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【J1:第6節 G大阪 vs 新潟】プレビュー:疲れが否めないG大阪。白星ナシと苦しい戦いが続く新潟。より『白星』にこだわる姿勢を貫けるのはどちらか?!(08.04.13)

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4月13日(日)J1 第6節 G大阪 vs 新潟(16:00KICK OFF/万博
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 ACLのメルボルン戦から中3日。10日の夕方に大阪に到着したという移動のことを考えれば、正確には約2日というハードスケジュールで、J1リーグの新潟戦を迎える。ご存知、そのメルボルン戦では先行される戦いもしぶとく逆転勝利をおさめたG大阪だけに、移動の疲れもやや減少と言いたいところだが、気持ち的にはそうであったとしても選手の身体に蓄積した疲労が減少したとは思い難い。現に、これまでどんなスケジュールを突きつけられても、試合の2日前には必ずトレーニングを行ってきたG大阪が、11日はオフに(主力組のみ)。ゲームキャプテンDF山口も「今季のスケジュールの中で一番といってもいいほど、ハードな週。ここを何とか乗り切りたい」と話しており、その疲労をどれだけ回復させた中で新潟戦を戦えるかが、ある意味、最初の勝負の分かれ目になるともいえるだろう。

 対する新潟は今季のリーグ戦で開幕から4戦黒星。先の5節・柏戦でようやく引分け、勝ち点1を手にした。その要因として考えられるのが『決定力』不足。開幕から5試合を戦って、現時点で奪ったゴールはわずかに2。この数字は順位と同じく、18チーム中最も少ないゴール数となる。また『決定力』以前に、新潟のお家芸ともいえるカウンター攻撃に勢いがなくなっているようにも見受けられる。MFマルシオ・リシャルデスやMF本間といった、ラストパスを送り込む選手が負傷離脱しているのもあるとはいえ、攻撃の大胆さがなくなっていることも勢い低下の原因だろう。ただ、前線にしっかりボールが渡れば、そこにはFW矢野やFWアレッサンドロ、また中盤から切れ込んでくるであろうMFダヴィといった得点能力の高い選手がいる。うち、FW矢野には昨年のアウェイ戦でも決勝ゴールを決められているが、個人での突破力を十分に備えた選手ゆえ注意したい存在。G大阪としては、前線にボールが渡る以前に相手の攻撃の芽をしっかりと摘み取りつつ、高い位置でボールを奪い攻撃に転じたい。

 またミスの目立つ今の新潟には、速いパス回しも有効。G大阪の疲労を考えれば、集中してミスなくボールを回すことがどれだけ出来るかは不安だが、そこは攻撃の層の厚さを武器に、運動量、攻撃能力の高いMF寺田らを効果的に起用するのも手だろう。また、メルボルン戦では奪った4ゴール中、コーナーキックから2ゴール、サイドアタックからのクロスにあわせて1ゴールと、セットプレーから3ゴールを奪うなど、セットプレーを有効的に使う中で得点を重ねたが、新潟には高さのあるセンターバックがいるだけに、単純なクロスでは跳ね返される可能性が高い。うまくセンターバックを引き出してからの展開を心掛けたい。加えて、『決定力』。いつものように攻撃の勢いは多少形を潜めたとしても、持ちうる攻撃力を思えば全くチャンスを作り出せないとは思い難い。そのチャンスを、いかに効率よくゴールに結びつけるかも、連戦の中では大きなポイント。FWバレーはもちろん、キレのある動きを見せながらも未だリーグ戦ではゴールのないFW山崎、更に、メルボルン戦では素晴らしいミドルシュートを決め、攻撃を活性化させたMF二川ら、2列目からの積極的なシュートにも期待したい。

 リーグ戦では現在3連勝。開幕直後こそ下位に低迷したG大阪も、着実に順位を上げ、現在3位。ようやく『定位置』に戻りつつある。対する新潟は先に書いた通り1分4敗と苦しい戦いが続いてる状態だが、順位にこそ開きがあるとはいえ、やってみなければ分からないのがサッカーであり、特に近年のJクラブは、力的には大差ないことを考えれば、今節も両者にとって難しい試合になるのは事実。その中でより勝負にこだわる姿勢を貫けたチームに、勝利の女神は微笑むはず。『疲労』『白星なし』という苦境に立たされた両者のうち、それをピッチで示せるのはどちらなのか。熱い闘いを期待したい。

以上

2008.04.12 Reported by 高村美砂
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