「ありがとう!ガンバ!!」試合後にメルボルン在住の日本人が日本からやってきたG大阪サポーターへかけた言葉だ。4-3という劇的な幕切れに、G大阪サポーター・ファンは歓喜に沸いた。日本から来た、G大阪のサポーターは、20名くらいだったかもしれない。しかしスタジアムでのG大阪サポーター席には200人以上の人がいて、大声でG大阪の選手たちを鼓舞し続けた。
そこにはメルボルンに住む日本留学生やビジネスマンとその家族、日本に住んでたことがありG大阪ファンのオーストラリア人など様々な人たちがいた。メルボルンではネイルアート教室などで、この日の試合の観戦を呼びかけてくれていたそうだ。またG大阪サポーターも日本から、応援用のグッズをいくつも持ってきて、地元の人たちに配っていた。また、フリーペーパーを作り、そこには日本語でも英語でも分かるように応援歌の歌詞が書いてあった。このフリーペーパーの最初には「こちらはガンバ大阪のサポーターがチームの応援を紹介するフリーペーパー「MG」です。今回ガンバ大阪は日本のプロサッカー「Jリーグ」代表としてここメルボルンにやって参りました。この機会にみなさんと一緒に応援ができればと思っています。比較的少数の状況ですが、大きな声援というパワーを選手達に送りましょう!!」と書いてあり、初めて応援をする人も、応援しやすい状況を作っていた。このようなサポーターの努力がスタンドで応援する人の数を200人まで膨れ上がらせたといっても過言ではないだろう。応援をリードしていたサポーターは「全南のときとは比べ物にならないくらい、多くの人が応援してくれた」と語っていた。そして試合後に地元在住の日本人から「ありがとう!ガンバ!!」という言葉が出てきた。この試合、そして共に応援したサポーターに感動して自然に出てきた言葉だったのだろう。この言葉が今回のG大阪サポーターのサポートを象徴していたように思える。
試合開始前には、アウェイ側のゴール裏で応援を開始したものの、メルボルンサポーターが周囲を埋めだし、囲まれてしまう形になったために、セキュリティから座席の移動を命じられ、メインスタンドのコーナー付近へ移らされた。自分たちが日本から持ってきた横断幕は、移動させることができなかった。このような状況のなかでもG大阪サポーターはずっと歌い続けた。応援用の太鼓はない、相手は2万人以上、という逆境下だったがサポーターは声の限りを尽くした。そのサポートが選手に伝わり、結果につながった。多くの困難な状況だったからこそ勝利したときの喜びは大きかったに違いない。試合後にサポーターに話を聞きにいくと、全力を振り絞り、やり遂げた感のある表情を見せながら「勝ち点3が今回こられずに日本にいるサポーターへの一番の土産になります」と話してくれた。
スタジアムを出るときには何人ものメルボルンサポーターが寄ってきてG大阪サポーターを祝福していた。また、オオサカはメルボルンからどれくらいの距離があるんだ?何時間かかってきた?幾らくらいかかったのか?など、遠く南半球まで来たサポーターに興味とリスペクトを持つメルボルンサポーターが多く見受けられた。メルボルンのサポーターにとってもアジアを経験した非常にいい機会だったようだ。ACLの魅力のひとつでもあるサポーター同士の交流は、大阪から14時間以上かけて駆けつけた、初秋を迎える南半球のアジア・メルボルンでもしっかりと繰り広げられていた。そして両クラブのサポーターたちは、電光掲示板のスコアボードには刻まれることがないが試合の非常に重要な要素である、素晴らしい経験と交流というものを互いの心に刻み、スタジアムを後にしていった。
以上
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