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【J2:第44節 草津 vs 水戸】レポート:北関東ダービーの最終ラウンドはスコアレスドロー。草津は負けなかったことだけが収穫。(07.10.11)

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10月10日(水) 2007 J2リーグ戦 第44節
草津 0 - 0 水戸 (19:04/群馬陸/2,865人)

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草津にとって、これまでのシーズンは何だったのだろうと考えさせられる最悪のゲームだった。結果こそスコアレスドローに終わったが、この時期に、この内容のサッカーを見せられては、さすがに凹む。主力の出場停止、天皇杯の疲労など、苦しい台所事情ではあったが、あまりにもひど過ぎた。負けなかったことだけが収穫だ。北関東ダービーの最終ラウンドは、ホーム・草津の不甲斐ない戦いによって、「激闘」とは程遠いものになってしまった。

FW氏原が負傷欠場、FWカレカとMF松下が出場停止となった草津は、ボランチに吉岡を配置し、左SBの寺田を中盤に上げる新布陣で試合に臨む。開始2分、フレッシュな中盤から前線にスルーパスが入り、淡い期待を抱かせたが、それは次第に失望へと変わっていった。

チームの目指すサッカーを忠実に実行していたのは水戸だった。小椋、ビジュらの中盤が次々と草津の選手を囲み、攻撃の芽を摘み取ると、前線にボールを送り、リズムをつかむ。30分過ぎからは、小椋が精度の高いパスを配給し、ゴールへと迫る。主導権を握られた草津は37分、カウンターからのチャンスが1回あっただけで、攻撃の形を全く作れないまま前半を終えた。「一人ひとりの距離が遠く、3人目の動きもなかった」と高田。

後半に入ると、水戸の優位はより顕著になる。49分、小椋からのラストパスを受けた岩舘がシュートを放つと、51分には金澤からのクロスを塩沢がヘッドで合わせ決定機を演出。草津の突破口がセットプレーしかなかったのに対して、水戸は流れの中からチャンスを作り続けた。ゲーム終盤は、水戸の一方的な展開。途中出場の西野が立て続けに絶好機を迎えたが、ゴールまでは届かなかった。「ゴール前のタイミングが合わなかった。思い通りの試合ができたので勝ちたかった」と平松。今季、互いに新しいサッカーに取り組んでいる草津と水戸だが、可能性を感じさせたのは明らかに水戸。今節の草津は、水戸の「練習台」に過ぎなかった。

草津は、9月に加入した喜多が初先発、吉岡も14試合振りに先発出場した。また、後半からはルーキー佐藤大基を送り込むなど、積極的に新戦力を起用したが、新しい力は停滞するチームの中に埋もれた。「先発でプレーしてみて、チームに課題が多いことがあらためて分かった」と喜多。8月に加入したカレカも、力を発揮することなくチームに埋没した。個人が力を発揮できないチーム状態に陥っていることは間違いない。チームが抱える問題の根は深い。

草津の攻撃を中盤の底で食い止めていた水戸・小椋は「うちが悪い形でボールを奪われても、草津が時間をかけて攻めてきてくれるので守りやすかった。スピードに乗って攻めてきたら、やりづらくなったと思う」と草津の印象を話した。ゲーム中、草津のサポーターからは、攻撃がワンテンポ遅れる度にため息がこぼれた。サポーターが求めるサッカーと、選手が求めるサッカーにギャップで生じているのも事実だ。草津は単調なリズムでのパスに終始するのではなく、臨機応変なギアチェンジが必要だろう。

今季、草津が目指しているサッカーは、足元のパスをつなぐ単なるポゼッションサッカーではなく、ボールも人も動く流動的なムービングサッカーだったはず。第1クールは2列目以降が次々と前線に飛び出し、クール4勝を挙げた。「今は、前を追い越してロングランする選手がいない」とGK本田。草津は、チームとして目指すサッカーをもう一度、確認する必要がある。「終戦」には、まだ早過ぎる。

以上

2007.10.11 Reported by 伊藤寿学
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