3月19日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 6 - 0 ナムディン (19:00/カシマ/7,087人)
得点者:26' 本山 雅志(鹿島)、49' 本山 雅志(鹿島)、58' マルキーニョス(鹿島)、68' マルキーニョス(鹿島)、74' 田代 有三(鹿島)、93' ダニーロ(鹿島)
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●オズワルド・オリベイラ監督(鹿島):
Q:相手が引き気味なのは予想されたがその中で6-0、後半は5得点という結果でしたが、ハーフタイムで指示は?引いた相手の対策は?
「ハーフタイムの指示は試合前のミーティングの繰りかえしを言っただけ、前半は約束ごとや狙いとしてるものができていなかった。ウチがいつもやっていることをただやりましょうということだけをハーフタイム言った」
Q:本山選手の活躍はこの試合の大勝の大きな呼び水になった?
「今日だけでなく、去年から彼の評価は高い。ウチの約束ごとの攻守に渡っての理解度と実行力という部分と、プレスして明るさでチームを明るくしてくれるし、プレーでも周りに今日どうやってやるかを伝達してる選手だと思うし、ウチにとっては不可欠な選手だ」
Q:前半が上手く行かなかった理由は?攻撃が左サイドに傾いていた印象があるが?
「なかなか6-0という試合の中でミスを探すのは難しいが、実際は(ミスも)あったかと思うし、ただ前半も何度かあったが、後半に入る前のハーフタイムで、我々の戦術、狙っていることををしっかり実行にうつそうと言った、それができれば、これだけの大差のスコアになることがある。左に傾いているかと言われれば、僕は考えてない。選手たちの感性ということになってくるし、僕は選手たちに自由にゲームを読みとって相手の弱点がどこにあるのか、そこを突いていった方がいいのかという部分を要求しています。ただ彼らがたまたまそういうやったように見えたのではないかなと思います。ただ今日に関しては、僕は左よりも右のほうが多かったと思う。小笠原も本山も右に基点を作ったし、得点場面をみても、右からの作りが多かったわけで、左に傾いているということはないと思います。
どっちかに傾いているということは一切気にしていない。相手のどっちかのサイドが弱ければそっちを狙うべきだし、相手がそこを修正してくれば逆から行けばいいし、あるいは中央からいけばいいし、色々なやり方を持っていなくてはいけない。ひとつの攻撃の形だけであれば相手がそこを抑えればなにもできなくなってしまうわけで、いろんなバリエーションを持つということが非常に重要なのではないかなと。当然相手は守備的だったり、研究したり、ウチの長所を消してこようとするわけで、それを上回るゲームを読みとる力、それに対する順応性、適応、そして実行が必要になってくる。そういったことを選手たちに言い続けているし、そういったことがゲームの中でできていると思う」
Q:1点目はいるまではミドルが多かったが、指示?2点目の前はワンタッチパスが多かったがそれは指示?
「このような試合の場合は、どうしてもひとつのチームが攻撃する形や回数が目立ってしまうのでミドルシュートをとりあげられる場面があると思うが、相手が引いてるなかではミドルシュートを狙っていかなくてはいけないと指示としてあったし、前半の中ではただのミドルシュートといわれるかもしれないが、サイドからの攻撃もあったし、ハイボールの攻撃やサイドチェンジからの崩しやドリブル突破もあったし色んな攻撃のバリエーションが多かったと思う。後半2点目の後、攻撃の特徴をもった選手をFWに入れてきたので、そうすると当然、中盤でスペースがあいてくるわけで、そういったなかで自然とワンタッチのパスがおおくなる。
ただ試合は2つのチームがやっていて、皆さんはシュート数などのデータで見るところがあるが、相手がどういう風なコンセプトで試合中に変えてきてるかを見て分析して欲しい。そしてどういった場面で、どういうことができたのかを見てももらわないと、片方が凄いことをやって片方がなにもやらなかったということになってしまう。そうではなくて、どういうことが試合の流れの中であったかということを見極めたうえで、試合を見てもらえば、また違った表現ができるのではないかなと思います」
Q:日曜日と同じメンバーでやってますが、変える必要がない?熟成したい?
「2つのことが含まれています。まだ4試合目で、その中で1試合だけタイという海外遠征があり、気候、ピッチ、移動の影響はありましたしが、ただシーズン初めでもありますし、4試合目で一回中断にも入るわけなのでそんなに疲れてないだろうという判断がありました。またこのチームをもっと成熟させたいという自分の思いもあり、できるだけ同じメンバーで連携とか連動とかのイメージの共有、想像性という部分の共有を大切にするので、そういったところをもう少し成熟できればと思って、お互いのタイミングもあるだろうと思ってそういった目的をもってこの4試合挑みました」
Q:去年の秋から好調を維持している秘訣は?
「まずひとつ目は選手個人個人の能力が高いということがまずそこに技術的な部分であります。2つめは戦術的な規律を守ってくれるという部分。チームとしての機能性を追及した部分では、そういったことがすごく重要になってくるので、それを守れる選手がいるということでは、そのことによってチームの機能と効率をあげることができる。
3つ目はモチベーション。特に去年の苦しい時期を味わった選手たちが、努力をすれば(結果が出せる)、あるいは努力なしでは結果を出すことができない、あるいは結果を出すためにはハードワークをしなければいけないということの教訓を自分自身が感じたことによって一瞬たりとも気を緩めてはいけない、高い意識で取り組まなければいけない、それは練習からスタートしそれが試合で現れるということを彼らが認識し納得し実行にうつしてくれているところがこのようなパフォーマンスの持続につながっていると思う。僕が言わなくても選手が意識を高く維持しやってくれると思っている」
以上
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