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【第87回天皇杯4回戦 磐田 vs 順天堂大学】プレビュー:タイトル狙う磐田が大学チームの挑戦を受ける。元磐田の岡本は古巣からゴールを奪えるのか(07.11.03)

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11月4日(日)第87回天皇杯4回戦 磐田 vs 順天堂大学(13:00KICK OFF/ヤマハ
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リーグ戦、ヤマザキナビスコカップとタイトルが取れなかった磐田にとって、天皇杯は今季最後のタイトルをかけた戦いとなる。必然的に今までとは違うモチベーションで臨んでくるだろう。磐田は内山監督になってから本来の動きを取り戻しつつある。練習でも充実振りが伺え、監督が就任当初掲げた「人もボールも動くアグレッシブな攻撃サッカー」へ向けて選手たちも迷いがない。あとは練習での成果を内容と共に試合で発揮していきたい。失点すると緊張の糸が切れたように立て続けにゴールを取られる試合が多い磐田であったが、前節の新潟戦では雨の中でも最後まで崩れることなく、アウェイの地で耐えて勝ち点をとったように、徐々にではあるがその成果は現れてきている。選手たちのコメントでも前向きなものが多くなった。

その新潟戦での負傷で全治約5週間と診断された西。内山体制になってトップ下での地位を確立し、チャンスメイクする役割を担っていただけに離脱は痛いが、成岡、前田、さらには大宮戦でトップ下に入り、良い動きを見せていた上田を起用する可能性もあるなどバリエーションがいくつかあり、ゲームが始まるまではそういった内山監督の起用法も楽しみである。負傷離脱中だったファブリシオも復帰の見込みで中盤の底から躍動感ある動きが見られるか注目である。

対戦相手は順天堂大学と聞いて、磐田の選手、スタッフ、サポーターはその抽選結果に運命を感じずにはいられなかっただろう。なにせ去年まで磐田にいた岡本達也のいるチームと当たったのだから。磐田のユース出身で去年まで磐田に在籍していた岡本は、他のクラブでプレーという選択肢がありながら敢えて大学進学を選んだ。そこで得たものは大きく、1年生にして不動のレギュラーの座を獲得し、チームにとってなくてはならない存在となっている。

天皇杯3回戦でのJ2仙台との戦いでは延長戦に入ってから2ゴールをたたき出し、見事チームを勝利に導いた。天皇杯はアマとプロが真剣勝負できる唯一の場。磐田との対戦のチャンスを掴んだ岡本にとって、これ以上自分を試せる相手はいない。ユース時代の恩師である内山監督がトップチームの監督となって対峙することになるのもまたなんとも言えないめぐり合わせである。その監督の目の前で、どのようなプレーを見せるのか注目される。

ただ、チームは関東大学サッカーリーグで現在8位と大学の中でも決して絶対的な存在というわけではない。リーグ戦ではここ2試合勝ち星に恵まれず苦しい戦いを強いられている。だが、その状態が逆に天皇杯という舞台で意識を変えるかもしれない。開き直りほど怖いものはなく、磐田にとっては失うものがない状態で挑んでくる順天堂大学は決して侮ってはいけない相手だ。

岡本を含め、順天堂大学は動き回る選手が多く、セットプレーにやや課題を残す磐田だけに順天堂大学としてはゴール前での積極的な仕掛けは有効となりそうだ。再び金星ゲットとなるか。

また、およそ1年ぶりにヤマハスタジアムピッチに戻ってくる岡本がその雄姿を見せた時、磐田のサポーターがどういう反応を見せるのかも見ものである。拍手かブーイングかそれとも全く別の反応か。キックオフの笛が待ち遠しい。

以上

2007.11.03 Reported by 鮫島郁生(ビットマイスター)
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