8月25日（土）J2 第36節 鳥栖 vs 水戸（19:00KICK OFF/鳥栖）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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シュート数の少ない方が、試合を制してしまうことがサッカーでは良くある。シュート精度の問題もあるが、相手の守り方がうまく「シュートを打たされる」ことで、このようなことが起きる。
前節の鳥栖は、Ｃ大阪相手に３倍以上のシュートを放ったが、１−２で敗れてしまった。対して、水戸は徳島より１本シュートが少ないが、１−０で勝利した。
これもサッカーである。

１６本のシュートを浴びせながら１得点に終わった前節の鳥栖。最多のシュートを放ったのは、ＭＦ高地とＤＦの鐡戸だった。ＦＷは９０分通して僅か１本に押さえ込まれてしまった。「ミスも多かったし、もっと積極的に行かないといけない」と１７得点で得点ランキング４位につける藤田は振り返った。
尹晶煥（ユンジョンファン）を中心にボールを支配するが、Ｃ大阪陣内に深く入ることができず、単調な攻撃に終始した。ラスト１０分間は、長身のＤＦ柴小屋を前線に上げるパワープレーも試みたが、有効なボールが入ってくることは無かった。より高い確率で得点ができるところを見つけて、そこにボールをつなぐ必要があるのだが、バイタルエリアはＣ大阪の選手たちで埋め尽くされているために、好機となるようなラストパスが出せなかった。
「もう少し、ボールの運び方に工夫すればよかった」と試合後に岸野監督自身が反省していた。

その反省を受けてか、今節を迎えるまでの鳥栖は、徹底的にボールを展開することとサイドからのクロスの練習を行った。もともと『つなぐ』ことにおいては、定評ある鳥栖のサッカー。チーム内での約束事が決まってしまえば、ＦＷのうまさと強さが生きてくる。藤田と新加入の金信泳（キムシンヨン）の連携は、日ごとに良くなっている。
「信泳（シンヨン）が次は点を取るよ」と尹晶煥（ユンジョンファン）は予告した。
両サイドＤＦも日高と鐡戸で固定されて３試合を経過した。この「よく走るサイドＤＦ」は、好機と見るとゴール前まで飛び込んでくる。サイドＭＦもチャンスメイクだけ無く、アタッカーになってゴール前に出没する。前節の高地は、同点弾を決めた。ボランチの高橋もロングランでＦＷを追い越してシュートを狙う。これらの攻撃を操るのが尹晶煥（ユンジョンファン）である。彼がボールに触れる機会が多いだけ、鳥栖に好機が訪れる。

対する水戸も中盤でのビジュの献身的なプレーが目を惹く。かつては鳥栖に在籍したこともある運動量が豊富な選手。６月に水戸に加入して以来、その中盤を攻守に渡って支えている。
前節の水戸は、前半と後半で別の顔を見せた。その転機になったのは、前半終了間際の先制点。先制点の勢いを後半も持ち続け、徳島を寄り切ってしまった。特に後半から入った西野の活躍は目を惹いた。

どちらも中心選手が活躍した時は、自分たちのサッカーができている。しかし、サッカーは「自分たちが点を取りに行く」反面、「相手に点を与えない」ようにプレーをする。ボールを支配すれば、そのボールを相手は奪いに来るのは必然。その中で、相手をかわしゴールにどこまで迫ることができるのか・・・。

水戸は当然のごとく、尹晶煥（ユンジョンファン）を押さえにかかることだろう。鳥栖も起点となるべくビジュや小椋を抑えることだろう。彼らをサポートする周りの選手が、どれだけ存在を示せるかで、勝負が分かれそうだ。中盤での攻防に夏休み最後の試合が暑くなりそうだ。

今節の鳥栖スタジアムは、行政とスポンサー、そしてクラブが一体になって、「目指せ！２万人」のイベントを実施する。地元に密着しているからこそ、行えるイベント内容である。
試合前から、スタジアム周辺で行われる数々のアトラクションなどを楽しみたい。水戸のサポータも、鳥栖を味わっていただきたい。そして、白熱するであろう試合で、一気に盛り上がろうではないか。サッカーを老若男女で楽しむ方法でもある。当日が今から楽しみだ。

サッカー観戦はスタジアムに限る。

以上

2007.08.24 Reported by サカクラゲン