8月26日(日)J2 第36節 京都 vs 福岡(19:00KICK OFF/西京極)
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2位の座賭けての直接対決! 好調・福岡が奪うか、ラスト15分の不安を拭って京都が守りきるか。結果が全ての第36節、京都vs福岡戦の火蓋が切って落とされる。
ここ数試合、明暗がはっきり分かれた戦いを演じてきた両チーム。福岡は3バックにフォーメーションを切り替えてから4連勝含め6試合負けなし。対する京都は、8月に入り勝ち星なし。問題は「ラスト15分」だ。前節の東京V戦について角田誠は「ゲームを支配していての失点ならば、集中を切らしていた、ということになるかも知れないが、後半、10人の相手にカウンターを何度も許していた。攻め込まれた場面を何回も作られての失点。(結局、最後は)押し込まれてた。それが積み重なって失点になった」と、ゲームを支配されての失点だったと見解した。前々節の札幌戦でも、リードしたが相手の猛攻を許し失点。この「魔のラスト15分」を乗り切れるか否か。京都の勝負強さへの成長がかかっている。
福岡の攻撃について、京都・美濃部監督は「リンコンのワントップで中盤が6人」というイメージを持ち、「状況によっては4−4−2にもなる」と、相手の臨機応変の戦い方に、中盤でのマークのつきづらさを明かした。札幌戦では相手のロングボールに対し、中盤、守備の2枚のブロックで対応し、東京V戦ではフッキに対し2枚つく守備を徹底し、相手の良さを消してきた京都。福岡の6人の中盤の連動性をどう断ち切るかかが鍵になるだろう。
福岡のアレックス、宮崎光平、久藤清一と、中央でポジションにこだわらずボールをつなぐ福岡の攻撃。この攻撃に対し、京都のボランチ斉藤大介も「柔軟に対応しなくてはいけない」と警戒を強める。自在に変化する福岡の攻撃をどう封じるのか、美濃部監督の采配にも注目したい。
そして、福岡の攻撃で最大の要注意選手がアレックス。ここ6試合(34節は累積警告で欠場)8得点、しかも、勝利している5試合全て得点しているという活躍ぶり。今節もアレックスが得点し福岡が勝負を引き寄せるのか、それとも、京都がアレックスを抑えて福岡を屈服させるのか。最大の注目点だ。今シーズン、京都と福岡の戦いは京都が2勝しているだけに福岡の負けられない気持ちはいっそう強いはず。さらに、直接京都を叩き2位に浮上できるとなればなおさら。勝ち癖がついている福岡は札幌以上の要注意チームだ。
迎え撃つ京都は8月に入り、勝ち星なしの苦しい状況。だが、チームは一つのまとまりを見せようとしている。ディフェンスリーダーの角田誠は福岡の強さを認めながらも「相手がどうというよりもまず自分らのことをしっかりやること。これまでの戦いも(相手が強いからと)引いて守っているつもりはない。戦い方は変えずに自分らの仕事をやる」と福岡に惑わされずチームを統率する気持ちを表した。徳重隆明は前回の反省も含め「勝ち切るまで戦い切らないといけない」と試合が終わるまでの集中を誓った。目の前の福岡を見据えつつ気負うことなく苦しい状況を見つめ始めた選手たち。「チームの意思統一ができれば(いい方向に)いけるでしょ」、冷静な倉貫一毅がそう口にした。順位を落とすかもしれない瀬戸際の戦いを前に、チームのまとまりはより一層強く感じる。状況打開への機運は高まる。しかし、立ちはだかるは強敵・福岡。
ここで一気に京都は壁を打ち破ることができるのか、それとも、まだ足踏みを続けるのか。注目の一戦はスタジアムで。
以上
2007.08.25 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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