11月4日(日)第87回天皇杯4回戦 鹿島 vs 水戸(13:00KICK OFF/カシマ)
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2001年元旦、東京・国立競技場で清水エスパルスを延長戦の末に下して天皇杯を制覇してから足かけ7年。鹿島アントラーズは明日4日、タイトル奪還に向けて重要な一歩を踏み出す。その相手は同じ茨城県にホームを置くJ2の水戸ホーリーホック。彼らとは今年2月末のプレシーズンマッチで対戦し、4−0で完勝している。が、その時とはお互いチーム状態が大きく異なる。
当時の鹿島はオズワルドオリヴェイラ監督が就任したばかり。マルキーニョスら3人の外国人選手も合流したばかりで、フィットしていなかった。現在の大黒柱・小笠原満男もイタリア・セリエAのメッシーナでプレーしており不在。中盤の核は今季から8番をつけた野沢拓也が担っていた。その野沢がこの水戸戦で大ケガを負い、序盤戦の鹿島は大苦戦を強いられたのだった。
あれから8ヶ月が経過し、今の鹿島はベストの陣容だ。シーズン途中に復帰した小笠原もボランチとして攻守両面に貢献しており、野沢や本山雅志の負担は軽くなった。マルキーニョスも得点感覚に磨きがかかり、若い田代有三も目に見える成長を遂げている。指揮官の戦術浸透度も高まり、彼らは悲願の10冠達成に燃えているのだ。
一方の水戸だが、前田秀樹監督は「ミトナチオ」と呼ばれた守備的サッカーを改め、今季からポゼッション主体の「アクションサッカー」への切り替えを図った。鹿島とプレシーズンマッチを戦った2月は改革をスタートさせたばかりの頃。その後も試行錯誤を繰り返し、J2では目下、最下位を余儀なくされている。それでも10月28日の湘南ベルマーレ戦ではセットプレーで2失点したものの、内容面では相手を上回った。指揮官も手ごたえを感じているという。今回の鹿島戦は、この1年間でどれだけチームが前進したかを確認するいい機会。選手たちもチャレンジャー精神で挑むはずだ。
とはいえ、やはりJ1・3位とJ2・13位の対戦である。試合会場もカシマスタジアム。普通に考えれば、鹿島の優位は動かない。しかも最近の鹿島はJ1・5連勝中。苦杯を喫したのは、10月10日のJリーグヤマザギナビスコカップ準決勝・ガンバ大阪戦(アウェー)のみ。これも相手の爆発的な得点力を警戒した指揮官が、守備的システムに戦い方を変えたためだった。普段通りの4−4−2で挑んでいれば、結果は分からなかったかもしれない。それだけ攻守両面での安定感が増しているのだ。
攻撃面では田代の好調ぶりが光っている。激しい暴風雨の中のゲームとなった先週末、10月27日の大分トリニータ戦では2ゴールをゲット。今季通算得点を10へと伸ばした。が、J1日本人得点王の大久保嘉人(C大阪)のリーグ戦14点など、まだまだ上はいる。彼は休まずゴールを量産し続け、チームをリードする必要がある。今回の水戸戦もエース・マルキーニョスとともに先発が予想されるだけに、格下相手に実力を示したい。
小笠原を軸とした中盤も鹿島らしいパス回しを取り戻しつつある。一時はロングボールを田代の頭に当てる単調な戦術に偏りがちだったが、「パスをつないで崩すのが鹿島の特徴」と話す小笠原らがスタイルを修正。ようやく彼ららしさが前面に出てきた。水戸・前田監督にしてみれば、この中盤の構成力をどう封じるか頭を痛めているだろう。今週の練習でも鹿島の小笠原、野沢、本山雅志の3人をつかまえる練習を何度か行ったようだ。鹿島の中盤対水戸の守備…。それが1つのポイントになりそうだ。
鹿島の守りもやっと落ち着いてきた。今季は無失点試合が少なかったが、前節に大分を零封したことで、岩政大樹ら守備陣も自信を持って水戸戦にのぞめるはずだ。塩沢勝吾と西野晃平の2トップで戦うと見られる水戸としては、彼らの弱点であるスピードと背後を突きたい。いずれにしても、走って走って走り回らなければ、水戸にはチャンスが転がってこない。前田監督も「普通に戦っていたら勝てない」と選手たちに檄を飛ばしているという。そんな指揮官の闘争心に、イレブンは応えられるのだろうか…。
勝負の明暗を分けるのは先制点だろう。鹿島が前半のうちにゴールを奪えば、水戸にはつけ入るスキがなくなる。逆に水戸の守備陣が高い集中力と運動量で持ちこたえれば、鹿島といえども焦れてくる。そのタイミングを逃さなければ大金星もありえるのだ。水戸が勝つとしたら、そういう展開しかない。
鹿島が優勝候補の意地を見せるか、それとも水戸が下克上を起こすか…。興味深い茨城ダービーのスタメンだが、鹿島の方はGK曽ヶ端準、DF内田篤人、岩政、大岩剛、新井場徹、ボランチ・小笠原、青木剛、2列目・野沢、本山、FW田代、マルキーニョスのベストメンバーだろう。対する水戸は、GK原田欽庸、DF鈴木和裕、平松大志、吉本岳史、中村英之、ボランチ・小椋祥平、ビジュ、右MF金澤大将、左MF倉本崇史、FW塩沢、西野の4−4−2が有力視される。
4日午後の鹿嶋地方の天候は曇り時々張れ、気温は18度前後になりそう。滅多に見られないダービーマッチだけに、地元の方にはぜひ足を運んでほしいものだ。
以上
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