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【J2:第7節 鳥栖 vs 草津】プレビュー:無敗を続ける鳥栖。「攻撃的な守備」で快進撃を見せる。前節、勝点1を取り損ねた草津が、その悔しさを鳥栖にぶつける。中盤の攻防は見所満載。(08.04.13)

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4月13日(日)J2 第7節 鳥栖 vs 草津(13:00KICK OFF/ベアスタ
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事を起こすにあたり、スタートを良い形で切ることができれば、途中までは順調に進むことが多い。その良い流れを切らないためには、「失態」を起こさないことが肝要である。たとえば…

遊んだTVゲームを終了する時にバックアップをしなかった…
作成した書類を出力せずに消去してしまった…
スタジアム入口まで来て、チケットを持っていないことに気付いた…

どれも後味が悪いだけでなく、その後の行動にもケチがつきそうな事象である。

前節、鳥栖は今季初めて2得点をあげて、愛媛の反撃を1点に抑えて勝点3を加えた。前々節は、1得点しかあげられず、熊本に追いつかれて、勝点2を加えそこなっただけに、愛媛戦で得た勝点3の持つ意味は非常に大きい。今節対戦する草津は、前節の湘南戦で、終了間際のPKを決めきれず、同点の機会を逸した。勝点1を得損なうだけでなく、次の勝利まで引きずる敗戦を喫した。先制していただけに、逆転負けのショックは大きいに違いない。

勝負事であるから、勝敗は必ずどちらかにつくもので、その積み重ねが成績と順位に影響してくる。鳥栖は、3勝2分け0敗で2位につけ、草津は1勝1分け4敗で最下位と積み重ねた結果の差は大きい。その両者が、今節ベストアメニティスタジアムで対戦する。

鳥栖は無敗とはいえ、決して強豪とはいえない。2位につけるチームとしては、得点もシュート数も少ない。得点はリーグ平均6.93点に対し5得点、シュート数は63.5本対し56本と言う有様である。高位につけている要因は、失点の少なさに尽きるといっても過言ではない。失点はリーグ最小の2失点(5試合)である。鳥栖は「攻撃的な守備」が機能して、最少得点差で勝点を加え続けている。

しかし、ここ2試合は、「やってはいけない得点」(岸野監督/鳥栖)を与えている。「どんな試合も無失点が目標」と前節先制点をあげたDF柴小屋は浮かれることが無い。この想いは、鳥栖の全選手に共通するものであり、練習でも「攻撃的な守備」を繰り返していた。特に草津の両サイドMFを意識してのアプローチのかけ方に多くの時間を割いていた。FWキム・シンヨンと谷口が、後からのコーチングを受けて相手のコースを限定させ、そこにMFが入ることで、人数をかけてボールを奪う狙いだ。ボールを奪うことができなくても、草津のMFの自由を奪うことができれば、攻撃力は半減する。鳥栖のボランチ高橋と衛藤のコントロール力と、サイドMFに入る野崎とレオナルドの運動量がこの試合のターニングポイントになるだろう。

対する草津も、前線からボールを奪いに来ることは鳥栖と同じ。奪ったボールはサイドMFからFWへ早くつなぎたい。前節は、島田の個人技からサイドDF寺田で奪った得点が先制弾だった。逆サイドに入る熊林も起点になることが多い。ボランチ松下が、持ち前の展開力を発揮すると草津が得意とする両サイドを使った攻撃を見ることができる。草津も鳥栖と同じく中盤の選手の出来如何で優位にも不利にもなる。

ぜひ、この試合の中盤での駆け引きを堪能していただきたい。華々しいゴールが生まれるフィニッシュの攻防も楽しみだが、試合の流れをつかむための中盤でのしのぎ合いも面白い物になるだろう。その中で「失態」を演じた方が不利になるのは、冒頭に記したとおりである。万事が上手くいかないのが勝負の世界。サッカーにはミスはつき物である。しかし、そこを補うのがチームプレーの面白さでもあり、感動の瞬間でもある。歓喜と悲哀は、表裏一体であり、サッカーは勝者の歓喜と敗者の悲哀で成り立っているスポーツでもある。

読者諸兄にお願いがある。今から今節のシミュレーションをして欲しい。試合終了のホイッスルが鳴ったときに感激が倍増するはずである。サッカーを想い存分に楽しもう。それがファン・サポーターに与えられた特権なのだから・・・。

以上

2008.04.12 Reported by サカクラゲン
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