3月23日(日) 2008 ヤマザキナビスコカップ
大宮 0 - 0 横浜FM (14:00/NACK/10,091人)
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桜も咲き始めた心地良い陽気は、見込みより多い10000人強をスタジアムに誘い込んだ。日曜日の14時キックオフ、気温は19度。今シーズン始まってリーグ、カップ含め、関東地方ではこの4試合で一番の観戦日和となった。
ただ、試合結果はスコアレスドロー。じれったいような展開に、スタンドが感情を爆発させる場面が訪れなかったことは残念だ。「惜しかったような、危なかったような」とつぶやいた大宮のスタッフがいたが、そんな90分が繰り広げられた。大宮は多くの決定機をマリノスに作られた。だが、それらはすべて体を張って防いだ。大宮のチャンスはそう多くはなかったが、あとわずかで、というシーンもあった。だが、たとえわずかであってもそれがゴールとなることはなかった。
それでも、試合後会見場に訪れた樋口監督の表情は明るかった。その理由としては、ここまで3連勝中の横浜FMに1得点も与えなかったこと、そして自分たちの目指す攻撃的なサッカーがより身についた感のある試合だったということだろう。「得点することは出来なかったが、それ以外はある程度、自分たちが想定通りのゲームが出来たかなと思う」と話していた。
一方、マリノス側にも収穫はあった。大分戦の水沼宏太ではなく兵藤慎剛と、数多い若きタレントのうちの一人を新たに先発させた。桑原隆監督には「こういう(実戦)の場を経験させておきたかった」という意図があった。兵藤だけでなく、2戦連続先発となる長谷川アーリアジャスールや、途中交代で水沼、乾貴士らのテストを兼ねながらも勝点1を確実に積み重ねるのはさすが。こちらもこちらで(次戦)鹿島戦につながる」と笑顔で会見場をあとにしていた。
スコアレスドローながら、試合の主導権は基本的に大宮が握っていた。後方からでもつないで崩す、そんな形ができた。「もしかしたら相手が悪かったのかもしれないが」と振り返る選手もいたが、ペナルティエリアの手前までは狙い通り。この日は中盤に入った小林大悟、小林慶行らがその役割を担い、この2試合先発に名を連ねている村山祐介から好クロスが入ることもあった。だが、最終的には横浜FMの固いディフェンスラインに阻まれる格好。また、中央でのペドロジュニオールの仕掛けも、この日は一本調子になり読まれてしまい、逆にカウンターのきっかけを相手に与える、そんなパターンも少なくなかった。
一方の横浜FMは、中盤でロペスが起点を作り田中隼磨が右を突破する、もしくはロニーが単独で、坂田とのコンビで、再三ゴールに迫ってきた。15分にはそのロニーが飛び出したGK江角浩司との至近距離でシュートを放ち、あわやという場面もあったがこれは体にあたり難を逃れた。また。27分にはロニーのラストパスを受けた坂田がシュート。36分には後方からのロングフィードに冨田大介がかぶってしまい、ロニーに抜け出されGKと1対1を作られる。GKも交わされ、無人のゴールへシュートが放たれたかに見えたが、ここは冨田が自らのミスを取り返す守備を見せ、事なきを得た。とにかく、あくまでボール保持しているのは大宮ながら、危ない場面は多かった。
後半に入り、時間の経過と共に両チームとも攻撃的なカードを切る。いくつかの危機を大宮は乗り越えながら41分最大のチャンスを迎える。途中出場で前線をかき回していた内田智也からのラストパスを、吉原宏太はシュートするもこれはポストに阻まれてしまった。両選手とも試合終了間際にも限らず見せた、スピード感は場内を沸かせたが、試合はこのまま終了した。
冒頭に述べたような手ごたえを感じさせるスコアレスドロー。ただ結果はついて来ず、「ちょっとした歯車のずれで浦和や川崎Fのような強豪チームでも勝てなくなってしまう。「いつ去年みたいになるかわからない」と主将の小林慶行は結果を渇望するコメントを残している。昨季に比べれば大宮は格段のスタートを切っている。それでも、より良い結果をこちらも期待してしまう。それは、期待させるだけの何かを感じるからなのかもしれない。
以上
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