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【J1:第3節 名古屋 vs 大分】レポート:玉田とマギヌンの初ゴールで大分の連勝を止めた名古屋。2連勝で3位に浮上!(08.03.31)

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3月30日(日) 2008 J1リーグ戦 第3節
名古屋 2 - 1 大分 (19:03/瑞穂陸/8,764人)
得点者:3' 玉田圭司(名古屋)、39' 金崎夢生(大分)、70' マギヌン(名古屋)

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試合時間が近づくにつれ、雨足が強まった瑞穂陸上競技場。そんな天気とは裏腹に、名古屋が終始アグレッシブなプレーで大分を圧倒した。

開始3分。右サイドに流れてボールを受け取った中村がドリブルでエンドライン際まで持ち込み、ゴール前へクロスを上げる。そこへ玉田が大分DFを振り切るように飛び込んだ。足を伸ばしてピンポイントで合わせたボールは、見事にゴールに吸い込まれた。玉田自身も、そしてサポーターも待ち望んでいた、ストライカーの今シーズン初ゴールという素晴らしい形で先制を決めた名古屋。そこからは中盤でボールを支配し、得意のサイド攻撃へとつなげて決定的チャンスを作るという、完全に名古屋のペースで試合が進んでいく。

そんな中でも、一瞬の隙を狙ってゴールを狙ってくる大分。しかし、高松が不在の中、ウェズレイが仕事をさせてもらえず、さらに攻撃の際のパスミスもあって、最後の一手が出せない状況が続いていた。しかし、名古屋のリードで前半が終わるかという流れの中、39分に大分がついにゴールへとボールをねじ込んだ。名古屋ゴール前での攻防。ウェズレイの決定的場面を抑え、ホッとしたのもつかの間、右サイドでボールを受けた藤田からのクロスに飛び込んできた金崎がボレーシュート。電光石火の見事なゴールに、一瞬、名古屋サイドには「何が起こったのか?」というような空気が流れたほどだ。

振り出しに戻り、勝負は後半へともつれ込んだ。序盤こそ大分の勢いに押され気味の名古屋だったが、徐々にボールが収まり始め、自陣内でボールを動かし、チャンスも作り始める。それでも前半に比べ圧倒的有利には立てるまではいかなかった。

67分、先にシャムスカ監督が選手交代に動くと、ストイコビッチ監督も次の手に打って出る。吉村を下げて杉本を投入。右サイドへ杉本を置き、俊足を活かしたさらに攻撃的な布陣で追加点を取りにいく。そしてストイコビッチ監督自身も「私のアイディアも良かったかと思う」と言ったほど、この采配がズバリ的中。追加点を導き出した。

70分、右サイドを駆け上がり、粘ってボールキープした竹内が、苦しみながらもクロスを上げる。それをファーサイドにいたマギヌンが一度トラップしてから左足でシュート。角度がない難しいシュートだったにもかかわらず、その力強いボールは相手のDFも弾き飛ばし、ゴール右隅へと突き刺さった。このゴールとマギヌンのパフォーマンス「カニダンス」に名古屋サポーターは歓喜の雄叫び。さらに名古屋のゴールラッシュを予感させた。

しかし、このままでは終わらないのが大分である。同点弾を放った金崎を中心に、じわじわと名古屋に反撃を加え、ひやっとする場面を度々演出するようになる。終盤は裏を狙ってゴールへあと一歩のところまで名古屋を追いつめたが、玉田に代えて増川を投入することで守備を厚くした名古屋が、高さと強さで大分の追随を許さなかった。

激戦を制し、2−1で勝利を収めた名古屋。前半にあと2〜3点は取れていたのではないかと悔やまれるミスやロスはあったものの、今シーズンの名古屋が目指す攻撃の形が、徐々に質を上げていることを見せてくれた。そして何より、玉田とマギヌンが揃って今シーズン初ゴールを決めたことは大きい。守備に関しても、DFの裏を取られ一番危険な場面になるということを除けば、前線からの守備やカバーなど、攻撃とのバランスもしっかり取れて、安定してきているところを見せてくれた。これから試合を重ねるにつれチームが出来上がっていく課程を、今年こそは見せてくれるだろう。

以上
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