3月15日（土）J1 第2節 大分 vs 柏（13:00KICK OFF/九石ド）
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前節、J1昇格６年目にして開幕初勝利を飾った大分トリニータ。今シーズンは梅崎司や福元洋平など若手の主力を放出し、代わりに補強した家長昭博はキャンプ前に負傷。また開幕直前には昨年チームの得点王の右サイドの高橋大輔が全治２ヶ月半のケガで戦線離脱と、チームの台所事情は万全ではない状態で開幕を迎えることになった。チームの勝利に貢献したのは今年３６歳になる新加入のFWウェズレイ。キャンプ中のコンディションは「まだ７割」との事で、高松とのコンビも心配された。しかし、清水戦での前半７分の得点は「ゴールへの嗅覚はさすが」と指揮官をうならせるほどの遠目からの強烈なボレーシュートだった。クラブ関係者も「彼には一発があるから」と期待を寄せていたが、早速その「一発」を開幕戦から披露してくれた。

順調なスタートを切った大分トリニータだが、次節はホーム・九州石油ドームにで柏レイソルを迎える。柏とのJ１での過去の対戦成績は１勝５分２敗。昨シーズンは１勝１敗と五分五分。開幕戦では磐田に２−０と勝利し、こちらも順調なスタートを切っている。３年目となる石崎監督信弘監督の前線からの素早いプレッシングサッカーは変わらない。エース・フランサを初め、キャンプ中から多くのケガ人を出し心配されたが、４−１−４−１の新布陣で迎えた開幕戦は左サイドを起点に多くの決定機を作り出し、新戦力のポポが得点するなど、攻撃面でも手ごたえを掴んでいる。中でも攻守のわたり存在感を見せた左サイドバックの大谷秀和の動きには大分は注意しなければならない。

この大谷との対戦を楽しみにしているのは、今季、柏から期限付き移籍をしてきたMF小林亮だ。小林亮にとっては古巣対戦となるが、大谷とはチームでも最も仲が良かったらしく、「絶対に負けたくない」と意気込みも熱い。石崎監督から学んだことも多く、「自分のこの運動量は石崎監督の半端じゃなく厳しいトレーニングを耐えてきたからだ。感謝しています」と恩返しのプレーをアピールするつもりだ。小林は途中出場の可能性が高いが、出場すれば必ず、豊富な運動量とガッツ溢れるプレーで大分のファンを沸かせてくれるはず。

大分の予想スタメンは、開幕の清水戦と同じく２トップに高松大樹、ウェズレイ、トップ下に金崎夢生、左サイド鈴木慎吾、右サイド藤田義明、ダブルボランチはエジミウソンとホベルト。３バックは上本大海、森重真人、深谷友基。GK西川周作が濃厚。
シャムスカ体制になり４年目となるが、チームのコンセプトとなる堅守速攻で、まずは柏の２列目、３列目から飛び出してくるサイド攻撃を封じ込め、ボールを奪ったら素早いカウンターをしかけていきたい。

大分はJ1での過去５年間のホーム開幕戦での成績は１勝２敗２分と芳しくはない。しかし、前節のJ1開幕初勝利の事を考えると十分に白星の可能性はある。スタジアムではホーム開幕戦ということもあり、新マスコットのニータンダンスを初め様々なイベントが行われる。
いつもは亀のようにスロースターターの大分だが、今年は開幕２連勝して、いい意味で期待を裏切ってもらいたいものだ。

以上