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【J1:第3節 鹿島 vs 横浜FM】レポート:マルキーニョス、ダニーロのゴールで迫り来る横浜FMを下した鹿島。唯一のJ1・3連勝で単独首位に!(08.03.31)

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3月30日(日) 2008 J1リーグ戦 第3節
鹿島 2 - 1 横浜FM (16:04/カシマ/22,901人)
得点者:33' マルキーニョス(鹿島)、67' 小宮山尊信(横浜FM)、85' ダニーロ(鹿島)

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 3月8日のJ1開幕戦・コンサドーレ札幌戦以降、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を含めて公式戦4連勝中だった鹿島アントラーズ。けれども、30日にホーム・カシマスタジアムに迎えた横浜F・マリノスは、これまでの対戦相手とは比べ物にならないほどレベルの高いチームだった。さすがの昨季J1王者も苦戦を強いられた。

 特に横浜FMの強さが際立ったのは後半。田中隼磨、小宮山尊信の両アウトサイドが高い位置まで押し上げ、中盤のロペス、山瀬功治もゴールを狙ってくる分厚い攻めは脅威だった。前半33分のマルキーニョスの先制点で1点をリードしていた鹿島だったが、小宮山の豪快なミドルゴールで同点に追いつかれ、30分には山瀬のシュートがクロスバーを直撃。試合の主導権を握られた。直後には小笠原満男がPKをミス。「もはや連勝もストップか」という嫌なムードが漂った。

 そんな窮地からチームを救ったのがダニーロだった。後半40分、新井場徹のクロスを横浜FMの守備の大黒柱・中澤佑二がクリア。そのこぼれ球を拾った彼は、左足を思い切り振り抜いた。守護神・榎本哲也もこの強烈シュートは止められなかった。今季は「切り札」としてオズワルドオリヴェイラ監督の絶対的な信頼を得ている男の決勝ゴールで、今季序盤の大一番を制した鹿島。J1唯一の3連勝で単独首位に立った。

 30日の鹿嶋は気温10度。しかも冷たい雨に見舞われた。満開の桜もどこへやらという真冬のような気候になってしまったが、今季リーグ戦連勝同士の横浜FM戦とあって、2万2901人もの観衆がスタジアムを訪れた。オズワルドオリヴェイラ監督も「大一番」という認識を持っており、28日の練習を非公開にして集中力を高めたほど。それだけにこの一戦は負けられなかった。

 鹿島の布陣はこれまで通りの4−4−2。日本代表のバーレーン遠征から戻ったばかりの田代有三、内田篤人も先発に名を連ねた。対する横浜FMは3−5−2。最終ラインを中澤が率い、日本代表の山瀬とベテラン・松田直樹がボランチに入る。彼らより前目のMFにロペス、そして2トップに大島秀夫とロニーという組み合わせだった。

 中盤での主導権の奪い合いから試合はスタート。徐々に鹿島がボールを支配する。小笠原、本山雅志、野沢拓也の連動したパス回しは今回も光っていた。横浜FMも両サイドをえぐり、鹿島の最終ラインを下げさせ、中央に生まれたスペースにロペスや山瀬が飛び込んでくる形を作ろうと狙う。それが何度かはまりかけたが、岩政大樹と大岩剛ら鹿島守備陣が懸命に阻止。決定機を作らせなかった。

 そんな流れの中、先手を取ったのは鹿島。前半33分、ペナルティエリアの少し外側でボールを持った小笠原がドリブルでマークについている山瀬をひきつけ、背後から中央に回ってきたマルキーニョスにパスを送る。これでフリーになった彼は一瞬のスキを見逃さず、約20mの距離からシュート。幸先のいい先制点を奪う。「こういう形は日ごろの練習の積み重ねの成果」と5試合で9ゴールを奪っている絶好調のエースは笑顔を見せた。

 前半は1−0。昨季終盤から続く鹿島守備陣の安定感があれば、このまま逃げ切りも可能かと思われた。が、後半に入ると、横浜FMは凄まじい反撃を見せる。桑原隆監督が「シュートが少ない。もっと積極的に打っていけ」と指示したのも効果があったのだろう。両サイドのポジションが一段と高くなり、中盤も松田だけを守備に残してロペスと山瀬はペナルティエリア付近まで出て行く。相当に前がかりな攻めを仕掛けたのだ。

 しばらくは落ち着いていた鹿島だが、新井場がスローインの際に遅延行為を取られた後半19分あたりから流れが悪くなる。小宮山に1点を返されたのはその直後。今季はACL・クルンタイバンク戦でセットプレーから1点を失っているものの、流れの中からの失点は皆無だった。それだけに、チームには微妙な動揺が走った。横浜FMの猛攻はその後も続き、特に山瀬が飛び出す回数が増えた。彼がゴール付近にいる時はやはり怖い。クロスバーを叩いた30分のシュートが入っていたら結果は違ったものになっていただろう。

 鹿島は後半33分、マルキーニョスが栗原勇蔵に倒され、ラッキーなPKをゲット。これで試合が決まると見られたが、濡れたピッチに足を取られた小笠原が滑ってしまい2点目はお預けになってしまう。それでも選手たちは落胆せず、勝利を目指してゴールに向かった。そして試合を決めたのがダニーロだ。かつてサンパウロFCでクラブワールドカップを制した彼だが、昨季は日本のサッカーに馴染めず、ベンチを温める日々が続いた。が、今年になって環境にも慣れ、本来の鋭さを取り戻した。指揮官は京都サンガへ移籍した柳沢敦に代わる絶対的切り札として彼を起用。東京ヴェルディ戦(3月16日)に続いて今回もその采配が当たった形だ。本人も「スタメンで出たいが、まずはチームに貢献したい」と意欲的にコメントしていた。

 追い詰められても相手を突き放せる「底力」を鹿島は再び見せつけた。「自分のPK失敗の後もみんな気持ちを落とさずにやって、ダニーロがゴールを奪ってくれた。チームが逞しくなってきている」と小笠原も強調する。4月のJ1・ACL連戦に向けても、この勝利は大きな自信につながるはずだ。

 横浜FMの方も決して悪い内容ではなかった。チームバランスも改善され、攻守ともに迫力が出てきた。もう少し連携面をスムーズにし、外国籍選手がフィットしてくれば、2003〜2004年にJ1連覇を果たした頃の強さを取り戻せる…。そんな期待を持たせてくれる今回のゲームだった。

以上
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