8月24日(金) 2007 J2リーグ戦 第36節
愛媛 1 - 3 草津 (19:04/愛媛陸/3,121人)
得点者:'25 高田保則(草津)、'46 高田保則(草津)、'64 松下裕樹(草津)、'68 ジョジマール(愛媛)
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ホームで連勝を狙う愛媛は前々節の仙台戦と全く同じスタメン。一方の草津は、前節の仙台戦からMF秋葉とFWカレカを入れ替えて4-3-3の布陣でキックオフを迎えたが、最初に決定機を迎えたのは愛媛。前半6分、CKのこぼれ球を拾った愛媛のDF森脇が左サイドを猛然と突破し、クロスを上げる。これに対してゴール前では、FW内村が下がりながら草津のディフェンダーのマークをはずしてボレーシュートを放ったものの、ポストを直撃。立ち上がりにビッグチャンスを迎えた愛媛がこの試合の主導権を握ると思われたが、逆にその後に両サイドからチャンスを広げたのは草津だった。
その草津は15分、右サイドからDF佐田のクロスに最後はFWカレカがシュート。さらに18分には左サイドを突破したMF山崎の折り返しに再びカレカ。この2本のシュートは愛媛のゴールを割ることはできなかったものの、草津は奪ったボールを素早くゴール前に運んで攻撃のリズムを作った。
逆に愛媛は「宮原選手のところで抑えることができれば大木選手にいいボールが入らない(植木監督)」という草津の守備にボールの出所を抑えられて、フィニッシュまでたどり着けなくなる。そして失点も、その宮原からFW大木にボールが入った場面から始まった。草津は狙い通りに大木のところでボランチの櫻田がボールを奪うと一気にDFの裏へロングボール。これに反応したFW高田が愛媛のDFをかわして冷静にシュートを決め、先制点を挙げた。
すると「あわてずブロックを作って守ればよかった」と望月監督が悔やんだように、攻撃で行き詰った愛媛は守備でもミスから傷口を広げてしまう。46分にはクリアミスを山崎に拾われると、そのクロスに中央で待ち構える高田に再び押し込まれて追加点を許す。すると64分には、途中出場のFWジョジマールがボールを奪われると草津のカウンターを浴び、最後は2列目から飛び込んできたボランチの松下に豪快にミドルを押し込まれて試合を決められた。
結局、「前に前に行き過ぎてチームが落ち着かず、単純なミスが多かった」と森脇が振り返ったように、愛媛は前がかりになってはパスが乱れて反撃の糸口が見出せない。68分にジョジマールが2試合連続ゴールで一矢報いたものの、時既に遅し。「相手のペースでサッカーをさせられている感じだった」と赤井が振り返ったように、最後まで試合の主導権を奪い返すことはできなかった。
逆に草津は水戸戦以来(5/26@熊谷陸)となる久々の勝利。「内容が良くなっていたことが目に見える結果になってよかった」と2得点を挙げた高田も試合後に安堵の表情を浮かべた。一方で松下は「失点がなかったら順位も変わっていた」と反省の弁を語ったが、この一戦では植木監督の采配が見事にはまり、運動量でも愛媛を上回ってライバルを圧倒。次節はホームに鳥栖を迎えて念願の連勝達成を目指す。
そして愛媛は次節、今季2連敗中の徳島とアウェイでの四国ダービー。「やってはいけないミスが出た(宮原)」という今節の失敗を繰り返すことなく、「セカンドボールをモノにする気持ちがもっとあればやれるはず(森脇)」というプレーを次こそはピッチの上で見せられるか。
今節では、好不調の波が激しい今季を象徴するような低調なゲームを演じてしまった愛媛だが、今度は逆にこの波がビッグウェーブに変わり、ライバル徳島を飲み込むことに期待したい。
以上
2007.08.25 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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