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【J1:第6節 札幌 vs 磐田】プレビュー:浮上のきっかけを掴みたい両チーム。4−4−2のシステムで戦う札幌と3−5−2の磐田。どちらがストロングポイントを生かせるか(08.04.11)

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4月12日(土)J1 第6節 札幌 vs 磐田(13:30KICK OFF/札幌ド
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ともに前節で黒星を喫したチーム同士の対戦。そしてどちらもなかなか調子を上げられず2桁台の順位にいるため、まだ序盤とはいえ浮上の足がかりをこの辺でしっかりと掴みたいところだ。磐田の駒野友一は「勝って負けてという流れが続いているので、それを連勝につなげていかないと順位的にも上にはいけない」と話し、札幌の坪内秀介も「次の試合に気持ちを切り替えて、とばかり言っていたらシーズンはあっと言う間に終わってしまう。目の前の試合でしっかり結果を出さなければ」と気を引き締める。

ホームの札幌は前節、敵地でF東京に0−1のスコアで敗戦。試合後に三浦俊也監督が「札幌の選手はプレッシャーがあってもなくても慌てる場面が目立った」とボール保持時の個人技術についてを指摘したが、全体としてはボールポゼッションでほぼ50%対50%の試合を演じることができていた。もちろん、残念ながらボールポゼッションというのは勝敗とは直結しない。けれど、シーズン開幕からマイボールの時間が短く、なかなか良い形で敵陣にボールを運べずにいたチームが、ポゼッションスタイルのF東京を相手に保持率の部分では五分の展開に持ち込んだのだから、これは前向きに捉えていいだろう。

ボール保持に関してはクライトン頼みという見方もある。空いたスペースを見つけて、そこに緩急をつけたパスを出して周囲の選手を動かせるクライトンの存在は間違いなく現在の札幌には大きい。前節に関しては、12分に先制点を挙げたF東京がその後は引き気味の戦い方になったこともあるが、それを差し引いてもチームとして攻撃の形を作ろうという姿勢は見えた。相手が1トップだったため、左右サイドバックの西嶋弘之と坪内が高い位置まで進出してボールを受け、そこから展開しようという動きがしっかりと見て取れた。そこで手詰まりになってしまう場面は多かったが…。
堅守をベースに昨季のJ2を制し、今季のJ1でも少ない手数でのカウンターから得点機を見出すスタイルかとも思われた札幌だが、J1でもしっかりと戦えるようにチームとしての厚みを持とうという意思も感じられる。現時点では黒星が先行し16位という順位だが、「残留争いをしての残留」という三浦監督が掲げる今季の目標と照らし合わせた場合には、それほど大きな誤差があるわけではない。前節、前々節はエースのダヴィが負傷と発熱で欠けていたため、このダヴィが復帰すれば勝利の確率も高めることができるはずだ。

一方の磐田は開幕からそれほど大きくパフォーマンスに波はないが、なかなか効果的に結果を得られていないという印象だ。前出の駒野のコメント通り、勝ったり負けたりという流れで現在12位。前節も浦和を相手に開始早々に先制点を挙げながらも逆転負け。その浦和戦についてエースのジウシーニョは「後半に入ったらもう少しボールをしっかり回してボールを大事にしていきたかった。その中でチャンスが出てきたら次のゴールを狙うという戦い方がまだまだ足りない」と言い、駒野も「1点取った後の追加点が取れれば良い試合が出来ている」と、内容面ではある程度の手応えを得ながらも勝負を決めきれなかった部分を課題として挙げている。指揮官・内山篤監督も「後半にカウンターをかける時と、チャンスの時に精度高く2点目を取りたい」と明かすように、チーム全体として足りない部分をしっかり共有しているようだ。そして逆に言えば、その部分の精度が高まれば成績を上向かせることは充分に可能だということなのだろう。

勝負のポイントを挙げるならば、まずはジウシーニョと札幌守備陣との攻防だろう。ジウシーニョは168センチと上背こそないものの、相手守備の急所を見つけてはボールを引き出して、そこからラストパスあるいは強烈なシュートで相手ゴールを脅かす。ゾーンで守備をする札幌にとっては、この選手への対応をいかに徹底させるかが重要になるはずだ。
そしてもうひとつはシステムのマッチアップの部分。札幌は4−4−2で磐田が3−5−2。札幌はここ最近、サイドバックの攻撃参加も増やして攻撃面での厚みをつけているため、このエリアで数的優位に立てるこのマッチアップを有効利用したいところ。ただし、同時に札幌は3−5−2で戦う相手に対して中盤のインサイドでは人数の関係で相手MFが1人浮いてしまうため、そこにパスを通されて守備組織を崩される場面も目立っている。磐田は中盤でのパススピードがあるため、サイドで優位を作りつつ、いかにインサイドをケアできるかが勝敗を分ける重要なポイントになりそうだ。

以上


2008.04.10 Reported by 斉藤宏則
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