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【J1:第4節 清水 vs 浦和】レポート:ファインゴールで先制するも、ホームで悔しい敗戦を喫した清水。対照的に、浦和は収穫の多い連勝でいよいよ巻き返しの予感(08.04.03)

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4月2日(水) 2008 J1リーグ戦 第4節
清水 1 - 2 浦和 (19:03/日本平/15,223人)
得点者:10' 藤本淳吾(清水)、58' オウンゴ−ル(浦和)、70' エジミウソン(浦和)

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 今季2勝目となった浦和にとっては、徐々に内容も伴ってきた快勝。だが、またもホームで敗れた清水にとっては、悔しさをどう処理して良いのかわからない厳しい敗戦だった。

 清水サポーターにとってショッキングだった要素は複数ある。ひとつは、前半非常に良い形で試合に入り、藤本がじつに10番らしい素晴らしい先制ゴールを決めながら、徐々に相手に流れを握られ、それを取り戻せなかったことだ。
 先発メンバーは、浦和は前節で鈴木が負傷退場した後と同じ形となり、闘莉王のボランチ起用も継続。清水のほうは、西澤に代えて枝村を先発させ、矢島の1トップにフェルナンジーニョと枝村の2シャドーというイメージで、前線の形を少し変えてきた。
 その中で立ち上がりを制したのは清水。長いボールで裏を狙うところと、中盤でしっかりつなぐところのバランスが良く、浦和を少し間延びさせた中で、カウンターも効果を発揮した。そして、10分の浦和FKからのカウンターで、本田が左後方から素晴らしいロングパス。これを右サイドで受けた藤本が、対面する阿部をドリブルできれいに抜いて、角度のないところからゴール左上隅に正確なシュートを決めた。
 この鮮やかな先制点で清水はさらにペースをつかみ、ポゼッションでも優位に立って攻め込み、それに浦和が耐える展開が続く。だが、20分を過ぎたあたりから徐々に浦和がゴールに迫る場面が増え、少しずつ流れが変わっていく。33分には右クロスを闘莉王が押しこむ形は作ったが、ここはGK西部がゴールラインの直前でかき出しゴールならず。
 前半は清水のほうが良いサッカーを見せたが、ハーフタイム直前には予断を許さない雰囲気になっていた。

 後半に入ると、流れはさらに浦和に傾く。浦和は、ハーフタイムで山田に代えて梅崎を投入したが、これが大いに当たった。梅崎が前線で動き回って縦パスを受け、しっかりとキープしてサポートに上がってきた選手につなぐことで攻撃の厚みが増し、ポゼッションで完全に優位に立つ。また、梅崎の動きによってエジミウソンや永井もボールを受けやすくなり、前線で起点を作って清水の守備陣を押しこんでからサイドに展開してクロスという形で清水ゴールに迫る回数を増やした。
 ただ、この形は清水の試合ではよくあるパターン。それでも平均身長が182cmを越える4バックとGK西部らがクロスボールに対して絶対的な強さを発揮し、つけいるスキを与えないというのがいつものパターンだ。そして、クロスを跳ね返したところからのカウンターでチャンスを作るという形も、相手にとっては脅威となる。
 しかし、この試合はいつもと少し違っていた。浦和のクロスの精度が高く、ゴール前でも闘莉王、エジミウソン、永井と強い選手が揃っており、さらに深い位置からクロスを上げられる場面も多くなって、いつもよりも危ない形になる場面が目立っていた。
 11分には相馬の左クロスからファーサイドの闘莉王が決定的なヘッドを放つが、ここはGK西部がファインセーブ。しかし、13分の梅崎の左クロスからニアで永井がヘッドした場面では、西部が一度は弾いたものの、こぼれ球を再び永井がプッシュし、西部が弾き返しきれずにオウンゴール。これで浦和が同点に追いついた。
 自分たちのストロングポイントからたびたび崩されたということも、清水にとっては悔しさを増幅させる一因であった。

 同点に追いついかれた清水は、再び勝ち越しゴールを狙うが、ボールを奪って攻めに出ようとしても早い段階でまた奪い返される場面が多く、なかなか流れを変えられない。ここでも、浦和守備陣の個の強さが光った。
 そして25分、今度は浦和のカウンターが発動する。最終ラインからのクリアボールを中盤で受けたエジミウソンが、青山を引きずり倒すようにして抜きさり、縦に突進。カバーに入った高木和もドリブルでかわして左足でゴールネットを揺らし、ついに浦和が逆転に成功した。
 清水としては、自慢の両センターバックが1人の選手に突き破られたというのも屈辱的な部分。ただ、それに関しては、五輪代表の青山が疲労の蓄積などもあってコンディションがかなり落ちているという面も影響しているだろう。クロスに対しても、いつもの強さが発揮できていなかった。

 リードされた清水は、29分にボランチの本田に代えて、FWのマルコス・アウレリオを投入。あまり見せたことのない3トップの形にして、リスクを冒してもあくまで勝点3を目指す姿勢を見せた。徐々に調子が上がってきたアウレリオも、よく動いて攻撃に絡んでいったが、37分に藤本のパスからゴール右に抜け出した場面では、飛び出したGK都築にシュートを止められ、同点のチャンスを逃す。
 その後は、浦和が守りを固めて逃げ切りに入り、清水がその守りを崩しきることができないままタイムアップ。2連勝を飾った浦和にとっては、後半でのバランスがとれた守りと攻撃の形、さらに新戦力のエジミウソンと梅崎が活躍したという意味でも、またチーム内のマインドという面でも、非常に収穫の多い勝利となった。

 一方、これでリーグ戦ではホームで1分2敗となり、黒星が先行した清水にとっては、さまざまな意味で受け入れがたい敗戦。長谷川監督が試合後の会見で、おもわず「許しがたい結果」という表現を使ったところに、何とも表現できない悔しさがにじみ出ていた。

以上


2008.04.03 Reported by 前島芳雄
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