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【J1:第8節 札幌 vs 新潟】レポート:新潟が今季初の連勝で14位に浮上。札幌はエースのダヴィの退場が悔やまれる結果に。(08.04.26)

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4月26日(土) 2008 J1リーグ戦 第8節
札幌 0 - 1 新潟 (13:33/札幌ド/13,055人)
得点者:63' 松尾直人(新潟)
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14位と16位との対戦となったJ1第8節、札幌対新潟戦は、新潟が敵地で札幌を下して勝点を8へと増やし、勝点7にとどまった札幌を抜いて順位を15位に上げた。新潟はシーズン立ち上がりからなかなかリズムを掴めずにいたが、前節に今季初勝利を挙げるとその勢いに乗ってなのか、連勝を果たしたのだ。

新潟はこの試合、左アキレス腱痛で出遅れていたマルシオ・リシャルデスが今季初めて先発出場。右MFのポジションに入った。同時に、今季はここまで中盤がボックス形の4−4−2システムを採用してきたが、この試合では18歳の木暮郁哉をトップ下に、寺川能人を守備的MFに据え中盤をダイヤモンド形にしてスタートした。対する札幌はDF、MF、FWのスリーラインがバランス良く配置されたお馴染みの4−4−2である。

試合が始まってみると、新潟のシステムがあまり機能していないことがわかる。10分過ぎにFWのアレッサンドロが個人の力を生かしてポストを直撃するシュートを放ったものの、中盤に目を向けてみると期待のマルシオ・リシャルデスが15分頃までほとんどボールに触ることができず、そして、ボールを受けるためにマルシオ・リシャルデスが内側に絞るとそこには木暮がいるため、ポジションが重なってしまうという弊害があった。そのため、20分頃には新潟はポジションを修正。木暮を守備的MFの位置に下げて中盤をボックス形に変更した。それによりマルシオ・リシャルデスやダヴィといったサイドハーフが内側に入り込んでボールに絡み、空いたサイドのスペースに松尾直人、内田潤という左右サイドバックが走りこむことで攻撃に勢いが生まれ出した。

ただし、そのことが同時に札幌の攻撃にもリズムを与えた。序盤はどちらも互いの動向を探り合う展開だったが、新潟の攻撃にサイドバックの攻撃参加などが絡みだすと、そうして生まれたスペースに西大伍、砂川誠という札幌の左右サイドハーフが飛び込んでチャンスメイクをした。前半の中頃からはそうした攻め合いが演じられるようになったのだ。

ところが、その試合に水を差してしまったのが札幌のストライカー、ダヴィだった。細かな心理状態は本人しか知り得ないところだが、クロスボールが入った際のポジション取りなどの接触プレーでイライラが募ったようで、主審の目の前で相手選手に頭突きをしてしまい前半中頃に一発退場。これには「許せないレッドカードだったと思う。ただ単にチームメイト、クラブに迷惑をかけただけのレッドカード」と札幌の三浦俊也監督も試合後に厳しく評していた。

このダヴィの退場は札幌にとって本当に痛かった。数的不利になったのはもちろんだが、もともと札幌は中山元気が負傷離脱し、新外国人のノナトがチームにフィットできていないことなどもあり、FWが不足している状況だった。この試合でも本来は守備的MFとして獲得したクライトンがFWの一角としてスタメン出場していた。その状況でダヴィが退場し、専門のFWではないクライトンが1トップを張る展開に。これではどうやっても苦しい。

後半に入って63分に、松尾が左サイドから蹴ったボールが「速いクロスを入れようとして蹴ったが、当たりそこなって」そのままゴールマウスに吸い込まれるという「ラッキーな得点」(鈴木淳監督)で新潟が先制してから、三浦監督は高い位置に石井謙伍、岡本賢明といった若手の攻撃的選手を投入。しかし、いかんせん彼らにはハイボールの強さがなく、唯一、前線にポジションを移した西は体を張ってなんとか互角に近いくらい競り合うことができていたが、後方からのボールを受けるターゲット役の選手がおらず苦しんだ。クライトンを中盤に下げていたためボールを前線に運ぶことはできていたが、結局、ゴールを割ることはできず。そのままのスコアでタイムアップの笛を聞いた。

繰り返しになるが、ダヴィの退場は札幌にとって本当に痛かった。おかしな物言いになるかもしれないが、ダヴィの退場によって札幌が一方的に受け身の展開を強いられていたというのならばまだ気持ちの整理がつくのかもしれない。しかし、「11人でやっているときも10人でやっているときも、可能性の感じられるゲームだった」と三浦監督が振り返った通り、ダヴィを欠いてからも札幌は若いアタッカー陣やその他の選手の粘りにより攻撃の形を作ることができていたのだ。勝点を取れる可能性は充分にあった。それだけにダヴィの、それもプレーとは関係のないラフプレーでの退場はあまりにも残念だった。

この結果により17位へと後退した札幌だが、次節はダヴィが出場停止となる。リーグから下される処分によっては複数試合の出場停止の可能性もあるため、ここからの連戦はひとつの正念場となりそうだ。その一方で勝利した新潟だが、「連勝によりチームのムードは明るくなった。ボクも含め、早く次のゲームをやりたいという気持ちになってきている」と内田が話すように前向きな雰囲気を感じさせている。今後の戦いぶりに注目があつまりそうだ。

以上

2008.04.26 Reported by 斉藤宏則
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