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【J1:第23節 横浜FM vs 磐田 レポート】清水の早い時間帯の投入で、見事な逆転勝ちを演じた横浜FM。磐田は立ち上がりの優勢を生かせず、同カードの連勝も5で止まる(07.08.30)

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8月29日(水) 2007 J1リーグ戦 第23節
横浜FM 4 - 1 磐田 (19:03/三ツ沢/10,828人)
得点者:'11 加賀健一(磐田)、'43 大島秀夫(横浜FM)、'55 清水範久(横浜FM)、'58 山瀬功治(横浜FM)、'71 坂田大輔(横浜FM)

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『強いチーム』には得てして、試合ごとに新しいヒーローが生まれてくる。いまの横浜FMがまさに、そうなのかもしれない。4月半ば、大分に5−0(7節)、新潟に6−0(8節)と大勝が続いたときには、山瀬幸宏が頭角を現したし、中断明け、横浜FC戦(19節)では大島秀夫が4得点と大爆発した。そして、この試合でも、ニューヒーローは誕生した。
 
「僕は年間2点くらいしか取っていないので、次はいつかなと思っていました(笑)」
 試合後のヒーローインタビュー、ゴール前のお立ち台に登った清水範久は、照れくさそうに答えた。前半、早い時間帯にクリアミスから磐田に先制を許し、イヤなムード。持ち前のスピードと、労を惜しまない運動量で、中盤から前線をかき回す男は、いまの横浜FMにとって、まさに切り札。その清水が、早くも前半の33分にピッチに送られた。
「前半、チームの調子が良くなかったので、監督がイライラしているのが分かりました」
 清水の投入に、磐田のディフェンスも後手に回って、前半の終了間際に同点を許す。そして、後半。横浜FM、逆転の2点目を決めたのは、今季初ゴールの清水だった。
 
 この試合、立ち上がりから主導権を握ったのは、アウェイの磐田。横浜FM陣内でのプレーが続く。前からのプレスと、奪ってからの速いパス回しで、相手を自陣に押し込める。クロスのこぼれ球を拾っては、サイドに展開、跳ね返されても執拗にボールを拾い続けた。先制点は11分。上田康太の左コーナーキックは、ニアで前田遼一の頭を超えたが、ここにいたDF栗原勇蔵がクリアミス。後ろから蹴り込んだ加賀健一のシュートがゴール左上に決まった。
 横浜FMは、中盤右の位置で先発に入ったマルケスが、流動的に左サイドにも流れてチャンスをつくり出す。14分、左から送られたマルケスのクロスは、GKが飛び出せない絶好のスペースに送られたが、中とのタイミングが合わなかった。16分にも、マルケスが左からクロス。これも、ジャンプした坂田大輔の頭にわずかに届かない。29分には、坂田がフリーでヘディングシュートを打ったが、GKの正面を衝いた。
 そして33分、山瀬幸に代わって清水が投入される。直近の2試合は、後半からの投入だったが、「あの時点で選手交代をしないと手遅れになってしまう」という早野宏史監督の英断だった。43分、清水が右から切れ込んで、巧みなフェイントから、裏に走り込んだマルケスに右アウトサイドでスルーパス。マルケスは深い位置から低いボールを入れると、ニアサイドに山瀬功、そして中央に大島が飛び込んだ。結局、大島が押し込んで、横浜FMはいい時間帯で同点に追いつくことができた。
 
 後半、今度は磐田が交代のカードを切る。「全体的に下がり気味だったので成岡を外して太田を入れて修正を図った」というアジウソン監督。清水の投入は、明らかに磐田のラインを下げさせた。「清水を捕まえきれずに、リズムを失ってしまった」。試合後、田中誠もこう語っていた。
 55分だった。坂田が右から送った浮き球は、磐田DFがヘディングでクリアするが、これが右から走り込んだ清水に渡ってしまう。鋭い出足で、かっさらった清水の右足シュートは、強烈に逆サイドネットを揺らした。2−1と横浜FMが逆転に成功した。
 
 1点差の試合では、両チームともに次の1点が勝負を分ける。横浜FMの3点目は、逆転からわずかに3分後だった。磐田ゴールに向かって左、角度のない位置で得たFK。キッカーの山瀬功が右足を振り抜くと、速い球足のシュートがゴールに向かっていく。ニアに走った中澤佑二、河合竜二の動きもブラインドになった。さすがのGK川口能活も、どうすることもできない。そのまま、ボールは逆サイドのネットに吸い込まれた。
 この3点目が大きかった。前がかりに攻めざるを得ない磐田の攻撃をしのいで、次々とカウンター攻撃で追加点を狙いに行く横浜FM。71分には、田中隼磨のロングパスを受けたマルケスが、相手のマークに倒れながらもキープし、後ろから走り込んだ坂田にパス。坂田が左足でゴール左隅に、止めの4点目を叩き込んだ。
 
 前節で4連勝がストップし、難敵・磐田との一戦が正念場だった横浜FM。前半の劣勢を見事に引っくり返し、このカードのリーグ戦での連敗も5で止めた。GK川口は、古巣となる横浜FMに2005年の磐田加入以来、無敗を続けてきたが「今日は、横浜浜FMのハードワークにやられた。彼らは誰一人としてサボらなかったし、ウチは気迫で圧倒された」と、脱帽のコメントを残した。
 
 一方、殊勲の清水にとって、相手の磐田もまた古巣。「今日は磐田がいいというより、ウチが前半悪すぎた。前半のうちに同点に追いつけたのが大きかった」。1ゴール1アシストの活躍にも、まるで他人事のような口ぶり。「同点になって、皆も余裕を持って出来たので、得点は時間の問題だった。別に、自分が取らなくても良かった」と淡々と語った。
 
 
以上
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