今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第4節 横浜FC vs 鳥栖】レポート:お互いに隙を見せない堅いゲーム展開で、勝点1を分け合う。両チームとも、次のステップへの一歩が求められる。(08.03.23)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月23日(日) 2008 J2リーグ戦 第4節
横浜FC 0 - 0 鳥栖 (13:03/ニッパ球/3,728人)

----------
 メンバの多数が入れ替わり、守備からチームを構築し手堅く勝点を重ねている横浜FC。岸野サッカーが熟成し、攻守に渡る献身的なサッカーでセレッソ大阪を破ったサガン鳥栖。ともに無敗で迎えた第4節の対戦は、ある意味、現状の両者の実力がそのまま反映された試合となった。

 1週間で3試合目という疲労がある中、「ショートタッチがうまく、ショートカウンターが鋭い」(都並監督)鳥栖に対して、中盤でプレッシングをするのではなく「鳥栖は食いつくとリズム良くかわされるので、構えて後ろのスペースをなくしてから守ろう」(DF中田洋)という狙いを持った横浜FCは、前半、本来狙いたい積極的なサイドからの組立てを自重する。対する鳥栖も、前節のセレッソ大阪戦で見られたような積極的なプレッシングは見られない。横浜FCがサイドにボールを入れた時のチェックは行うが、ボールを奪っても、守備を中心に考える横浜FCから決定機を作り出すことはできない。26分には鳥栖がカウンターから谷口がミドルシュート。36分には横浜FCが中田洋のアーリークロスから御給がダイレクトでシュートを放つが、ともに大きなチャンスを作ることなく前半を終える。

 後半に入ると、鳥栖のプレッシングが活性化する。低めにブロックを設定する横浜FCに対し、DFとDFの間のスペースに選手を入れながら、ワンツーパスを使い、狭い裏のスペースを狙い始める。これに対応する形で「中盤を厚くするため」(都並監督)得点源であるアンデルソンに代えて今季初出場の三浦知を投入。山田をボランチに入れ、「後半15分からペースアップをして勝負を掛ける」(都並監督)プランを実行に移す。しかし、鳥栖の積極的な仕掛けにペースを取り戻すことはできない。ボランチに入った山田もDFラインに吸収される場面が目立ち、鳥栖のペースが続く。ただ、鳥栖もペースはつかみつつも、それを決定的なチャンスやゴールに結びつける迫力に欠ける。17分、33分と、横浜FCのDFラインの裏を取るものの、崩しきるまでには至らなかった。横浜FCが攻撃に移ると、鳥栖も守備に人数をしっかり掛けるため、両チームとも決め手を欠き、スコアレスドローで終わる結果となった。

 「スリリングな試合をしたかった」(都並監督)一方で、「お互いに堅い、隙を見せたら負け」(岸野監督)というゲームは、両チームのサポーターには不完全燃焼という感じだが、両チームが現状の実力を見せたとも言える。両チームとも無敗を守る引き分けであり、上位対決で最低限の結果を確保したと言えなくもないが、J2において上位に居続けるにはさらなる進化が必要であることが明らかとなり、両チームに次のステップへの一歩を促すゲームとなった。

 横浜FCにとっては守備からチーム作りをしてきたこともあり、この4試合で守備組織が崩れない自信を得ただろう。一方で、「ディフェンスに人数を掛けていて前に行くパワーが足りない」(MF山田)というように、攻撃への積極性が出せていない。練習では、ビルドアップや攻撃への切り替えのトレーニングを行っているが、ゲームプランの中でその成果をうまく出していくことが、スコアレスドローを勝点3に変えるために必要な次のステップだ。

 一方、鳥栖も積極的なプレッシングで、中盤での主導権は握れている。「前から行って、でも失点しない」(岸野監督)という、昨年から続けているサッカーは十分に表現できており、その完成度は高い。ただ、研究されるにつれ、今日のように守る相手が増えていくことが予想される。「強引さが足りない」と岸野監督が認めるように、中盤での主導権を決定機に結びつけるための強引さや積極性を持たないと、やはり勝点3を奪うことは難しくなってくる。

 体力的に厳しい連戦が終わり、次節まで1週間ある。このインターバルを活かし、次のステップに一歩を踏み出すことで、本当の目標に近づくことができる。

以上

2008.03.23 Reported by 松尾真一郎
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着