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【ACL決勝トーナメント展望】優勝をするのはどこだ?!(07.08.30)

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トーナメントを見ると川崎Fは厳しい戦いが予想される。つねにアジア・サッカー界をリードするイラン勢、セパハンとの準々決勝を勝ち抜いても、準決勝で再び中東遠征の長距離移動を強いられる。しかも相手は準々決勝の中でも屈指の好カード、アルヒラル対アルワハダの勝者となるのだ。ともにACLで優勝経験があるUAEとサウジアラビアのクラブだけに、実力と本気度はかなり高いはず。

一方、浦和は組み分けに恵まれたと言えるだろう。準々決勝は韓国の全北現代。前年ACL優勝で、現在Kリーグで3位とはいえ、韓国では中堅チーム。もう一つの準々決勝で城南一和が勝ち残れば、準決勝も韓国で戦える。城南と対戦するアルカマラはシリアのチーム。準々決勝進出8チームのうちで、代表が今年のアジアカップに出場できなかったのはシリアだけ。シリアは資金的にも湾岸諸国ほど裕福でなく、大型補強も考えられないだけに、こちらの山ではズバリ、浦和vs.城南一和の一騎打ちと見る。
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◆セパハン(イラン)−川崎フロンターレ(日本)

UAEのアルアインには敗れたものの、サウジアラビアのアルシャバブにホーム、アウェーともに1-0で勝って激戦区を競り勝ったセパハン。イランの古都イスファハンにある製鉄工場の総合スポーツクラブ「セパハン」は2003年にリーグ初制覇という新興勢力。06年のハズフィカップ優勝でACL出場権を獲得した。イランではかつてはテヘランのエステグラル、ペルセポリスが2大勢力だったが、最近は地方クラブが台頭している。

今年6月にはハズフィカップ2連覇を決めたのに続いて、ACLでも念願の決勝トーナメント進出を果たし勢いづいている。モハメド・ヌーリはMF登録だが、代表ではFW登録の選手で強力なカウンター攻撃を武器とする。守備の中心はこれもイラン代表DFのハディ・アギリ。3トップ気味のセパハンの攻撃陣に対して、川崎はどう守るのか。セパハンにとっての最大の不安材料は、シーズンオフ明けになることか。
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◆浦和レッズ(日本)−全北現代(韓国)

韓国南西部、全羅北道、全州ワールドカップ・スタジアムを本拠地とする全北現代。韓国の中でもけっしてビッグクラブではないが、昨年はリーグ戦を捨ててACLに照準を合わせて初優勝。今年の大会は前回勝者として準々決勝からの登場となる。今年はKリーグでも1点差の試合をしぶとくものにして、3位につけているが、首位の城南とは18節までで勝点11の差を付けられており、18試合で得点27、失点23という数字からも優勝は難しそう。再びACLに照準を合わせて来る可能性が大きい。

注目選手は、全北から唯一アジアカップの韓国代表に選ばれた廉基勲(ヨン・ギフン)。左アウトサイド(右もできる)から中に切れ込んですばらしいドリブルを見せる。また、昨年のクラブ・ワールドカップで大活躍し、崔康熙(チェ・カンヒ)監督が「朴智星(パク・チソン)の再来」と絶賛した18歳の李弦昇(イ・ヒョンスン)の2人のMFだが、開幕当初に比べれば調子が上向きの浦和有利は間違いない。
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◆アルワハダ(UAE)−アル・ヒラル(サウジアラビア)

名門同士、準々決勝屈指の好カード。イラクのアルザワラとの接戦を勝ち抜いて準々決勝進出を決めたアルワハダは、新シーズンを前にブラジル人のイヴォ・ヴォルトマン監督と契約。さらにMFのアウヴェス、DFのレヴェールと2人のブラジル人と契約。一方、サウジの名門アルヒラルも前サウジ代表監督のブラジル人、パケタが監督を務めるが、契約満了で退任かというニュースも流れている。GKはかつての代表の守護神アルデアイエア、アジアカップで攻撃の一翼を担ったヤセル・アルカータニもいる。
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◆城南一和(韓国)−アルカラマ(シリア)

ソウル近郊の城南市をホームタウンとする城南一和は1993年以来、Kリーグ優勝7回(3連覇が2回)という名門。今年も18節まで11勝5分2敗で首位と好調。GKの金龍大(キム・ヨンデ)などアジアカップ代表にも5人を送り込んだ。ACLでは中国最強の山東魯能に1勝1敗ながら得点差で競り勝って準々決勝に進出した。一方、昨年のACLで初出場ながら決勝に進出して世界を驚かせたアルカマラ。昨年に続いて今年も国内リーグ優勝を決めた勢いで再び奇跡を起こせるか?

Reported by 後藤健生

※情報は8月27日現在のものです。
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