10月14日(日) 2007 J2リーグ戦 第45節
京都 2 - 2 C大阪 (14:05/西京極/14,304人)
得点者:25' パウリーニョ(京都)、76' 渡邉大剛(京都)、86' 柿谷曜一朗(C大阪)、89' 古橋達弥(C大阪)
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監督交代で京都が揺れた。美濃部監督解任を選手たちが知らされたのは前日の練習前だったという。後任の指揮には加藤久コーチがあたる。わずか一日という準備期間に何ができるのか。フォーメーションとメンバー配置にその答えがあった。
4バックは変わらずだが、斉藤大介、石井俊也、そして角田誠が中盤に入る。そして、徳重隆明が右サイドに入り、前線に飛び出していく。アンドレが中央で、パウリーニョが主に左に位置する。前線の3人の良さを引き出そうとしての配置だった。
試合が始まると、前線の3人が積極的にC大阪ゴールに迫る。だがそれ以上に強い印象を残したのが角田誠を中心とした中盤の粘り強い守備だ。C大阪のジェルマーノ、アレーに厳しくプレッシャーをかけることで相手の高いポゼッションを封じていった。しかし、相手の良さを消すことはできても、京都自身もつないで厚い攻撃を作るところまでは行けず、お互い攻守がめまぐるしく変わる内容となった。
その状況を変えたのは25分の京都。エリア内右で相手ボールを奪ったアンドレが中に送ると中央でDFがクリアしきれず残ったボールをパウリーニョが押し込んで京都が先制する。
後半、攻勢に転じるC大阪。そして後半5分、徳重隆明がゼ・カルロスを倒してしまい2枚目の警告を受けて退場。京都は10人での戦いを余儀なくされることになる。
これで、C大阪はさらに攻撃的になる。C大阪の両サイドバックの前のスペースが空き、サイドを押し込まれるようになった京都はアンドレをあきらめ渡邉大剛を右サイドに投入する(64分)。
それでも押し込まれる京都。だが、C大阪のわずかな隙を突いた後半31分、中盤、角田から右サイドの渡邉にパスが通ると、渡邉はドリブルで持ち込み一人かわして左足を振りぬく。そのボールはゴール右隅に吸い込まれ、京都2-0とリードを広げた。
この状況の中でC大阪が動いたのは後半35分。柿谷曜一朗、酒本憲幸を投入する。それがズバリと決まる。後半41分、香川から裏に走りこんだ柿谷に。柿谷は落ち着いてGKをかわしてゴールを決める。
2-1にしたC大阪は、さらに後半44分、京都のC.Kのこぼれ球をつないで酒本が右サイドをドリブルで突破し中央へ送る。中央で待っていたのは古橋。これを落ち着いて蹴りこみC大阪が同点に追いつく。
京都としては3度連続の終了間際の同点劇で勝点を逃すことになった。
試合後、加藤コーチは終盤のもろさの要因に「フィジカル」を挙げた。終盤に疲労が蓄積されるため1対1で打開されるということだ。「劇的に変わるとは思えないがしっかり取り組んでいく」と時間は少ないながらも前向きな姿勢を見せた。
そして、もう一つの修正点として「仕事をはっきりさせてやる」ということを挙げた。
加藤コーチの試合後のコメントで、アンドレや徳重、パウリーニョの配置や指示についてのコメントを見てもらえれば分かる通り、各選手の仕事について、長所を最大限に引き出しつつ、はっきりとさせることが重要だと位置づけたのだ。
この修正点は大きいだろう。「気持ち」を強く出すためには、何よりもやることが細かくならず、明確になることが前提となる。「気持ち」の入ったプレーは、判断することが多くなればなるほど弱くなってしまうものだ。仕事をはっきりさせることで迷いが少なくなれば「気持ち」の部分も最大限に引き出されるはず。加藤コーチの挑戦に大いに期待したい。
今節の結果を受けて京都は勝点差1ながら仙台に3位の座を明け渡した。これからは追いかける立場となる。残り7試合、勝点21点をどこまで奪えるか、見ものだろう。
以上
2007.10.14 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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