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【J1:第4節 新潟 vs 鹿島】プレビュー:連敗脱出を図る新潟は、新人の司令塔・木暮郁哉が、王者・鹿島を相手に真っ向勝負(08.04.02)

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4月2日(水)J1 第4節 新潟 vs 鹿島(19:00KICK OFF/東北電ス
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リーグ戦開幕から3連敗で最下位に沈んだ新潟。今節は王者・鹿島が相手だが、ホームで初白星を挙げられれば、一気にムードは好転する。キーマンは新人のMF木暮郁哉だ。前節の浦和戦、途中出場でリーグ戦デビュー。ボランチとして非凡なボールさばきを披露した。鹿島戦はスタメンの可能性もある。停滞するチームの起爆剤になる。
 鹿島は対照的に開幕から好調が続く。大きなすきは見当たらない。攻守の安定度は一段と増している。

明るい材料が少ない現在の新潟で、18歳のルーキーが期待を一身に背負う。
木暮は30日の浦和戦で前半8分に途中出場。負傷退場した本間勲に代わってボランチに入り、ほぼ1試合に近い時間プレーした。23日のナビスコカップ・大分戦で公式戦デビューは果たした。このときは後半18分から27分間の出場だった。
浦和戦から中2日。177センチ、60キロの細身だけに、疲労やコンタクトの際のダメージの回復が不安視される。ただ、本人は「大丈夫です。いけます」。力強い言葉で、ホーム戦デビューへの意欲を見せる。
本間の鹿島戦での復帰は厳しい。そのため木暮のスタメン起用の可能性が十分にある。ゲームキャプテンの離脱は調子の上がらないチームにとって大きな痛手だか、同時に木暮にとってはチャンス。新戦力の台頭はチームを活性化させる。
浦和戦では堅実なパスワークを披露した。動きながら前線にパスを供給。自らもサイドに飛び出し、攻撃に参加した。守備では果敢なボール奪取、身をていしてのブロックと、粘りや力強さも見せた。0−3の完敗に「走り切らなければ。まだまだです」と笑顔はなかったが、「自分から仕掛けていけば、そうボールは取られない」と自信もつけた。

新人ながら、MF長谷部彩翔とともに開幕からベンチ入りを果たしている。三菱養和ユースから新潟入り。2月のキャンプからハイセンスのボールさばきが注目されていた。キャンプの練習試合では本職のボランチ以外にサイドハーフを経験。不慣れなポジションに戸惑った。周囲のアドバイスに耳を傾け、次に同じポジションで起用されたときには無難な動きを見せた。吸収力は高い。チームに合流してから着実に力をつけてきた成果がチャンスにつながった。
公式戦の雰囲気は、ベンチ入りしたことで肌で感じられた。実際にピッチにも立った。「練習とは別世界だった」。勝ち星のないチームの重苦しい空気も分かった。武器はきゃしゃな外見とは裏腹な気の強さ。「試合で緊張はしない。積極的に仕掛けていきたい」。王者を相手に出番が回ってきても、自分を見失わずにプレーをする自信はある。そのずぶとさがチームの浮上につながる。

新潟の前に立ちはだかる鹿島の壁は厚い。昨季から続くリーグ戦の連勝は12に伸びた。エースのマルキーニョスはすでに4得点。前節の横浜FM戦では昨季無得点のダニーロにも初ゴールが生まれた。安定感に勢いもプラスされてきた。
MF小笠原満男のゲームメイクから前線、中盤が流動的に動いて攻める。横浜FM戦も相手のミスを突いてきっちりと得点につなげた。接戦ですきを逃がさないしつこさも好調の証しだ。現在の連勝は昨季の第26節新潟戦から始まったもの。相性はいい。まだリーグ戦は序盤だが、浦和、川崎F、G大阪ら優勝候補と目されるチームがもたつく中、きっちりと足場を固める一戦になる。

新潟は運動量を落とさずにボールを動かし続けることが重要。ホーム戦だけに、ゴール前では思い切って勝負する姿勢も求められる。鹿島を相手にイージーミスは致命傷になりかねない。
何よりも、勝利への執着心が結果に影響する。

以上


2008.04.01 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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