12月15日(土)第87回天皇杯5回戦 広島 vs 磐田(13:00KICK OFF/広島ビ)
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「私が何人かの選手を信じ過ぎ、固執してしまったことが、降格の要因の一つ」
沈痛な表情を見せたペトロヴィッチ監督が、絞り出すような声で広島のJ2降格の原因が自分にあることを語った。しかしクラブはこの監督を信じ、J1復帰への指揮官として託すことに決めている。選手たちも、「ペトロヴィッチ監督だけに責任を負わせてはいけない。続けてほしい」(森崎和幸)、「監督の続投には賛成」(下田崇)、「こちらから続けてほしい、とお願いしたいくらい」(槙野智章)と、ミハイロ・ペトロヴィッチと一緒に戦いたい意思を表明した。また、広島残留か移籍かで揺れている柏木陽介も「監督がもし辞めるのなら(移籍の決断に対して)こんなに悩みはしない」と語っている。
勝つことによって自分の価値をあげ、それが収入やステータスに直結する。その至極当然の論理を、プロ選手は理解している。だから、選手にとってはまず「勝てる監督」が優先するはずだ。なのに、選手たちの多くはペトロヴィッチ監督を熱く支持している。
それは、レギュラーだけではない。試合出場のチャンスがほとんどなかった李漢宰は「今年、チームも個人も成長している。(起用されなかったことへの)わだかまりも、監督と話すことで解けた」と語り、また高柳一誠も「監督のもとで自分は成長した。このまま続ければもっと成長できることもわかっている」とペトロヴィッチ監督続投を支持しているのだ。降格した監督を続投させることに対し、当然のようにサポーターからは激しい批判が寄せられている。その批判を承知でクラブがこの監督にオファーした背景の一つは、監督に対する選手たちの想いがある。
だが、どう言葉を尽くしたところで、降格という結果は動かしがたい。特に冒頭に書いた監督の反省の弁は、サポーターからも再三指摘を受けていた部分だ。選手のクオリティを信じすぎたため、コンディションやモチベーションの部分に目をつぶった起用が、それがすべてではないにしても、広島の転落を招いた一つの原因。「成長できたとは思う。ただ今季のことを考えると…」と、一部の選手が正直な胸の内を吐露しているが、それも当然だろう。
「サポーターからの批判は当然だし、真摯に受け止めたい。その批判に対する答えは、1年でJ1に戻ることだし、そこからさらに上に昇ること」とペトロヴィッチ監督は言う。そして天皇杯について「サポーターに対して答えを出す、最初の大会だ」と意気込む。
失った信頼を取り戻すには、自らの身体を切り刻んで泥水をすする覚悟と、苦境の中でも諦めずに継続する努力が必要だ。信頼を失ったのは監督ばかりではなく、選手も同じこと。まず選手が、ピッチの中で意気込みを見せつけなくては、サポーターは納得して次には向かえない。
さて、明日の天皇杯・磐田戦のメンバーは「屈辱と絶望の12・8」を闘った選手たちになるだろう。変わるのは、退団したウェズレイに代わって平繁龍一を起用することぐらいだ。
12月8日、J1・J2入替え戦第2戦で見せたパフォーマンスは、「こういうプレーができるのなら、絶対降格しなかった」とサポーターに歯がゆい想いをさせるほど、圧倒的かつダイナミックなものだった。そのテンションを継続できるかどうか、それは来季を占うという視点でも重要な意味を持つ。また、J1・J2入替え戦でのペトロヴィッチ監督は、シーズン中とは違う早めの交代で試合の流れを変える采配を見せたが、果たして同じことが続けられるか。そのあたりにも、注目したい。
リーグ戦9位と年間順位ではJ昇格後最低の成績に終わった磐田もまた、天皇杯をチーム立て直しの端緒としたいところ。内山篤監督に交代した当初は、磐田伝統のパスサッカーがよみがえり、勝ち星を積み重ねた。しかし、終盤5試合は1勝2分2敗。最終戦の柏戦こそ4−0と大勝したが、エース・前田遼一の孤軍奮闘ぶりばかりが目立つ状況だった。2004年1月1日、C大阪を破って天皇杯を獲得して以来タイトルがない磐田にとって、来季に弾みをつけるためにもこの天皇杯で躍進したい。
2002年、J2降格の屈辱を受けた広島は、天皇杯で横浜FM、清水を連破してベスト4まで勝ち上がった。その前年、J2に陥落したC大阪は決勝に進出している。そして、この天皇杯でチームとしての誇りを取り戻した両チームは、共に1年でのJ1復帰を達成した。今年の広島にとって天皇杯は、様々な意味でいつも以上に重要な大会であることは、間違いない。
以上
2007.12.14 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
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