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【J1:第32節 甲府 vs 大宮】プレビュー:残留争いの大一番。甲府対大宮の直接対決は、後がない甲府が希望をつなぐために一戦必勝で大宮をホーム小瀬で迎え撃つ(07.11.18)

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11月18日(日)J1 第32節 甲府 vs 大宮(14:00KICK OFF/小瀬
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第31節の結果、甲府(勝点26・17位)、広島(勝点30・16位)、大宮(勝点30・15位)の残留争い戦線は異常なしだった。しかし、残りは3試合。広島、大宮に、引き分けだけでは追いつかない勝点4差をつけられている甲府は、ジリジリと沈んでしまいそうな気分にもなってくる。広島の残り3試合の相手が、神戸(3連勝中の9位)、川崎F(6位)、G大阪(2位)ということを希望の理由にすることも出来るが、直接対決で大宮に勝たなければ下り坂の気分を止めることは難しい。次節以降のことを考えたり心配したりする余裕はない。逆に、大宮は前節で大分に席を譲ったがまだ余裕はある(甲府から見れば)。ここで甲府に勝てば自動降格の悪夢からは解放される。どちらの必死が上なのか、必死対必死の対決だ。

J2時代には感じたことがない不安やイライラを感じてきた今シーズン。しかし、監督が選手やチームに求めることが毎シーズン実現するのなら、監督という職業の魅力はほとんど無くなってしまう。どんなときにも出来る最低限のベースに、「出来るはずだけど出来ないこと」、「出来ていたのに出来なくなったこと」に、「出来て欲しいことが出来た」ということがミックスして今の甲府が成り立っている。もちろん、与えられた条件と環境、今おかれている条件で何を求めるか、何をやろうとするかは監督の裁量で、折り合いを付ける部分と貫き通す部分がそれを支配する。大木武が甲府に戻ってきて3年。その支配は1年目にJ1リーグ昇格、2年目に甲府スタイルの定着とその魅力でサポーターを熱く膨張させ、山梨に自信をもたらせた。これらはJ2リーグではリーグ下位、J1リーグでは最低予算という状況の中で達成した。勝点をクラブの予算で割れば、如何に費用対効果に優れていたかが分かる。そして、死ぬまで忘れないであろう興奮、喜び、得たプライドはお金には換算できない。

大木武の3年目はその折り合いのつけ方が拙かったのかということを考えるのだが、残留争いに甘んじているという現実では完全否定は難しい。しかし、他にどうすればよかったのか。貫き通した部分は、J1リーグ昇格やJ1リーグ1年目に享受した喜びと興奮、そして、甲府のスタイルに持ったプライドの理由だ。そのスタイルの精度を向上させる作業が相手チームによる研究を上回ることが出来なかった部分は否定できないが、それを捨てた甲府を同じように愛することができただろうか。

今シーズンの甲府が期待を持たせながらも、それに応えられなかった最大の理由は決定力のあるFWの不在。幾らパスを回しても決定力のあるFWがいなければ、ボール回しで終わってしまう現実を思い知らされた。J1リーグ2年目の選手補強では、クラブとして見通しの甘さがあったことも否定できない。しかし、開幕当時にここまで苦しい戦いになることを、選手補強を理由に予見できた人はそう多くないだろう。J1リーグ1年目の興奮と自信が見通しの甘さに繋がったのであれば、クラブとして経験を積んだということで、骨に刻み込めばいい。これもJ1だから出来た経験。

今節の甲府は出場停止選手がおらず、システムの変更を含めた変化を見せる可能性がある。それ以上に、チームの雰囲気がいいことに期待を持つ。茂原が調子を上げていることも好材料だ。しかし、ここまで来れば大事なことは90分間選手が挑戦し続けることだ。大宮は第8節(2−1)の対戦からは監督も変わっており、違うチームと考えた方がいいだろう。キーマンとなるのは、滅多にシュートは打たないがキープ力とパスが怖いデニス マルケス、高さと強さの森田、テクニックがある小林慶行、小林大悟ら元ヴェルディ・読売軍団、調子に乗せたくない藤本だ。そして、彼らの能力を熟知した大宮の佐久間監督の采配が、どんな甲府対策に表れてくるのか気になるが、最後はどちらのチームが冷静に意地を貫き通すかという勝負になるのではないだろうか。リーグ戦ではあるが、ここからは一戦必勝の戦い。個人の能力やシステムでは表現できない「何か」が勝負を分けるはず。

「貴方の頑固なところが好き」と言って一緒になったのに、「貴方の頑固なところが嫌になった」と言って別れることは出来ない。残留争いを理由に新しい監督を求めようという気持ちにもならない。死ぬまで一緒とは言わないが、選手やチームが成長するように監督だって経験を積んで成長する。例え46歳のオッサンであってもだ。まだまだ、甲府スタイルの進化を見たい。大木武と選手たちに「来年も一緒に頑張ろう」と言わせたい。だから残り3試合、全力で「たけし軍団」を応援する。スタンドからゴールを決めることは出来ないけれど、選手が「挑戦者」として走り続けることが出来るように、声と魂で背中を押すことは出来る。

以上

2007.11.17 Reported by 松尾潤
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