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【J1:第32節 F東京 vs G大阪】レポート:10人のF東京が強気の攻めで勝点1をもぎ取る!G大阪は逆転優勝へ向け痛い足踏み。(07.11.18)

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11月18日(日) 2007 J1リーグ戦 第32節
F東京 1 - 1 G大阪 (14:04/味スタ/30,157人)
得点者:44' マグノアウベス(G大阪)、76' ルーカス(F東京)

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F東京が、優勝争いに向けて全力を注ぐG大阪の行く手を阻んだ。F東京は退場者を出しても、強気に攻めて同点に持ち込んだ。残り2試合と、天皇杯に弾みをつける価値ある勝点1を手にした。G大阪は前半1点を先制し、守備的にゲームを進めた。そこをF東京に突かれ、同点ゴールを許してしまう。首位を走る浦和が引き分けたことで望みはつながったが、2年ぶりのリーグ制覇に向けて手痛い引き分けとなった。

「10人なってからでも恐れず、ボールをつなぐことが出来ていた。徳永にしても、11人の時より10人のほうが積極的に仕掛けていっていた。ジョー(金沢)も1人少なくなってからのほうが前に出ていっていた。守備では同数になっても、誰も余らずに相手を潰せていた。そこに今の我々にとってのヒントがある。ああいう気持ちをもって11人の時から戦えれば、もっといいサッカーができると思う」(原監督)

F東京の原監督は試合後、監督会見の席でそう言い放った。前半終了間際の44分、G大阪マグノ アウベスに先制点を許してゲームを折り返し、64分には茂庭が退場し1人少ない状況に追い込まれてしまう。だが、この危機的状況においても、ゲームをあきらめる選手は誰一人いなかった。

けがから戦列復帰した馬場と梶山が、ここ数試合停滞していた攻撃のリズムを呼び覚ました。
後半51分、森村に変わり馬場が入り、さらに63分梶山がピッチに送り出される。その直後、茂庭が東京の最終ラインの裏へと抜け出したバレーを止めて一発退場。
窮地に追い込まれたF東京。だが追い上げはここから始まった。中盤で馬場、梶山、栗澤が短いパス交換を繰り返してボールを支配すると、主導権はF東京に移っていく。また、2人の抜群のキープ力が、徳永と金沢の両サイドバックの恐怖を振り払い、強気な攻め上がりを引き出した。

そして76分、同点ゴールが生まれる。馬場が中へ切り込んだ金沢へ。さらに金沢が浮かせたボールを栗澤が粘り強くヘッドで前線のルーカスへと送る。ルーカスは、これを胸トラップで前に落とすと、右足でゴール左上へ突き刺した。その後もG大阪ゴールへと襲い掛かったが、逆転ゴールは遠く、試合は1−1のままドローに終わった。

G大阪は、「後半、中盤を空けて前と後ろが2ラインになってしまった。それが原因で相手につながせてしまった」と橋本が言うように、後半は攻撃と守備のバランスが崩れてしまった。本来のパスサッカーが影を潜め、単調な攻撃に終始してしまった。だが、この引き分けを引きずるわけにはいかない。神戸、広島と続く残り試合で、真価が問われるはずだ。

F東京は、原監督の思い描くサッカーが、今季初めて表現された。試合後、馬場の「やっていて楽しかった」という言葉が何より後半の充実の内容を表していた。まだ天皇杯も残っている。第2次原トーキョーのフィナーレは華々しくありたいはずだ。

以上

2007.11.18 Reported by 馬場康平
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