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【第87回天皇杯5回戦 鹿島 vs 甲府】プレビュー:天国と地獄、対照的なチームの対戦。チャンピオン鹿島がチャンピオンらしく跳ね返すのか、「たけし軍団」がリーグ戦では証明できなかった甲府スタイルの凄さを見せることが出来るのか(07.12.08)

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12月8日(土)第87回天皇杯5回戦 鹿島 vs 甲府(13:00KICK OFF/カシマ
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リーグ戦終盤の9連勝で優勝を引き寄せた鹿島とJ2降格が決定した甲府が対戦する5回戦(@カシマスタジアム)。お互いにシーズン序盤に躓いたチームだが、鹿島は地力で立て直し、終盤のスパートとカズのアシストを受けて優勝。甲府は4月の末から5月の頭に3連勝して立ち直りかけるかと思ったが、決定力に好かれないまま降格という結果になってしまった。この鹿島と甲府はナビスコカップで同グループ(D組)だったためにリーグ戦と合わせて4回対戦している。ナビスコカップ第3節は須藤のゴールで甲府が1−0で勝ったが、その後は3−0(5月23日・ナビスコカップ第6節)、2−0(5月26日・第13節)、1−0(8月12日・第19節)と鹿島が甲府を寄せ付けなかった。

J1優勝の鹿島に甲府が甲州ワインとアワビの煮貝でも贈って3〜4日喜びに浸っていてもらおうとしたかどうかはわからないが、今の鹿島はつけ入る隙が少ない。現時点でJリーグ最強のチームなのだ。あるとすれば、気の緩みかもしれないが、Jリーグ優勝で気が緩むような甘っちょろいチームではない。この流れを11冠に繋げる意思は強いはず。一時期はリーグ戦で浦和との勝ち点差が二桁に広がり、天皇杯に10冠を賭けるつもりだっただろうが、今は予定通り天皇杯を狙って行くだけ。10冠の予定が11冠になっただけ。

甲府からみれば、今季1勝3敗の鹿島は内容である程度やれても最後はどこか隙を突かれて勝ち点3を持っていかれてしまう印象。本山、青木、小笠原、野沢の代表クラスの選手が揃う中盤を完全に抑えることは難しい。ディフェンシブな青木が攻撃の芽を摘み取り、残る3人はキープ力と不規則な動きで攻撃を組み立てる。セットプレーでは野沢のキック力・精度は注意しなければならないし、小笠原はゴールに繋がるツボを最もわかっているだけに中途半端に抑えるだけでは意味がない。

また、ナビスコで2ゴールを決められているターゲットマンFW・田代はマルキーニョス以上に嫌な存在。甲府のCBは田代に入るボールを跳ね返すことと、そのセカンドボールを甲府の中盤が拾うことが重要になる。DFラインから甲府のDFラインの裏やサイドのスペースに入れてくるボールも警戒だ。そして、疲れたところで出てくるスーパー・サブの興梠が終盤に控えている。競ったゲームになればなるほど、彼の存在は甲府にとっては怖い。

一旦は4−4−2にシステムを変更した甲府だが、鹿島とは4−3−3で再び対戦することになる。鹿島にとってJ2に陥落したといっても甲府は不気味な存在だろう。リーグ戦終盤は決定力には好かれていなかったが、試合内容は19節で対戦したときよりも確実に進歩を見せている。ボールを追い過ぎれば甲府の術中にはまってしまう危険はある。

中盤の攻防では前回の対戦のようにキーマン(藤田)を徹底的に抑える必要はある。また、終盤の甲府はクローズとオープンの使い方を少し変えている。以前ほど狭いエリアのパスに固執していない。サイドチェンジやロングボールを使う頻度が増えている。中盤のパスミスからボールを奪われてカウンターというパターンの失点を防ぐためのリスクマネージメントだ。この判断のレベルが高ければ苦戦を強いられる心配はある。鹿島の強力CBの弱点である裏へのスピードを突いて来る可能性もあり、鹿島の対応力が問われる対戦になる。

ただ、決定力という意味ではそう怖い相手ではない。終盤の4試合でゴールを決めたのはCBの秋本だけ(2ゴール)。契約を延長しないアルベルト、ラドンチッチの外国籍FWはもういない。甲府の攻撃陣がはまらないとは断言できないが、粘り強く戦うことが出来れば11冠の夢に前進することはそう難しくないはずだ。

オズワルド・オリヴェイラ監督との契約延長が発表された鹿島。11冠に向けて不安なく前進することが出来る。対する甲府は大木武監督の退任が発表されたが、次期監督の発表はまだない。主力選手の動向も判らないだけに、来年を予想できる要素はまだない。しかし、「大木監督と1日でも長くサッカーをしたい」という気持ちで選手はまとまっている。降格という結果にはなったが、甲府スタイルに対する自信とプライドは落ちていない。この気持ちが終盤に進歩した内容とフィットすれば、Jリーグ最強クラブの足元をすくうことは在り得る。

「勝利とは刃物の上に立つようなものだ。いつまでもそこにはいられない」という言葉がブラジルにはあるそうだが、鹿島が持つチャンピオンのメンタリティに挑戦する甲府。チャンピオンがチャンピオンらしく跳ね返し、「たけし軍団」に引導を渡すのか。天国と地獄に分かれた対照的なチームの対戦は12月8日、13時にカシマスタジアムでキックオフされる。

以上

2007.12.07 Reported by 松尾潤
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