10月17日(水) AFCアジア/アフリカチャレンジカップ2007
日本代表 4 - 1 エジプト代表 (19:33/長居/41,901人)
得点者:21' 大久保 嘉人(日本)、42' 大久保 嘉人(日本)、53' 前田 遼一(日本)、58' モハメド・ファドル(エジプト)、68' 加地 亮(日本)
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いかにして点を取るのか。決定力不足解消への切り札となるのは誰なのか…。それが最大の注目点だった17日のエジプト戦(大阪・長居)。大久保嘉人(神戸)と前田遼一(磐田)の2トップは明確な答えを出してくれた。試合開始時からゴールへの意欲をむき出しにした大久保は、代表21試合目にして2得点の大爆発。前田も中盤と連動した組み立てから3点目を奪い、揃って結果を出した。セットプレーからの失点とその後の不安定な守りという課題は残されたが、主力を欠いたエジプトに力の差を見せつけ、4−1で快勝したことは、2007年の総決算に相応しい。「今日はコンビネーション面でいい部分があった。試合をこなすごとにゲームの進め方の密度は濃くなっているし、サッカーらしいプレーをしようという試みも増えている」とオシム監督も手ごたえを口にしたように、日本代表は、来年から始まる2010年南アフリカワールドカップアジア予選にも弾みをつけた。
3月のペルー戦(日産)で始まった2007年の代表戦も今回で13試合目。今年は4位に終わったアジアカップに象徴されるように「フィニッシュの力不足」と「失点の多さ」を実感する1年だった。それゆえ、エジプト戦では、FW陣が確実にゴールを奪い、無失点で締めるゲームに持って行きたかった。
前日会見では「試合出場機会の少なかった選手にチャンスを与えるかもしれない」と語ったオシム監督だったが、スタメンにサプライズはなかった。GK川口能活(磐田)、DF加地亮(G大阪)、中澤佑二(横浜FM)、阿部勇樹(浦和)、駒野友一(広島)の守備陣、ボランチの鈴木啓太(浦和)と中村憲剛(川崎F)、2列目の山岸智(千葉)と遠藤保仁(G大阪)という中盤も常連組だった。FWは「2トップなら大久保と前田」と見られたが、その予想は的中した。対するエジプトは4−4−2からスタート。中盤はアブドラボ(8番)が底に入り、その前の3枚が流動的に動く逆三角形のような形だった。
序盤こそ相手のボール回しに引いた日本だが、主力抜きのエジプトとは明らかに実力差があった。開始7分の中村の鋭いシュートがGK正面に飛び、15分に大久保のシュートがサイドネットを揺らしたあたりから、完全に日本が支配する。試合後、エジプトのシャウキコーチに「特に印象に残った」と言わしめた大久保のゴールへの貪欲さはひと際光った。
待望の先制点は前半21分、この男によってもたらされる。相手のクリアミスを拾った大久保は、ペナルティエリア少し外側から思い切って左足を振りぬいた。本人も「1年に1回」と言う芸術的な弾道のシュートは見事にゴールを突き刺す。2003年5月の日韓戦でAマッチデビューを飾り、初先発だった6月のパラグアイ戦で決定的シュートをポストに当てて以来、無得点に泣き続けた彼は4年5ヶ月の時を経てようやく結果を出したのだ。
大久保のアグレッシブさはこれに留まらなかった。前半42分には遠藤のクロスに絶妙のタイミングで飛び込み、頭で合わせた。「DFに隠れてボールが見えなかったけど、うまく頭に当たった」というラッキーな2点目で、日本はリードを広げた。
パートナーの活躍に、もう1人のFWも奮起する。前半からポスト役として確実にタメを作り、攻めの起点になっていた前田も後半に入って見せ場を作る。立ち上がりの8分だった。加地→中村とつながったパスを受けた前田は、山岸にボールを当てて一気にゴール前へ。そのままDFを振り切り、リターンパスを受けてシュート。目の覚めるような連動性から3点目をゲットしたのだ。「代表初ゴールはうれしいけど、簡単なシュートを外しすぎた」とまず反省が口をついて出るあたりも謙虚な前田らしいところだった。
ここまでは理想的な展開。しかし「まだ90分間いい形を続けることができない」と阿部も話したように、日本の試合運びにはまだ波がある。リズム悪化の発端だったのが13分の失点。アブドラボ(8番)のキックがファドル(18番)に当たってコースが変わった不運なゴールだったが、このミスを境に日本選手たちは急にナーバスになる。相手の捨て身の攻めにズルズルとラインが下がり、ゲームの主導権を失ってしまったのだ。こういう時間帯があると、長丁場のワールドカップ予選ではやられてしまう。来年に向けて最も修正の必要な部分といえる。
それでも、オシム監督は2点のアドバンテージを生かして、普段出場機会の少ない橋本英郎(G大阪)、藤本淳吾(清水)、今野泰幸(F東京)の3人にチャンスを与えた。彼らが入った直後には、加地が約2年ぶりとなる4点目を奪うなど、動きの落ちたエジプトにダメを押すことに成功した。
相手が実質2軍だったことを差し引いても、4−1の勝利で2007年最終戦を締めくくったことは収穫だ。ゴールという結果を求められた大久保、前田の両FW陣が期待に答え、4点全てを流れの中から奪った。しかも得点パターンが多彩で、攻撃陣が高度に連動していた。これは決定力不足解消への確かな一歩と言っていい。内容面でも確かな前進が見て取れたといっていい。
逆に悔やまれるのは、今回もまた完封勝利できなかったこと。今年13試合で零封したのは半分以下の6試合。失点のほとんどがセットプレーというのも気になる。守りが落ち着かなければ、長丁場の予選を勝ちきることはできない。これは早急に修正が必要だ。4大会連続ワールドカップ出場を果たすためにも、今回のエジプト戦を含め、昨年8月からのオシムジャパン20試合をしっかりと分析し、飛躍の糧にしてもらいたい。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【AFCアジア/アフリカチャレンジカップ2007 日本代表 vs エジプト代表】レポート:大久保、前田の2トップが得点し、エジプトに勝利。守りの課題は残ったが、来年から始まるワールドカップ予選に弾みをつけた日本(07.10.18)
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