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【J2:第50節 愛媛 vs 鳥栖】レポート:金、藤田のツートップが揃って得点を挙げた鳥栖は見事3連勝を飾る。敗れた愛媛はチームワーストとなる5連敗に。(07.11.19)

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11月18日(日) 2007 J2リーグ戦 第50節
愛媛 1 - 2 鳥栖 (19:04/愛媛陸/3,117人)
得点者:11' 金信泳(鳥栖)、21' 近藤徹志(愛媛)、49' 藤田祥史(鳥栖)

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試合終了後の監督記者会見で、両チームの監督が「サッカーの難しさ」に触れたように愛媛にとっても鳥栖にとっても上手くいかない場面が多かった今日の一戦。

立ち上がりから愛媛はFWジョジマール、内村が積極的にシュートを放って試合の主導権をつかみかけた。しかし、先制点を挙げたのは鳥栖。FW藤田が愛媛のDF近藤にプレスをかけて奪ったボールがCKに。そのコーナーキックにDF飯尾がニアであわせ、一度は愛媛のGK川北がはじくも、FW金がボールを押し込んで鳥栖が先制点を挙げた。愛媛にとってはこれまでの連敗中同様、この試合でも不用意なプレーからリードを許す展開になってしまった。

それでも、ボランチ青野を起点に両サイドに展開しつつ、試合の主導権を渡さなかった愛媛。「アタックに行く事でその背後を突かれた」と鳥栖の岸野監督が振り返ったように、愛媛は左サイドの星野、右サイド森脇の両サイドバックも積極的に攻め上がって鳥栖のゴールに迫っていった。

すると、早い時間に愛媛に同点のチャンスが訪れる。前半21分にして4本目のCKのチャンスに、素早いショートコーナーから宮原のクロスに合わせたのはDF近藤。先制点を与えるきっかけを作った事に関して「取り返そうと思っていた」という近藤の同点ゴールに勢いを増す愛媛に対して、鳥栖はなかなか藤田と金のツートップにボールがおさまらずに苦しんだものの、我慢を続けて前半を何とか同点で折り返した。

それでも「ラインを上げていいプレスをしたかったが、試合中にそこを修正できた」と鳥栖のDF飯尾が振り返ったように、後半の鳥栖は愛媛のツートップに対してDFとボランチがしっかりプレスをかけて攻撃の起点をつぶすと、試合を決める2点目を挙げたのは後半が始まって間もない49分。鳥栖は自陣から縦へ素早くボールを運ぶと、右サイドを突破した金の折り返しを中央でフリーになった藤田がゴールに押し込んだ。

すると後半は一転、前がかりになる愛媛に対して冷静な対応からカウンターで追加点をうかがった鳥栖。「試合を決められなかった」と後半の内容も岸野監督は悔やんだが、一方の愛媛も後半はシュート2本に封じ込められる苦しい展開を打開できず。「サイドを変えようとしたがクロスの精度も悪かった」とボランチ青野が反省したように、愛媛は最後まで鳥栖の最終ラインを崩す事はできなかった。

両チームとも思い通りにならない試合展開の中、苦しみながらも我慢を続けてリーグ戦3連勝を手繰り寄せた鳥栖に対して、連敗中の嫌な流れを断ち切る事ができなかった愛媛はJリーグ加入後初となる5連敗。しかし、今節でも今季積み上げてきた愛媛らしいサッカーを見せた時間帯をつくり、青野、田中とフレッシュな選手はチームに新しい風を吹き込んでいた。

「内容と選手のがんばりを見てもらえるようにしていきたい」と試合後に語った望月監督。結果は出なくともチームの向かう方向性にブレはなく、望月監督はその言葉に試合の内容では一定の手ごたえを得ている事をにじませた。愛媛の今季は残り2試合。次節の東京V戦、最終節でのホーム湘南戦と厳しい戦いになる事は間違いないが、この夜の寒空の下で声援を送り続けたサポーターに報いるためには、その頑張りを連敗脱出に結びつけるより他はないだろう。

以上

2007.11.19 Reported by 近藤義博
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