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【U-22日本代表 vs U-22ベトナム代表:レポート】勝点3を手に入れるも、次戦以降に向け課題の残る初戦となった。(07.08.23)

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■アジア男子サッカー2008最終予選(北京オリンピック2008最終予選)
8月22日(水)20:35/国立/22,507人
U-22日本代表 1−0 U-22ベトナム代表
得点者:46+分 青山 直晃(U-22日本代表)
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勝点3を手に入れたことがこの試合何よりの収穫だ。だが、決してイキの良いいわゆる「ぴちぴちした」サッカーを見せてくれたわけでもなければ、リーグ戦で戦う最終予選初戦でもっとも勝算の高いこの試合で手に入れた得点はわずかに1。「勝点3を素直に喜びたいと思います」と試合後会見の冒頭で反町監督は話している。だが、彼の疲れきった喜びの少ない表情はそうは言っていないように見える。サッカーの聖地と日本人が位置づける国立競技場で平日に、2万人を超える観衆を集め、期待と注目の高さは証明された。だが、それに応える試合ができたか、といえば難しいところだろう。

試合は3-5-2でスタート。トップ下に柏木陽介(広島)を置き、3バックの中央に細貝萌(浦和)を、GKには山本海人(清水)を起用した他は2次予選とほぼ同じ布陣。伊野波雅彦(F東京)不在でゲームキャプテンは水本裕貴(千葉)がつとめることとなった。

相手が2トップでくることを想定して3バックでスタートしたが、1トップであるため試合中に4バックに移行。細貝は右サイドバックに、本田圭佑(名古屋)が左サイドバックに入る。このあたりがスムーズにいくところは成長を感じさせる。ただ、前日会見でも「ホームで攻めるときは4−4−2。ほかのときはそうではない」とアルフレッド・リードル監督は話しており、この日のような4−5−1で試合に入る可能性は高かった。それだけに、最初から4バックを採用するという選択肢もあったはずだ。

前半から、その4枚のディフェンスと5枚の中盤の合計9枚で守る相手に対して、日本は多くのチャンスを生み出すことに成功した。ベトナムにしてみれば、アウェイの日本戦で勝点1を手に入れられれば御の字。下手に勝点3をとりに行き、あっさり敗れることよりも引き分けを狙うそんな意図が見えた。それでも力自体の違いがあるため、チャンスは生み出せた。だが、ひたすら決まらないのだ。

ひとつにはトップ下起用の柏木がフィットし切れなかったこともある。本人も「ウラへ動きすぎた。連携不足」と話しているように、前線とのコンビネーションもいま一つ。期待と、能力の高さは生かされなかった。U-20代表の「ボールを受けられなければ、走れ」ということが全員に徹底されているサッカーを本来はここでも目指しているのだろうが、現状はそうではない。彼の動きすぎは逆にこのチームの攻撃のリズムを狂わせた。反町監督は柏木起用の理由にアグレッシブな守備を挙げたが、それだけが求められるポジションではないだろう。

待望の先制点は、前半ロスタイム、その柏木の右コーナーキックから。練習どおり、李忠成(柏)があけたニアのスペースに青山直晃(清水)が飛び込む。マークは平山相太(F東京)に集中し、盲点となる彼が頭でたたきつけ、ゴール左隅のネットを揺らした。

だが、得点はこの1点のみ。後半も、キレを取り戻した平山が積極的にシュートを放つがディフェンダーやゴールキーパー正面というシーンが続いた。「取れるときにとらないとこういう結果になる。正直ひやひやした」と青山直が言うように試合終了間際には相手の鋭いカウンターからピンチが多発。最後にはペナルティエリア近くからのフリーキックが枠内に飛び、ひやりとさせられる。結果的には、守りきって1−0で試合は終了したが、攻守に課題が残る試合となった。

当然だが、必要なのは次への切り替え。9月8日にアウェイで行われるサウジアラビア戦は最終予選6戦のうちもっとも難しい試合となるだろう。「精度をあげていかないと」と反町監督。やることは多く、暗い表情を見せているヒマはない。

以上

2007.08.23 Reported by 了戒美子

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■U-22日本代表 NEXT GAME
アジア男子サッカー2008最終予選(北京オリンピック2008最終予選)
9月8日(土)26:30/サウジアラビア・ダンマン
U-22サウジアラビア代表 vs U-22日本代表
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■グループC その他の試合結果
U-22カタール代表 1−0 U-22サウジアラビア代表

■グループC 順位表
1位 U-22日本代表 勝点3(勝1 分0 負0 得点1 失点0)
1位 U-22カタール代表 勝点3(勝1 分0 負0 得点1 失点0)
3位 U-22サウジアラビア代表 勝点0(勝0 分0 負1 得点0 失点1)
4位 U-22ベトナム代表 勝点0(勝0 分0 負1 得点0 失点1)
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