今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【AFCチャンピオンズリーグ 北京国安 vs 鹿島】レポート:3試合連続無得点。敵地で北京国安に敗れ、グループステージ突破が微妙になった鹿島。ここからいかに巻き返すかに期待(08.04.24)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月23日(水) AFCチャンピオンズリーグ
北京国安 1 - 0 鹿島 (21:00/北京/人)
得点者:44' チアゴ(北京国安)

----------

「最低限、ギリギリの結果」というキャプテン・小笠原満男の言葉が、苦杯を喫した大一番の厳しさを物語っていた…。

 2008年AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ突破を賭けて、敵地で北京国安に挑んだ鹿島。ここで勝てば準々決勝進出が決まるはずだった。が、勝利しかない相手の気迫に押されて主導権を握れない。負傷のマルキーニョスを今季初めて欠いたことで、オズワルド オリヴェイラ監督が採った4−2−3−1の布陣も、思うように機能しなかった。そして守備陣の連携ミスから前半終了間際に北京国安のエース・チアゴに1点を献上。ビハインドを跳ね返せないまま、敗れ去った。鹿島は4月13日の浦和レッズ戦から3試合連続無得点。開幕から維持してきた攻撃陣の怒涛の勢いが止まったのは確かだ。
 これで両者の戦績は3勝1敗の勝点は9で並び、当該対戦成績もタイとなった。それでも得失点差では鹿島が10上回っており、現時点ではまだ優位に立っている。ここからはそのアドバンテージを何としても生かすことだ。今後のJリーグで立て直しを図り、ACL残り2戦は確実に点を取って勝つ。彼らに残された道はそれしかない…。

 ACL グループFは鹿島と北京国安の一騎打ちの様相を呈していた。4月9日の鹿嶋での試合に敗れている北京国安にとって、この23日のホームゲームは勝つしかない。そんな地元チームを後押ししようと、Feng Tai Stadium(北京)には1万6000人もの観衆が集結。スタンドは数少ない鹿島サポーターを除いて、北京国安のチームカラーの緑色に染まった。
 北京国安の布陣は4−4−1−1。前回退場した左サイドバック・ZHOU Ting(4番)は出場停止だが、XU Yunlong(13番)やZHANG Yonghai(30番)ら中国代表経験者が並んだ最終ラインは依然として手ごわい。前回は途中出場だったYAN Xiangchuang(11番)が左MFで先発し、ホンジュラス代表MFマルティネス(MARTINEZ RAMOS Walter Julian、20番)は右MFに回った。FWのチアゴ(Tiago Jorge HONORIO、10番)とTAO Wei(15番)はタテ関係でプレーした。鹿島の方は4−2−3−1。マルキーニョス不在の穴を埋めるため、2列目にダニーロ、野沢拓也、本山雅志を並べ、相手守備陣の背後に飛び出させる形を狙った。

 先に流れをつかんだのは北京国安。チアゴに長いボールを当て、こぼれ球を拾うというシンプルな攻めに鹿島は戸惑った。田代の1トップにしたことで前線からのプレスがかからなくなったのも混乱の一因となった。開始11分には絶妙のスルーパスからマルティネスがフリーでシュートを放つ決定機も作られる。互角の展開ではあったが、鹿島にとっては何となく嫌なムードの漂う序盤だった。
 北京国安は前半29分にZHANG Yonghai(30番)が負傷退場。GUO Hui(28番)が入ってチアゴとの2トップを組む形に変わった。アクシデントによる布陣変更だったが、これが功を奏し、前線でパス回しから鹿島守備陣を崩す回数が増える。そんな最中に鹿島側は本山が左太ももを打撲し、強行出場していた新井場徹もケガを悪化させてしまう。悪い流れから前半終了間際の失点が生まれたのだった。
 中盤のSUI Dongliang(6番)がパスを出した際、岩政大樹がオフサイドとラップをかけたところ、右サイドの伊野波雅彦が残ってしまった。その瞬間、フリーになっていたチアゴにボールが渡り、そのままシュート。伊野波が飛び込んだが、もはや間に合わなかった。「イノ(伊野波)に申し訳ない。いつも試合に出ている自分の責任」と岩政も反省の弁を口にするしかない。北京国安にとって待望の1点が転がり込んだのだ。

 鹿島は後半開始と同時に新井場と石神直哉が交代。これで守りが落ち着くかに見られたが、相手は2トップと両アウトサイド、1.5列目に入ったTAO Wei(15番)の5枚が前がかりになって攻めてくる。鹿島守備陣は1対1の局面を作られることが多く、かなりバタバタした時間帯を強いられた。そこで指揮官は本山と増田誓志、野沢と興梠慎三を入れ替えるが、「ケガ人が多くて戦術的な交代ができなかった」と嘆いたように、チームに大きな活力を与えることができない。後半35分に興梠が得意の高速ドリブルでゴール前へ突進しながらシュートしきれずボールを失ったシーンなどは、鹿島にとって大いに悔やまれる決定機だった。
 最終的には田代や他の攻撃陣も不発。やはりマルキーニョス欠場の影響は色濃かったといわざるを得ない。鹿島は最後まで1点を奪い返すことができないまま、敵地で痛い敗戦を喫した。「前半から受け身に入らないようにしようと思ったのに、どうして受け身になったのか。今日は攻守ともに積極的に行く姿勢が見えなかった」と岩政も首をかしげるばかり。守りの大黒柱がそう嘆くほど、この日の鹿島はよさを出し切れなかった。

 エース不在、4−2−3−1の急造システムの難しさ、何度かあった決定機を決められなかったこと、予想以上にタフで強かった相手…。敗戦の理由はいくつもある。それをしっかりと分析して次につなげていくことが肝要だ。特に攻撃陣は浦和戦以降、3試合連続ノーゴールに終わっている。開幕当初は爆発的な勢いを見せていたFW陣も沈黙しており、このままではJリーグでも失速しかねない。まずは点を取る形を再確認し、確実にチャンスをモノにしていくことから始めなければいけない。
 オズワルド オリヴェイラ監督も言うように、北京国安は個々のレベルが高く、攻守のバランスが取れた好チームだった。このアジア屈指の強豪と真っ向からぶつかり合った経験は必ずや今後に生きてくる。ここからが常勝軍団の底力の見せどころだ。

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着