11月18日(日) 2007 J1リーグ戦 第32節
浦和 0 - 0 清水 (14:02/埼玉/56,368人)
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浦和がJリーグ連覇へいよいよ王手をかけた。
浦和が勝ち、G大阪と鹿島が引き分け以下なら浦和のJリーグ連覇が決まる今節、浦和vs清水戦が行われる埼玉スタジアムには、表彰式に備えた鬼武チェアマンをはじめとするJリーグ関係者、多くの報道陣、そしてACLに続く歓喜の瞬間を一目見ようと56,368人の大サポーターが詰め掛けた。
結果は0−0の引き分けに終わり、残念ながら14日のACLに続く『連覇』とはならなかったが、2位のG大阪がF東京と引き分けたため、浦和は次節・鹿島戦(11/24 14:00@埼玉)に勝てば、最終節を待たずしてリーグ連覇が確定する。
激闘に次ぐ激闘で、田中(達)・堀之内・山田・小野という主力が負傷、今節はエース・ワシントンまでが出場停止という緊急事態でスタメンが注目される中、指揮官の選択は3−6−1のフォーメーション。阿部をボランチに起用し、鈴木とのダブルボランチ。左に久々スタメンの相馬、右に平川、1トップ永井の後ろに長谷部・ポンテの2シャドーという布陣だった。
最近ではあまり見慣れないこの布陣が、好調の清水相手に機能するのか…。立ち上がりが注目されたが、来年のACL出場のために負けられない清水がディフェンシブな構えを見せたこともあり、ホーム浦和が圧倒的にボールを支配。特にこの試合右サイドに入った平川が自由にボールを持つことが出来、その右サイドからクロスが続々と供給される。
7分にはこぼれ球をMF阿部がミドルシュート。9分には平川のクロスに闘莉王が頭で合わせゴールをかすめる等、惜しいシーンの連続。試合後、清水・長谷川監督は「中は永井一人だし、うちのDFの方が高さもあるので、多少相馬と平川にボールを持たれても良いと思った」と語ったが、浦和にゴールの匂いが強く漂う。
ところが前半10分、空中で競り合った浦和MF鈴木の目の辺りに清水MF兵働の肘が当たり流血。鈴木のプレー続行の可否の判断に手間取り、約5分ほど浦和は10人での戦いを強いられる。その間に形勢は逆転。結局、鈴木は負傷交代して内舘がピッチに入るが、一度傾いた流れは簡単には変わらず、清水に押し込まれる時間帯が 続いた。
特にMFフェルナンジーニョが前を向いてボールを持つと、清水に大きなチャンスが訪れる。しかし、「決定期を作っても、最後のところで体を張ってゴールを割らせないというレッズのすごさを痛感した」と清水・長谷川監督を嘆かせたゴール前の強さを浦和が見せ、0−0で前半を終えた。
後半に入ると、浦和は優勝のために、そして清水は来年のACL出場のために勝点3を求め攻撃の姿勢を強める。お互い前半はサイドから攻撃をしかけ、特に右サイドからクロスを上げる場面が非常に多く見られたが、浦和・平川、清水・市川のクロスがなかなか合わず、決定的と思われる様な場面はそれほど多くは見られなかっ た。
それでも両者は最後まで勝利への執念を見せる。後半30分を過ぎると浦和はDF闘莉王やMF阿部が再三前線への飛び出しを見せ、攻撃へ加担。清水はボールを奪うと鋭いカウンターを浦和に浴びせかける。試合終了の直前には、お互いにGKと1対1という決定的な場面を作るが、ゴールには至らず、結局スコアレスドローに終 わった。
激闘の疲れのせいか勝点3を逃したダメージのせいか、試合直後はピッチにしゃがみこむ姿が目立った浦和イレブンだが、その直後にニュースが飛び込む。
「G大阪、F東京とドロー」
これで優勝に王手がかかった。次節、2位に浮上した鹿島との直接対決に勝てば文句なしに優勝が決まる。
浦和を除けば、今最も強いとさえ思われる鹿島との戦いは決して甘いものではない。しかし、1週間という時間は傷だらけの浦和にとってこれ以上ない贈り物だ。
相手に不足はない。11月24日、本当の力を取り戻した浦和が、昨年同様『頂上決戦』となったホーム最終戦を制し、悲願のリーグ連覇を成し遂げる。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第32節 浦和 vs 清水】レポート:清水とスコアレスドローも、G大阪が引き分けて、浦和が連覇に王手!(07.11.18)
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