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【J1:第22節 新潟 vs 清水 プレビュー】新潟は司令塔・シルビーニョがスタメン復帰の見込み。好調・清水との中盤の主導権争いに臨む(07.08.26)

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8月26日(日)J1 第22節 新潟 vs 清水(18:00KICK OFF/東北電ス)
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上位争いを演じながら調子を上げているチーム同士の一戦。新潟はボランチのシルビーニョが、両膝の故障を克服して11試合ぶりにスタメンに復帰する見込み。中盤の攻守の精度を上げて、ホームで勝点3を狙う。2連勝中の清水は、フェルナンジーニョが絶好調。チョ・ジェジン、矢島卓郎の2トップに絡む形で攻撃に厚みを持たせている。

シルビーニョの決意はシンプルだった。「試合が楽しみです」。25日の前日練習を終えてコンディションの良さは確認した。細かいパスへの反応など、まだ完璧な状態には届いていない。ただ、自分の仕事をこなすだけの用意は確認した。「清水には前回、早い時間帯で得点されている。私たちも疲労のピークでいい体調ではなかった。でも、今は違う、ホームのアドバンテージがあるしね」。前回の対戦、第11節は日本平で対戦し、新潟は1対3で完敗した。くしくも、この試合を最後にシルビーニョは戦列を離れることになった。その分、清水のイメージは鮮明に残っている。

実戦形式のトレーニングでは、コンビを組む本間勲よりやや前目に位置して、攻撃陣に的確なパスを通す。守備でのプレスも忘れない。「難しい試合になると思う。だが、自分たちのプレーができれば大丈夫。私もチームを助けるプレーをするだけ」。第20節名古屋戦、21節神戸戦と、ここ2試合は後半から途中出場。22分、11分と十分なプレータイムではなかったが、チーム状態と自分の調子は把握できた。満を持してのスタメン出場。「まずチームの結果を残すことが大切」と気持ちを引き締めた。

シルビーニョは両膝関節の故障で、第12節から第19節まで欠場。中断期間をはさんで、約3カ月間、実戦から遠ざかった。5月にはブラジルに帰国して手術。母国でリハビリを続けながら、チームの試合は毎回、チェックした。序盤戦の好調ぶりを確認してうれしくなった。同時に刺激も。「早く治してみんなとプレーをしたかった」。7月に再来日後は、順調に回復した。
その中で、チームの実力アップを実感した。「ゴールへ、ゴールへと急ぐ感じがあったが、落ちついてボールを持っている。ミスでボールを失う場面も少ない」。自分に必要とされるプレーも把握済み。「中に入って、周囲との関係を把握することと、リズムを作ること」。清水戦でそれが試される。

清水の好調の要因の一つは、フェルナンジーニョの出来の良さ。リーグ戦再開後の3試合で4得点。持ち前のスピードを存分に生かしている。チョ、矢島のツートップに絡んで、2列目から飛び出すパターンが決め手になってきた。以前は前線で孤立するシーンもあったが、中盤同士での連係もスムーズだ。新潟の鈴木淳監督も「前回よりも体のキレがよくなっている」と要注意のプレーヤーとして挙げている。
前回の対戦はサイド攻撃でリズムを作って新潟の守備を攻略。今回はさらに、攻撃の厚さが加わった。右サイドバックの市川大祐が累積警告で出場停止になるが、それを補うだけのベースはできている。

新潟はセンターバックの千代反田充が、累積警告で出場停止。シルビーニョ不在の間、ボランチに入っていた千葉和彦がバックラインに入る。また、本間が引き気味に位置することで守りを固め、シルビーニョとバランスを取る。
清水は攻から守への切り替えで後手を踏まないことがポイントになる。

中盤で奪ったボールを、ミスなく素早くつなぐ。そのリズムを先につかんだ方が試合を優位に進めるだろう。

以上

2007.08.25 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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