10月14日(日) 2007 J2リーグ戦 第45節
愛媛 3 - 1 山形 (14:04/愛媛陸/2,546人)
得点者:33' ジョジマール(愛媛)、46' ジョジマール(愛媛)、52' 高杉亮太(愛媛)、84' 北村知隆(山形)
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公式記録を見れば意外にも、シュート数では山形の15本に対して愛媛が9本。CKとFKを合わせた数でも山形は愛媛の9本に対して29本と圧倒しているが、試合の内容はその数字を全く感じさせない展開に。これまでの7試合で勝てなかったチームと対戦しているとは思えないほど、全てが愛媛を中心に上手く回っていった一戦となった。
立ち上がりに愛媛はまず、試合前の狙い通りロングボールを放り込み、FW三木が山形のディフェンスラインの裏のスペースを狙い続けた。そしてその攻撃以上に山形を苦しめたのが、三木とジョジマールのツートップから始まる愛媛の守備。第17節の京都戦(5月23日@西京極)以来のスタメンとなる高杉が右サイドに入り、不安のあった最終ラインも「金守らのサポートが補ってくれた(望月監督)」ことで大きな綻びをみせることなく山形の攻撃をシャットアウト。愛媛は前半、山形にチャンスらしいチャンスを与えることはなかった。
すると、思わぬ形で先制点が愛媛に転がり込んできたのが33分。「あそこからスペースに走る三木選手に入れる形はトレーニングでもやっていた」という高杉のロングボールは山形DFと競り合った三木の頭を越えて、DFレオナルドの下へ。このこぼれ球の処理をレオナルドが誤ると、ボールはジョジマールの足元へと転がり込んだ。その後はGKと1対1になったジョジマールが冷静にゴールを決めて愛媛が貴重な先制点を挙げると、追加点は後半開始直後。高杉のクリアボールに反応したジョジマールがドリブルで抜け出すと、DF小原を振り切るや否や左足が一閃。デビュー戦のゴールを思い起こさせるジョジマールのスーパーゴールで試合は完全に愛媛のペースとなった。そして6分後には、CKから高杉が3点目をヘディングで叩き込み、試合を決定付けた。
山形も58分にMF宮沢、FW坂井の2人が投入されると攻撃にようやくリズムが生まれ始める。63分には中盤で細かくパスを繋いでらしさをみせると、DF鷲田のクロスに合わせたのは宮沢。しかしこのヘディングシュートはGK川北の正面を突いてゴールならず。刻々と時間が過ぎていく中で、ようやく山形が一矢報いたのはCKからだった。84分、川北のパンチングがこぼれたところをレオナルドがシュート。最後はFW北村が頭で押し込んで愛媛のゴールを割ったものの、反撃もここまで。山形は8度目の対戦で愛媛に初勝利を謙譲し、結果的にJで初となる3連勝も許してしまった。
その一方で「相手がよくないこともあるが、隙を突くゲームもできている」とキャプテンの金守が振り返ったように、攻守に噛み合って安定感のある試合内容が続く愛媛。第4クールに入って5試合5ゴールのジョジマールの活躍が、この内容を結果に結びつける大きな要素となっていることは間違いないが「みんなが一人一人の武器を出せるように今日はやってくれた」と望月監督も評価したように、シーズンを通して積み重ねてきた組織の中で個の力が発揮できるようになってきたことは今の愛媛の大きな強み。チーム全体のいい流れがあってこそ、今日の全3得点に絡んだ高杉というラッキーボーイの誕生にも結びついた。
試合後に「3連勝といわず、最終戦まで勝ち続けて上との差を縮めたい。数字上はまだ山形に追いつける」と力強く語った星野。たとえ昇格レースには関係なくとも、愛媛の選手たちはそれぞれがしっかりと目標を見据えながら、最終戦まで全速力で走り続ける。
猛暑が終わり、肌寒さも感じられるようになった今日この頃、秋の訪れとともにオレンジ色の愛媛の『旬』がやってきた。
以上
2007.10.14 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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