4月5日(土) 2008 J1リーグ戦 第5節
名古屋 2 - 0 横浜FM (16:03/豊田ス/19,193人)
得点者:32' ヨンセン(名古屋)、89' 杉本恵太(名古屋)
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試合開始から相手の出方を見るように、スローペースで始まった名古屋と横浜FMの試合。名古屋はボールを持ちつつも、横浜のボランチ・松田直樹を中心とした守備に手を焼き、なかなかいつものようなハイテンポなボール回しでゴールに迫るといったサッカーをさせてもらえない。そんな中でも、素早く厳しいマークで横浜FMの攻撃の起点となる山瀬功治やロペス、前線でポスト役となる大島秀夫に決定的な仕事をさせず、守備と攻撃のバランス、切り替えも早く、良い形で試合を進めていた。
ジリジリと横浜FMゴールに迫る名古屋。しかし、名古屋がボールを持つとスッと自陣に戻り、自陣内に名古屋を引き込むような陣形で守備をしてくる横浜FMに、名古屋の攻撃はペースダウンされてしまう。反対に、強固な守備をひきつつ、抑えられている山瀬らにかわって田中裕介が攻守に冴えをみせ、カウンター気味ながら少ないチャンスで横浜FMも少しずつ名古屋攻略の糸口を見つけ出しているプレーが見え始め、徐々に試合のテンポが上がり出す。
両チームが、なんとかシュートで終わる形を作ろうという意図が見える試合展開へとなった32分、阿部翔平、小川佳純とつないで、横浜・田中のしつこいマークを振り切った小川がクロス、ゴール前にいたヨンセンがシュート!名古屋が先制点を奪うことに成功した。ここからさらに試合が動くかと思われたが、横浜FMは慌てず、守備から好機を作るといった自分達のサッカーを変えずに、落ち着いて試合を運んでいた。後半の逆転に自信を持っているかのように……。
そして後半、一気に横浜FMへと流れが傾く。名古屋GK楢崎正剛が横浜FMのシュートを弾き、こぼれたボールもDFがクリア。最初の最大のピンチを逃れたと思った直後のCK。大島のシュートは完全に入ったと思われたが、バーに当たって難を逃れる。しかし、ここから前半とはうって変わって、横浜FMが怒濤の攻撃を展開。防戦一方の名古屋は、いつゴールを決められてもおかしくない状態だった。
そんな中でも、少ないチャンスをものにしようと、名古屋は74分に杉本恵太を投入。しかし、その直後には、山瀬の放ったシュートがバーに当たりギリギリのところで難を逃れるなど、目を覆いたくなるピンチも何度か訪れた。積極的にチャンスを作り出すのは無理かと思われるほど、ボロボロの状態ながら集中した守備を見せた名古屋は終盤、ヨンセンを下げて増川隆洋を投入。守備を1枚増やし、最後の力を振り絞って1点を守って逃げ切る、今季の必勝パターンで守備に徹した。
すでに心身共に限界を迎えようとしていた89分。小川から杉本を走らせるパスが出る。タイミング良く抜け出した杉本が受け取り、ゴール前へ。横浜FMの田中も必死で追うが追いつけず、GK榎本哲也と1対1になると、杉本はこれをかわしてシュート!防戦一方で苦しい展開の中、この杉本の、100試合出場を飾ったゴールが決勝点となり、終わってみれば2-0の完封勝利。苦しい試合をものにした名古屋が4連勝で2位をキープした。
「今シーズン、勝っている試合はこういう感じ」と名古屋MF中村直志は語った。確かに、苦しんで、最後は防戦に回るといったパターンが記憶に残っている。しかし、好調だった横浜FMを破り、ゼロで抑えたこの試合もそうだが、競っている相手に勝つという結果が大きいのだ。楢崎は言う、「去年と違って、勝つべくして勝っているという自信がある」。こういう苦しい試合で競り勝てるようになってこそ、強いチームなのだ。今シーズンの名古屋は、ズルズルと負けことはないかもしれない。この4連勝で「生まれ変わった」名古屋が見えてきた。
以上
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一覧へ【J1:第5節 名古屋 vs 横浜FM】レポート:ヨンセンの先制点を必死で守り抜き、杉本のゴールで勝負を決めた名古屋が4連勝!(08.04.05)













