11月18日(日) 2007 J1リーグ戦 第32節
鹿島 1 - 0 柏 (14:05/カシマ/18,887人)
得点者:42' 船山祐二(鹿島)
----------
鹿島にはとても苦しい試合だった。試合の主導権を握ったのは前半の中頃まで。そのあとは均衡、もしくは押し込まれる時間帯が多かった。そんな中、小笠原満男の出場停止を受け代役として出場した船山祐二が貴重なゴールをあげ、とうとう7連勝を達成。浦和レッズとガンバ大阪が引き分けたため2位に浮上。浦和との勝点差を4とした。
序盤、プレスを仕掛けていったのは鹿島アントラーズ。田代やマルキーニョスが素早いチェイスを仕掛け、柏の最終ラインにプレッシャーを与えていった。それが功を奏し、ハーフライン付近や相手陣でボールを奪うことが何度かあった。最大の決定機は柏陣内での大きなサイドチェンジを本山が素早い出足で奪ったシーン。そのままドリブルでゴールに迫り、ゴール前で左足から右足に持ち替え相手DF陣の間を縫う絶妙のコントロールシュートを放つも、水谷の好セーブに阻まれた。その他には、マルキーニョスがうまく裏に抜け出たもののハンドを犯してしまうなど、決定的なチャンスとまではいかなかった。
前半中頃からは、鹿島の攻撃を柏の守備陣が落ち着いて対処するようになる。すると鹿島の野沢や本山がゲームに顔を出すシーンが減り、逆に柏の太田と谷澤を中心としたサイド攻撃が活性化し始め、鹿島のゴール前にセンタリングが入るようになる。
しかし、前半42分。コーナーキックのこぼれ球を本山が左足でシュートするが、うまくミートできずに右に流れる。そこに待っていたのが船山。「来ると思っていた」と試合後にコメントしたとおり、難しいボールに対して、うまく反応して左足でシュート。柏のゴールに突き刺さり、鹿島が待望の先取点をあげた。前半終了直前ということもあり、最高の時間帯での得点であった。
後半は柏のペース。鹿島は運動量が少し落ちていたこともあり、FWの田代、マルキーニョス以外は自陣に引いてしっかり守備ブロックを形成。ボールは持たせるものの、前半サイドから攻められたときほどの危ないシーンはつくらせない。それに対し、柏は61分にドゥンビア、72分に佐藤由紀彦、76分に大久保哲哉と、攻撃的な選手を次々と投入し打開策を図るが、鹿島のゴールを脅かすシーンはつくれないまま試合終了。
これで鹿島は7連勝。次節はいよいよ首位浦和との決戦を迎える(11/24 14:00@埼玉)。浦和が3試合連続で引き分けたことにより勝点差を一気に詰めたものの、その差はまだ4。次節、浦和に勝利したとしても順位がひっくり返ることはない。鹿島が優勝するためには他力本願にならざるを得ないが、ここまでひとつも落とせない試合を全て勝ってきたのも優勝を諦めていないから。浦和も、ACLの戦いの中でひとつも落とせない試合を戦い見事に優勝した。今季のJリーグ天王山の試合は、しびれるような試合となるだろう。
以上
2007.11.18 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第32節 鹿島 vs 柏】レポート:小笠原の代わりに出場した船山が貴重なゴール!鹿島が浦和を猛追し優勝の可能性を残す(07.11.18)
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













