12月8日(土)第87回天皇杯5回戦 鳥栖 vs F東京(13:00KICK OFF/丸亀)
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「リーグ戦を挟んだから、天皇杯はここからがスタートだという雰囲気。トーナメントは負ければ、そこで終わり。どのチームにも優勝するチャンスはある」(原博実監督)
リーグ戦の全日程が終了し、残るタイトルは天皇杯のみ。長丁場のリーグ戦と違い、クイック&デッドの一発勝負。短期決戦に即した戦い方が求められる。破綻しない守備、得点機を逃さない決定力がものを言う。後悔先に立たず。ワンプレー、ワンプレーに力が入る。最後まで残るのはわずか2チーム。元日の国立決戦を目指し、87回を数える冬の風物詩が再開する。
F東京の天皇杯5回戦は、ジャイアント・キリングを阻止しなければならない。鳥栖はJ2リーグでは、序盤の出遅れが響き、クラブ最高位だった昨季の4位から8位に順位を下げた。だが、リーグ48節からラスト5試合は負けなし。天皇杯に向けて好調を維持している。DF飯尾を中心とした最終ラインと、運動量豊富な高橋義希、衛藤裕のドイスボランチの堅守が好調を支えている。しっかりとした守備組織を形成し、ボールを奪って素早く攻め込む。トーナメント戦向きの戦い方を心得ているチームといえる。
また、育成型のクラブとして、若手選手の台頭も著しい。高橋は若干22歳で、ゲームキャプテンを務める。昨季からボランチにポジションを移し、攻撃の起点としてパスを捌くチームの中心選手に成長した。2年目の藤田祥史は、今季リーグ24得点を挙げて得点ランキング3位タイに入り、鳥栖のエースの看板を背負う。だが、その藤田は全治3ヶ月のけがで戦線離脱中。エースの離脱はマイナス材料ではあるが「全員で守って、全員で攻める」という岸野靖史監督の信条で穴を埋めてくるはずだ。
対するF東京の原監督は真っ向勝負の構えだ。
「鳥栖は何試合か映像で見ましたが、凄くモチベーションが高いチームだという印象を持った。ここ数試合は負けていないし、チーム全員が球際にも激しくいって気持ちが伝わるような試合をしている。そういう相手とやったほうが、うちとしては原点に帰ってプレーすることが出来ると思う。我々も悔いが残らない戦いをしたい。今年は苦しいことが多かった。何とか勝って帰ってきたい。勝てばPKでもなんでもいいよ」(原監督)
鳥栖はフィジカルベースで戦うF東京にとっては格好の相手だ。互いに前線からのプレッシングで攻守が激しく入れ替わる試合展開が予想される。ショートカウンターによって見せ場の多いゲームになるかもしれない。そうなれば、復活を遂げたスピードスター石川直宏の出番だ。
石川の今シーズンは、もがき苦しんだ一年だった。自らの描くプレーとチームが噛み合わず、悩んだこともあった。「僕はもっとこうしたいのに」。このフレーズを今季、石川の口から何度聞いたことだろう。だが、彼は復活した。
選手の成長をもっとも身近に見てきた長澤徹ヘッドコーチがいう。
「頑固なやつだけど、一人で色々考えたんじゃないのかな。人生と一緒で真っ直ぐ右肩上がりのサッカー人生なんてない。時には、落ち込むことだってある。あいつはあいつでそういううねりのある成長曲線を、もがきながら自ら描いてまたプラスに持ってきた。最近のあいつには、人間臭さが漂っている。いい男になったよね。原さんもそれを信じて使い続けてきた。俺、あいつは最後に大きなことをやってのけると思うよ」
意固地な男は肩の力を一度抜いてみた。「簡単に捌くところは捌いて余裕を持ってプレーするようにした。全てを自分で背負うんじゃなくてもっと楽をしてもいいのかなって」。そして、自分の目の前に広がる世界に気づいた。縦への突破に加え急角度で中央に侵入し、左足を振りぬく得意の形も戻ってきた。「このまま終わるのはあまりに寂しい。もっともっとサッカーがしたい」と、復活したF東京のスピードスターは元日を見据えている。
待ったなしの天皇杯5回戦、F東京VS鳥栖は明日13時、香川県立丸亀球技場でキックオフする。
以上
2007.12.07 Reported by 馬場康平
J’s GOALニュース
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