたフッキに対し再びの警告。あっさり2枚目となり退場処分となった。
試合は確実に動き出した。
1人少なくなった東京Vに対し、京都はジワジワと攻め込んでくる。アンドレ、パウリーニョが次々と決定的なシュートを放ち流れを京都に引き込むと後半28分、攻め続けていた左サイドから渡邉大剛が入れたクロスにファーサイドでフリーで待っていた徳重隆明が右足で強烈に突き刺し先制した。
J1昇格のためにはこの試合を絶対に落とせない東京Vは、すでに投入していたFW齋藤将基に加えもう1人FW飯尾一慶を入れ、4−2−3へとシステムを変え攻撃の枚数を増やす。
攻撃重視になると後半37分、ディエゴのスルーパスに齋藤が抜け出しこの試合最大の決定的チャンスを迎えるが、京都GK平井直人の飛び出しが一瞬早くシュートはできない。
逆に京都に決定機を作られても、GK高木義成の好セーブの連続でピンチを脱するなど、残り時間が少なくなる中一進一退の状況が続いた。
そして迎えたロスタイム。「2点目さえ与えなければ、必ずチャンスは来る」DF萩村をはじめ、チーム全員が強く信じ戦い続けていた。1点のビハインド、何とかチャンスにつなげようと懸命にボールを弾き返し続ける冨澤清太郎のボールが、ディエゴ、金澤慎とつながったところで受けたファウルが、奇跡へと導いた。
「今日の主役は選手。最後まで諦めなければサッカーの神様は見ているね」体を投げ出して食い止め続けたGK、守備陣、ライン際ぎりぎりまでボールを追い続けた齋藤、飯尾ら攻撃陣の「1点」への執念は、ラモス監督の賞賛に十分値するものだった。
一方、「勝ち点3が目の前から逃げていった」(京都・美濃部直彦監督)京都の無念さは、試合終了のホイッスルを聞いた京都の選手がグラウンドに倒れこみ、天を仰いだ姿が何より物語っていた。
プレーとは関係ない場面での累積警告で退場者を出したことは極めて残念だが、東京Vは10人で戦ったことを思うと、この勝ち点「1」は破格の価値を持つ。最後の最後まで決して諦めない「勝利への執念」を今後につなげ、総力をあげて昇格を目指す。
以上
2007.08.20 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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