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【J2:第36節 東京V vs 徳島 プレビュー】経験した「7連敗」に苦しむ徳島を迎える東京Vは、フッキ不在での初白星を目指す。(07.08.26)

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8月26日(日)J2 第36節 東京V vs 徳島(19:00KICK OFF/国立)
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ハーフタイムに唱えた異議で警告を受けるという不運な部分もあったが、東京Vは前節2枚のイエローカードをもらったFWフッキを、第32節に続いて再び出場停止で欠いて戦わなければならない。加えて守備の中心・DF萩村滋則も累積警告で出場停止と、攻守ともに柱を抜いての戦いとなる。

前節、2位・京都に対して10人で戦いながら後半ロスタイム同点に追いつき、貴重な勝ち点1を手に入れたことは大きなプラスだが、「この試合を落としたら意味がなくなってしまう」。GK高木義成はもぎとった勝ち点1も、2位の相手を痛めつけたことも今節の勝利があって初めて大きな意味を持つと気を引き締め直す。絶対に落とせない今節、注目すべきは「エース不在のピンチをチャンスに変えられるか」という点だろう。22ゴールで現在リーグ得点王を独走するフッキの存在は大きく、今季彼が欠場した3試合の戦績は1分2敗、いずれも1点ずつと影響は明らかだが、この結果で逆に奮起する選手は少なくない。

特に気合が入るのがFW飯尾一慶だ。23日、24日の練習でも人一倍強烈にアピール。「要求に必死に応えようとしてくれている。何かやってくれるはず」とラモス監督も大きな期待を寄せる。「常に気合いは入っています。点をとれるよう頑張るだけです」言葉は少ないが、飯尾の思いの強さは目が語っていた。また、ここ3試合連続出場しているFW齋藤将基も徐々に決定的場面に顔を出すシーンが増えている。今季初ゴールも遠くはなさそうだ。

さらにもう1つ、MF名波浩の復帰がこの試合の大きな鍵を握るだろう。起用法、出場するかなどの判断は直前に下されるとしても、復帰の可能性は十分考えられる。すでにサテライトで練習試合を2試合こなし、紅白戦でもレギュラー陣に混じってプレーするなど、着々と準備は整っている。コンディションも「悪くないよ」と名波。「あくまで(残り)15試合の中の1つという捉え方だけど、昇格のためには絶対落とせない。試合に出たら、ゲームをコントロールしながらそれぞれの選手が力を発揮できるようにしたい。フッキ、萩村がいない時こそピッチ上の11人が力を合わせて戦わないと」と冷静だがチーム貢献への強い意欲を語った。終盤戦へ向け、名波の復帰はチームにとって何より強い味方となることは間違いない。

対する徳島は現在7連敗中と苦戦が続いている。最大の原因の1つには、まず得点力不足が挙げられるだろう。第16節以降、1試合1ゴール以上を奪っての勝利が無いのだから悩みは極めて深刻だ。チームのベースをサイドアタックとするが「スピードを上げたいが意思統一がうまくいかない。前でキープできないのでタメも作れないのが現状」と、今井雅隆監督は前節の敗戦を嘆いた。「奪ったボールを早く縦に当てフォローし、またその前に進める」という目指す攻撃がどこまでできるかが今節の徳島の大きなテーマとなる。だが、7月に補強したFW長谷川太郎、MF熊林親吾らが徐々に持ち味を発揮し始めているというプラス面もあるだけに、1つ結果を残すことができれば、今後への大きな弾みとなるに違いない。東京Vは第1クールで3点奪って黒星をつけた相手。再び大きな金星取りを狙う。

「脱・フッキ」は越えなければならないチーム課題だ。「東京Vはフッキだけじゃない」チーム全員の思いを結果に結びつけることができれば、J1昇格は確実に一歩近づくはずだ。

以上

2007.08.25 Reported by 上岡真里江
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