●キリンチャレンジカップ2007 -FIFA女子ワールドカップ中国2007に向けての壮行試合-
8月30日（木）19：03〜／国立／1,952人
なでしこジャパン 0-0 カナダ女子代表
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●大橋浩司監督（なでしこジャパン）：

「ご覧いただいたように、カナダは高さを武器に一試合を戦った。日本はパスワークをしながら90分間戦った。そのなかで、自分たちのボールを失うことで、相手の高さを充分に消しきれなかった部分があった。その一番の原因はコーナーキックの数が多かったこと。それによって非常に苦戦した」

Q：今日は勝負に拘った采配というより色んな選手を見るという采配だった。後半に入った永里の役割が少し見えにくかったが、どういう役割を与えて送り出したのか？

「フォワードですから役割は点を取ること。彼女はシュート力があるので相手が下がってバイタルエリアで前を向けたときのシュートが何本かあったが、そのあたりは期待していた。ただ、それがすべてじゃない。彼女の状況のなかで、クロスなど含めてどういう選択をしていくかが重要」

Q：壮行試合第2戦のブラジル戦（2日）は同じメンバー？ また別のメンバーか？

「それはまだわかりません。ブラジルはシステムも違いますし、スタイルも違いますし、また違った形の戦い方になるんじゃないかと思うので、メンバーやシステムは若干変わってくると思う」

Q：日本はパスワークが武器とあったが、後半の立ち上がりは後ろから縦一本のパスを単純に繰り返すシーンが多かった。どういう指示だったか？

「相手のＤＦラインが上がったときは裏を突いていこうと。ただ、下がってるのに相手にああいうボールをプレゼントしてるのは状況判断が必要だと感じた。あとは入ってた選手のコンビネーションの部分があった。どこからもプレッシャーを受けないニュートラルなポジションに、中盤の選手が立たないといけない。それが立てなかったというのも、ディフェンスを上がらせた要素だったんじゃないかと思う。
ですから、蹴れという指示だったわけじゃないし、選手もわざと蹴ったわけではない。出し所がなかった部分とサポートの質が悪かった部分があった」

Q：相手がサイドから蹴ってくるボールに対しては、セットプレーの場合、かなりラインをあげて対処して、ボールが入ったときに日本の選手がゴールの方を向いて守備をするシーンがかなり多かったが。

「どちらを取るかということ。深い位置から、相手に前で触られるのが嫌だから体の向きはボールに対して正対するけども、触られると非常に苦しい、あるいはそこでボールをホールドされると前の選手にシュートされること。逆に高いラインを保って、そこからラインを下げるのは、当然体の向きは自軍のゴールを向いた形になる。ですから相手を自由にさせないというメリット・デメリットをどう選択していくかということ。どっちが正しいとか、どっちでいくというのは選手にも言っていない」

Q：五輪予選から出てきた課題は今日克服できたのか？新たな課題が出てきたのか？

「ひとつは五輪最終予選の相手や場の設定（ホーム＆アウェイなど）とＷ杯のグループリーグはかなり違いがある。ですから、やってきたことの課題が共通した部分とそうじゃない部分がある。課題については我々は体格じゃ劣るので、ボールを失わないで、相手のコンタクトをできるだけ避けながら、ボールを動かしてシュートまでもっていくこと。だけど、どこかでコンタクトプレーというのはあるので、そこをいかに良い状態でシュートを打たせないようにするか。そのためには主導権を握ったサッカーをしないといけない。そういうことはどんどん追求していかなければいけない課題だと思う。
世界になればなるほど、そのプレッシャーであるとか、ミスが出てくるシチュエーションが多くなる。そのときに、アクションばかりでなくリアクションになったときにどうしていくか、ということは課題としてあると思う」

Q：昨日の会見で、選手のコンディションが底に近いとのことだったが、そのなかで強豪カナダを相手に戦えたことは、厳しい日程で行われるワールドカップ本大会にむけて収穫だったのでは？

「実は、これがやれたらいいな、ここは出せたらいいなというのは思っていて、それはある程度できたと思っている」

以上

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●キリンチャレンジカップ2007 -FIFA女子ワールドカップ中国2007に向けての壮行試合-
9月2日（日）16：00〜／フクアリ
なでしこジャパン vs ブラジル女子代表
-スコアボード速報はこちら-
TV放送予定：日本テレビ（地上波）26：50〜28：00 関東ローカル／（CS）G+ <9月3日>18：00〜20：00