今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【第87回天皇杯4回戦 柏 vs Honda FC】プレビュー:難敵Honda FCをホーム日立台で迎え撃つ柏、鬼門の天皇杯で今季の真価が試される(07.11.03)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月4日(日)第87回天皇杯4回戦 柏 vs Honda FC(13:00KICK OFF/
-日立台へ行こう! スタジアムガイドはこちら-
-試合速報はこちら-
----------

 03年4回戦敗退(対鹿島/2対3)、04年4回戦敗退(対群馬FCホリコシ/0対1)、05年5回戦敗退(対G大阪/3対5)、そして2006年4回戦敗退(対磐田/1対1、PK:8対9)。下部リーグ相手に対する苦杯も含め、柏にとって近年ベスト8の壁が大きく立ちはだかっている天皇杯が、いよいよ今年もスタートする。

 リーグ戦4連敗を喫し、シーズン第2の目標として掲げたトップ3の可能性も潰えた今、柏にとってはこの天皇杯が新たにモチベーションを上げる今季最後の大会となる。カップ戦での楽しみのひとつともなる、リーグ戦で出番の少ないフレッシュな選手たちの台頭の可能性も期待できるだけに、今季残りの試合だけではなく、サポーターにとっては来季を見据えた視点からもゲームを楽しむことができるはずだ。

 さて、そんな柏に対するは、JFLを舞台に戦う“浜松の雄”Honda FCである。1971年創部の昨季JFL王者も、今季は13勝9分け7敗の6位と苦戦中。ただ、後期に絞って戦績を眺めると、8勝3分け1敗という数字が飛び込んでくる。終盤戦を迎えてチームが上り調子にあることは間違いないだろう。

 なかでも特に目を惹かれるのが、今季13ゴールを挙げて得点ランキング4位に付けるFW鈴木弘大の活躍ぶり。東京V相手に1対0と番狂わせを演じた天皇杯3回戦では、豪快なダイビングヘッドで決勝点を叩き込み、JFL前節の佐川印刷SC戦ではスピード、当たりの強さ、抜け目のなさを証明するゴールを重ねてハットトリックを達成した。公式戦ここ8試合で9発という荒稼ぎを見せている東京・八王子出身の小兵ストライカーの動きは、この一戦でも勝負の鍵を握ることになりそうだ。

 そして、その鈴木を2トップの一角としてサポートするのは昨季JFLのMVP新田純也。現在柏でプレーする大久保哲哉(当時佐川急便東京SC)と得点王争いを演じ、昨シーズン全試合出場の23得点を記録したチームの大黒柱は、鈴木とのコンビプレーで柏に一泡吹かせたいところだろう。近藤直也の復帰が見込まれる“堅守”柏の誇るDF陣と、Honda FCが擁する2トップとのつばぜり合いは、この試合の大きな見どころのひとつとなる。

 いわゆる格下との戦いに臨むとき、そこに慢心が生まれれば思わぬ落とし穴にはまることは、世界のサッカーシーンを見渡しても常識と言える。ジャイアントキリングという壮大な目標を達成すべく、チーム一丸となって立ち向かってくる相手に実力どおりの差を見せ付ける難しさは、どんな試合でも変わらないもの。これは誰より、柏がこれまでの大会で身にしみて実感してきた事実だろう。

 一方で、真の強者は、その所以を見せ付けるというのもサッカーの醍醐味のひとつである。天皇杯ではここ何年か4回戦敗退が続くなど、今年こそその壁を乗り越えようと誓っているはずのHonda FCを相手に、勝つべくして勝つ。難しいミッションになることは間違いない。ただ、今季石崎サッカーの集大成をひとつの記録として刻み込むという使命を考えれば、柏が見据える目標はまだ遥か先にある。ここでつまづくわけにはいかない。

 そんな両者の決戦は、11月4日(日)の13時キックオフ。日立台で見られるのは柏の貫禄か慢心か。リーグ戦ではチケットが売り切れることの多い日立台での試合だが、この試合に関しては当日券販売もあるとのことである。臨場感溢れるサッカー専用スタジアムで、じっくりとスタンドから観戦を楽しんでみてはいかがだろうか。

以上

2007.11.03 Reported by 平松順二(ISM
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着