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【J2:第37節 福岡 vs 湘南 プレビュー】サバイバルレースへの生き残りをかけた大一番。組織力の高さをぶつけあう両チームの戦いは激戦必至!(07.08.30)

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8月30日(木)J2 第37節 福岡 vs 湘南(19:00KICK OFF/博多球)
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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 湘南戦を控えた28日、福岡は遊び感覚を取り入れた軽いトレーニングメニューで汗を流した。「ゲーム(京都戦)から2日後で体も重く難しい状態。だからリラックスした雰囲気でトレーニングを行なった」とはリトバルスキー監督。目的はフィジカルの回復。しかし、京都戦のショックを切り替えようとする意思も強く感じられた。「あの試合は一生忘れない」(久永辰徳)。誰もがそう思っている。しかし、いまやらなければならないことは次の試合に全力を注ぐこと。そして勝ち点を積み重ねてJ1昇格を目指すこと。やりきれない気持を引きずるわけにはいかない。

 迎える湘南は福岡と勝ち点4差の6位。しかし、福岡よりも消化試合はひとつ少なく、実質的にはほぼ並んでいると見ていい。通算対戦成績は福岡の17勝2分7敗で、2003年以降は負けていないなど数字は福岡の優位を示すが、試合内容を振り返れば互いの間に大きな差はない。陣形をコンパクトに保って高い位置からプレスをかけ、奪ったボールを素早く切り返すサッカーが持ち味で、そのバランスの良さには定評があり、組織力の高さでは福岡に並ぶ。

 福岡にとってのポイントは、高い位置から囲い込んでくる湘南のプレスをかいくぐってボールを回せるかどうかだろう。アレックスの得点力が注目を集める福岡だが、それを生かせるのも、中盤の底でボールを配る布部陽功と、攻守にわたってアイデア溢れるプレーを披露する久藤清一がいるからこそ。この2人が制限されるようだと、攻めることで守備を安定される福岡にあっては攻守にわたって影響を受けることになり、そして、アジエルに自由に動き回られることになる。

 一方、湘南にとっては、アレックス、宮崎光平をどうやって捕まえるかがポイントだ。流動的にポジションチェンジをしながら裏へ飛び出してくる2人を自由にしてしまっては、斉藤俊秀、ジャーンが控える最終ラインでも止めることは難しい。鍵になるのは北島義生、坂本紘司のボランチコンビ。前節はロペスに仕事をさせなかったが、その再現を目指したい。福岡の2人に引っ張られるようだと、中盤に空くスペースを布部、久藤に使われ、後手を踏まざるを得なくなる。

 そして、福岡にとっては京都戦に続く、湘南にとっては仙台戦に続く昇格争いのライバルと戦う大一番。サバイバルレースに生き残り、昇格へ向けて一歩を踏み出すためには絶対に勝ち点3を奪わなければいけない試合になる。「第1、第2クールで勝ち点を取れなかったチームに勝ち点をとることで湘南のポジションが上がっていく」(斉藤)。「しっかりと勝ち点を積み重ねて上位との対戦に備えたい」(久永)。互いに一歩も引かない戦いは、序盤から激しい展開になるだろう。

 そんな試合を聖地・博多の森で戦えることは福岡にとっては最大のアドバンテージになる。いよいよ正念場を迎える昇格争いでは、チームの力だけではなく、サポーター、クラブを巡る環境など、あらゆるものの力を合わせた総合力が決め手になるからだ。「ホームで行う試合では、本当にサポーターが我々を支えてくれている。次の試合でも是非支えてもらいたい」とはリトバルスキー監督。全員の力で、まずは目の前の試合を戦いたい。


以上

2007.08.29 Reported by 中倉一志
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