12月5日(水)J1・J2入れ替え戦 京都 vs 広島(19:00KICK OFF/西京極)
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いつもどおり、普段どおり。
今日の練習で、ペトロヴィッチ監督は、特別なことは何もやらなかった。彼は、就任してから一度も練習を非公開にしたことがなかったが、この決戦を前にしてもその姿勢は変わらない。
その練習も、選手が輪になってパスをまわし、中にいる鬼がボールを奪いにいくという「鳥かご」と呼ばれるパスゲームを30分行うことから、いつものようにスタートした。この練習は楽しくリラックスできると同時に、細かなワンタッチパスの精度と判断の速さを身につけることにも役立つ。広島のパスサッカーは、徹底してボールを扱う練習から生まれているのだが、その基本が「鳥かご」。選手たちはこの練習で、笑顔を見せてボールを追いかけ、パスを回していた。
ただ、その後のフォーメーション練習になった時、キャプテンの戸田和幸を個別に呼んで、ペトロヴィッチ監督が熱っぽく何かを語っていた。その内容がどんなことなのかは伺い知れないが、京都対策にとって重要な「何か」をそこで指揮官と主将が情報を交換しあっていたのだろう。その打合せは、練習が終わった後もまた行われていた。
さて、初戦のアウェイでの決戦に向け、選手たちは口々に「点を取って、勝って帰りたい」と言う。もともと広島は攻撃型であり、リスクを負っても前に走ることを続けることでリズムが出るチーム。守備的に入ってカウンターから1点を狙う、という考え方はない。先制点を奪い、追加点を積み重ねていって、優位に試合を進めたいというコンセプトで試合に臨むつもりだ。アウェイゴールを重ねれば確かに有利に働く。
しかし、「オール・オア・ナッシング」の意味を持つ入れ替え戦は、そう簡単にゴールを積み重ねることができるほど、甘くはない。初戦に2点、2戦目に6点を叩き込んだ2005年の甲府は、例外。むしろ、昨年の福岡と神戸の戦い(初戦0−0、2戦目1−1)の方が、入れ替え戦のスタンダードだと考えた方がいい。
まして、後半の広島は得点力が落ちている。最後の10試合では9点しか奪えていない。特にウェズレイの不振は深刻で、第25節の浦和戦でゴールして以来、得点がないのだ。今季17得点をあげているものの、前半戦のような神通力は失われている。太ももの故障も抱えており、広島サポーターとすればウェズレイの状態こそ心配の種だ。
相棒の佐藤寿人も、本来の状態ではなかった。8月1日の浦和戦以来、11試合連続ノーゴール。「ここまで長い間、得点できないなんて」と本人も首をひねるほどの状況に追い込まれた。ただ、ここ5試合で3得点とようやく感覚を取り戻してはきている。特に、最終節のG大阪戦では、5月3日大宮戦以来の駒野友一とのホットラインからゴールを決め、彼自身も自信を取り戻したようだ。
それに、71点というJ1最多の失点数を記録し、ここ10試合でも20失点と広島が守備に問題を抱えているのは明らかだ。一方の京都は、48試合で80得点とJ2リーグ2位の得点力を誇っている。エース・パウリーニョが怪我から復帰したばかりとはいえ、彼の持つスピードと個人技は「ジュニーニョ(川崎F)と同じ力を持つ。集中を切らせてしまえば、厳しくなる」とストヤノフが語っているとおり。たとえ彼がベンチスタートとなったとしても、高さとキープ力がある田原豊がいるし、テクニシャンの中山博貴やスピードにあふれたサイドアタッカー・徳重隆明など、攻撃的なタレントもいる。
つまり攻撃型の広島とはいえ、明日の決戦ではまず、しっかりとした守備から入るべきだ。それは「引いて守れ」ということではない。攻撃的なサッカーというコンセプトはいいのだが、そこにこだわりすぎて守備のバランスを崩すべきではない、ということ。特に、攻→守の切り替えを速くして、ボールを失いカウンターを仕掛けられた時の守備を忘れてはならない、ということだ。そういう意味では、明日の試合では自陣や敵陣浅い地域でのパスミスは厳禁。そのリスクを回避するためにも、簡単にできるところは簡単にすること。さらに、クサビのパスをしっかりとキープし、ポストプレーを確実に行う慎重さが欲しい。それができれば、攻撃面でもコンビネーションが使いやすくなるはずだ。
いずれにしても、明日は「走らなければ勝てるはずがない」という監督の言葉を肝に銘じ、広島サッカーの根本である「走ること」を忘れないこと。確かに心理的には追い込まれているはずだが、それは京都も同じであることを忘れないこと。そして何よりも「サッカーを楽しむ、という気持ちを忘れないように」(柏木陽介)闘ってほしい。そして笑顔で、広島に帰ろう。
以上
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2007.12.04 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
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