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【J1:第22節 柏 vs 千葉 レポート】白熱の千葉ダービーを制し3戦連続完封勝利!! 柏旋風再びの予感。(07.08.26)

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8月25日(土) 2007 J1リーグ戦 第22節
柏 1 - 0 千葉 (19:05/柏/10,801人)
得点者:'78 フランサ(柏)

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 「チャンスもあり、ピンチもありという、私自身も凄く90分が早く感じられたゲームだった」(石崎信弘監督/柏)、「先に1点を取っていればうちが勝っていた試合」(アマルオシム監督/千葉)。試合後に両チームの指揮官がこのように語った一戦は、ホームの柏が勝ち点3を手にすることで幕を閉じた。互いのチームの監督が語ったように、単純に運が勝負を分けたという互角のゲームにも見えたが、柏の勝利は必然だったと言えるだろう。

 試合前から両ゴール裏では熱い声援が繰り広げられ、特に「柏には負けられない」とアウェイ千葉のゴール裏の熱狂度が高まるなかでキックオフを迎えたこの試合。開始2分には柏のアルセウと古賀正紘が激しいチャージを受けてピッチに倒れ込むなど、荒れた展開になるかとも思われたが、その後はともに冷静に熱くといった様相で、ピッチ上では好ゲームが披露された。

 「前半は千葉ペース、後半は柏ペース」というのは、試合後に両チームの監督・選手がともに実感を込めて振り返った展開だが、前後半を通じて際立ったのは戦前からの予想通りとも言える柏の守備の堅さだった。テンポのいいパス回しでチャンスを作り出していく千葉は、ゴールまであとわずかに迫りながら、シュートを打てども打てども入らないという展開。主将の佐藤勇人も、厳しい顔付きで「いつも通り得点がなかなか取れなくて…」と語っていたが、シュート精度の欠如という事実を改めて突き付けられることとなった。
 そして、もちろんそこには柏が誇る強力守備陣の存在がある。当たり前のように好セーブを繰り返す守護神・南雄太がそびえ立ち、相手の猛攻を耐え忍ぶ術を完全に把握した古賀を中心としたDFライン。前半に千葉にシュートを浴びるなかでも、徐々に堅固さを増していく彼らの姿は、なんとも頼もしさを感じさせるものだった。

 「ボールを回させられているという感じは、前半はまったくなかった。後半になって少しあったが、それほど回させられたとは感じていない」(下村東美/千葉)

 「ボールを回させている時間もあったし、回されちゃってる時間もあった。回させといて、プレスの網にかけてという時間もあった」(小林祐三/柏)

 攻撃をする側と受ける側の立場から、千葉のボール回しについて両チームの選手に聞いてみたところ、上記のようなコメントが返ってきた。筆者の印象としては小林祐のコメントに近いモノだったが、同選手がその後に続けた「うちは本当に走れるので、後半ああやって勝負をかけられた」という言葉が、この日の試合展開のあやを示しているのではないだろうか。それを示すかのように、前半の攻勢もあって千葉が多くのシュートを放った印象を受けた試合だったが、終わってみれば柏20本、千葉14本という結果となっている。

 もちろん、千葉にとって決して悲観のみで終わるようなゲームではなかったのもまた事実だろう。前半の出来を振り返るまでもなく、柏を押し込む時間は決して短いものではなかった。特にキレのあるドリブルなどで見せ場を作ったレイナウドは、今後さらに期待できそうな動きを見せていた。また、この日は疲労を理由に途中出場となったものの、淡々とチャンスに絡む仕事をこなし続けた水野晃樹も試合後回復十分といった顔を見せており、次節以降の活躍に期待がかかるところだ。

 そして、蔵川洋平の決然とした攻め上がりから生まれたフランサの決勝弾。3試合連続ゴールを挙げた『マジシャン』は、現在のチームを作り上げた指揮官への想いを幸せそうな笑みを湛えて次のように語った。「自分がケガして、なかなかチームのためにプレーできないときでも、石さん(石崎監督)はずっと信じて、いつも自分の側にいてくれた。石さんへの感謝の気持ちというのが一番強い」。次節はこのエースを出場停止で欠くことになるが、耐えて耐えて日立台に歓喜の爆発を呼び込んだ今の柏にとって、今後の躍進を見据えることは決して夢物語ではない。崩れることのない堅守を誇る限り、後半戦の台風の目になる可能性は極めて高いと言えるだろう。

 こうして、濃密な時間が過ぎていった千葉ダービー。通算成績を9勝5分け12敗とした柏が上位進出の勢いを手にした一戦として、またひとつその歴史に刻まれることとなった。

以上
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