8月25日(土) 2007 J1リーグ戦 第22節
名古屋 5 - 0 大宮 (19:03/瑞穂陸/10,804人)
得点者:'21 玉田圭司(名古屋)、'37 藤田俊哉(名古屋)、'44 津田知宏(名古屋)、'50 杉本恵太(名古屋)、'62 杉本恵太(名古屋)
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ともに2連敗で迎えた試合。主力4人を欠く名古屋は、CBに大森征之、その両脇を阿部翔平と吉田麻也、中盤は吉村圭司をワンボランチに、サイドは本田圭佑とFWの津田知宏、そしてトップ下は藤田俊哉、山口慶、2トップに俊足の杉本恵太、そして今シーズン初スタメンの玉田圭司という、超攻撃的な3−5−2の布陣。一方の大宮は、デニス マルケスをワントップに、ワンボランチ、4バックの4−3−3(名古屋フェルフォーセン監督の見解は4−1−4−1)という、前節途中から採用したシステムで試合が始まった。
序盤は、大宮が名古屋の2トップを狙ったカウンター、そして左の本田から起点になることを警戒してプレッシャーをかけていたこともあり、ゲームが動く気配は感じられなかった。両チームとも、相手がボールを持てばトップの選手を残して全員が下がって守備に入り、味方がボールを持てば、DF陣を残して全員が攻撃に上がるという、カウンターを意識した試合運びに見えた。
そんな中、ゲームが動いたのは21分。阿部、藤田、本田、杉本と、左サイドを有効に使った細かいパス回しで大宮の守備をかき回し、本田が上げたセンタリングに玉田が頭で合わせて先制。今シーズンずっとケガに泣いていた玉田の完全復活を告げるゴールは、サポーターを熱狂させた。そしてこの辺りから、名古屋はトップ下だった山口慶を2つ下げ、4バックへとシステム変更。これによって、両サイドにいた本田と津田が引きずられて下がることもなくなり、より名古屋はボールを支配しやすくなった。それどころか、玉田、杉本、津田らの俊足トリオがよく動き、本田、藤田、阿部の左サイドがうまくリズムを作って前線へとボールを運んで行く。そのリズムは、藤田のJ通算100ゴールを生み、さらに津田の技ありループシュートも引き出し、3−0で前半を折り返す。
後半、大宮は2枚のカードを切り、名古屋の左サイドからの攻撃を抑えにかかるが、乗っている名古屋の攻撃を止められない。開始5分、早いリスタートを切った藤田からの1本のパスでDF2人が杉本に置き去りにされ、試合を決定づける4点目が入る。大宮は気力と共に運動量が落ち、前線のプレスもかからず、ゴールへのチャレンジもせず、ただただ、名古屋にボールを支配され、いいように回されるばかり。
引いている大宮に対し、無理をせず、後ろでじっくりパスをまわしてチャンスをうかがう名古屋の展開は、余裕さえも感じられた。そうこうしているうちに、62分にはまたしても杉本がゴールを決め、5−0。ここで完璧に勝負あり。大量得点で勝利を確信した名古屋は、津田に代えてJ初出場となる小川佳純、玉田に代えて片山奨典、さらに終盤は杉本に代えて巻佑樹と、次々に前線へ若手を投入。守備はしっかり保ちながら、攻撃で若手にチャレンジさせようというフェルフォーセン監督の意図が見えた。しかし、残り30分は試合が動かず、ルーキーの巻や小川のチャレンジするシーンがもっとあってもいいと思える、悶々とした状態になってしまった。
名古屋は、降格圏内にいる大宮が相手だったとは言え、ヨンセン不在の中、引いて守る相手に得点できたことは、今後の明るい材料のひとつとなるだろう。次節からの強豪チーム3連戦へも自信を持って臨めるはずだ。そして、2連敗で一触即発の険悪なムードになっていたサポーターにも、良いプレゼントとなった。チームとサポーターが一体となった貴重な勝星だったことは間違いない。
そして完封惨敗という最悪の形で3連敗を喫してしまった大宮。「得点差ほど差があるとは思えない内容」と玉田が言っていた通り、今回の敗戦は他に問題があったように思う。ここは佐久間監督がどう変えるかではなく、選手たちが自ら変えていくしかないと思うのだが……。勝てる力はあるはず。敵ながら、早期の立て直し、再起の1勝を願う。
以上
J’s GOALニュース
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