8月25日（土）J1 第22節 鹿島 vs 横浜FC（19:00KICK OFF/カシマ）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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前節、大宮に対し小笠原満男が退場しながらもロスタイムに増田誓志のゴールで劇的な勝利をあげた鹿島アントラーズ。試合後、選手たちは口々に「この勝ちは大きい」と喜んだ。数的不利に陥りながらも後半途中から降り出した雨の影響で気温が下がったことが幸い。鹿島の選手たちの運動量は落ちず、相手よりも「勝ちたい」という気持ちで上回りゴールに結びつけた。

いま、鹿島の強みは誰が出てもその役割をまっとうできるところにある。
主将の柳沢も「控えの選手を含めて、チームが何を求めているのかみんながわかっている」と現在のチーム状況の良さを説明。大宮戦でも決勝ゴールをあげたのは増田だった。控え選手のパフォーマンスもさることながら、なによりもチーム全体で勝利をもぎとりにいく一体感が感じられる。
大宮戦ではオリヴェイラ監督の攻撃的な采配が選手を奮い立たせた。優勝を狙う鹿島にとって浦和・G大阪の上位２チームに追いつくためには、勝ち点３を上乗せしていくしかない。その一点だけに集中できることもあってか、選手・監督・コーチ・スタッフ、チーム全員が同じ気持ちで戦えていることにいまの鹿島の強さがある。
守備面でも、岩政のリーダーシップのもと、ファボンとの連携も深まり安定感を増している。特にゴールキックからの競り合いやセットプレーでは相手を圧倒。前節も、セットプレーで何度も何度も大宮ゴールを脅かし、大宮のロングボールはすべて二人で跳ね返していた。

好調な鹿島だが、多少の不安があるとすれば小笠原の欠場だろう。Ｊリーグ復帰後、さすがの存在感を示し、出場したすべての試合でチームを勝利に導いてきた。ただ、鹿島の好調さは小笠原復帰以前から始まったもの。小笠原復帰後、出場時間が減っていた青木・増田などの中盤の選手にとっては大きなチャンスとなる。いまの鹿島なら特に問題ないだろう。

対する横浜FCは新加入のマルコス・パウロを中心にして、最終ラインの前でブロックを築くことができるようになった。前節は、ガンバ大阪を首位から引きずりおろす大金星に等しい引き分け。守備面での安定が急務だっただけにチーム状態も少しずつ改善に向かいつつある。
しかし、現状では他チームに大きく勝点で後れをとり、すでにJ２降格の可能性をはらんでいる状態だ。強豪チームを相手にしても勝ち点１をとる可能性は出て来たが、勝ち点３とまではなかなか難しい。最終ラインのまとめ役である早川が出場停止という厳しい状態だが、鹿島攻撃陣を完封できるかが勝負の分かれ目となるだろう。

以上

2007.08.24 Reported by 田中滋